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肌悩み

公開日:2023.05.30 更新日:2023.08.09

まぶたの乾燥は放置しちゃダメ? 原因&対策を知り健やかな目元に

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顔の中でも特に皮膚が薄いまぶたは、日やけなど外的刺激を受けやすく乾燥しやすい部位です。まぶたの乾燥が進むと皮膚炎や湿疹などの肌悩みを引き起こす可能性があるため、日頃から保湿ケアなどに取り組み対策しましょう。まぶたが乾燥する原因や起こりうる症状、具体的なまぶたの乾燥対策について紹介します。

まぶたが乾燥する原因

目元を押さえる女性
まぶたは顔の他の部位に比べて皮膚が薄く、太陽光や外的刺激の影響を受けやすい部位です。まぶたの乾燥が進行するとさまざまな肌悩みを招くこともあります。まずは、まぶたが乾燥する原因について押さえておきましょう。

気温や湿度の低下

まぶたを含む肌の乾燥は、気温や湿度の低下などが原因となって起こります。気温や湿度が低下すると、皮脂や汗の分泌量も低下するためです。
皮膚にとって最適な湿度は60~65%と言われています。冬など湿度が低下する時期に皮脂や汗の分泌量が減ると、皮脂膜がつくられにくくなり、角質層の水分が蒸発しやすくなるため乾燥します。
このように、肌の乾燥を防ぐには水分だけではなく油分も必要です。

日やけによるダメージ

まぶたは皮膚が薄く、環境や加齢の影響を受けやすい部位です。また、目元は額や鼻の次に日やけのダメージを受けやすい部位でもあります。
太陽光を浴びることによって起こる炎症や日やけなどは、肌を守るバリア機能を低下させる要因の1つ。肌のバリア機能が低下すると、皮脂膜と角質層の働きが弱まり、乾燥を引き起こします。

加齢による肌の変化

人の肌は年齢を重ねると水分量・油分量ともに減少するのが一般的です。20代後半〜30代にかけて水分・油分のバランスは崩れ始め、40代になるとどちらも急激に減少します。
また女性の場合は、女性ホルモンの変化も肌に影響します。これらの要因により、年齢を重ねると肌が乾燥しやすくなるのです。

まぶたの乾燥によって起こる症状

テーブルに置かれた軟膏
まぶたの乾燥は、接触性皮膚炎や眼瞼炎、皮脂欠乏性湿疹などを引き起こす可能性があります。それぞれの症状やメカニズムを知っておくと、早めに対処でき悪化を防げるかもしれません。

接触性皮膚炎

接触性皮膚炎とは、いわゆるかぶれのことです。乾燥によりまぶたの皮膚のバリア機能が低下すると、外的刺激を受けやすくなり、肌荒れやかゆみ・赤みを引き起こします。先述したように気候や加齢などで皮脂の分泌量が減ると、肌を保護する皮脂膜がつくられにくくなり、バリア機能が低下してしまいます。
そのようなタイミングでは、例えば化粧品や目薬、涙なども外的刺激となり、接触性皮膚炎を引き起こしてしまう可能性があります。かゆいからといってかいてしまうとさらに悪化し、進行すると皮膚炎にもなりかねません。

眼瞼炎

眼瞼炎はまぶたや目元に起こる炎症のこと。かゆみや腫れ、痛みなどの症状の他、目やにが出ることもあります。眼瞼炎を引き起こす原因は、細菌やウイルス、カビなどです。目元の皮膚は顔の他の部位に比べて薄いため、より悩みが複合化しやすいと言えます。

皮脂欠乏性湿疹

皮脂欠乏性湿疹は、まぶただけではなく皮膚全般において起こる皮膚乾燥疾患の総称です。年齢や気温・室温の変化、肌に合わないスキンケア、また他の皮膚疾患による影響などが原因となって起こります。乾燥による肌のかさつきやかゆみ、赤みなどの症状が出るのが一般的です。
これらの症状があらわれたときは、放置せず皮膚科や眼科に受診することが大切です。さらに日頃のスキンケアも見直してみませんか。 

日頃のまぶたのお手入れ

アイクリームのチューブ
まぶたの乾燥を防ぐためには、保湿ケアや日やけ対策などを日頃から意識することが大切です。他の部位に比べて特に皮膚が薄いまぶたには、専用のお手入れアイテムを使用するのもおすすめ。最後に、まぶたの乾燥対策について紹介します。

水分・油分をバランス良く補う

気候や加齢などによる肌の水分量低下が引き起こす乾燥は、水分と油分をバランス良く補う保湿ケアで対策します。まぶたはもちろん、顔の他の部位もしっかりと保湿ケアを意識します。
化粧水はまぶたや鼻、口の周りまで丁寧になじませ、最後に手でまぶたを含む顔全体を包み込む「ホットハンドケア」で成分を浸透させるのがおすすめ。化粧水の後は乳液で水分や油分、保湿成分を補給し、肌をやわらかくしてうるおいを守りましょう。
乾燥が気になる場合には乳液を重ねづけします。スキンケアの最後にクリームをつけ、成分やうるおいを肌に閉じ込めることもポイントです。

日やけ対策をする

まぶたを含む肌の乾燥を防ぐには、日やけ対策も欠かせません。太陽光を浴び日やけすることで、肌は乾燥してしまいます。
そのため、季節や天候にかかわらず日やけ止めを肌に塗りましょう。また太陽光は屋外で降り注ぐだけではなく室内にも入り込むため、日やけ止めは室内にいる時にも使用した方が良いでしょう。
SPF値やPA値が高い日やけ止めは保護効果が高いと言えますが、肌への負担はその分大きくなる点に注意が必要です。肌への負担ができるだけ少ない、保湿成分が配合された日やけ止めを使うのがおすすめです。
目元は特に太陽光を受けやすい部位であるため、しっかりと対策すると良いでしょう。日差しが強い夏は、サングラスや帽子で目の周りや顔の日やけ対策をするのも効果的です。

やさしく洗顔する

肌についたほこりや汗、汚れなどは洗顔によってしっかり洗い落とします。洗顔料で濃密な泡をつくり、ころがすようにやさしく洗い上げましょう。まぶたは皮膚が薄いため、強くこすり過ぎないよう特に注意します。
すすぎ残しは肌悩みの原因になる可能性があるため、特に目や口、鼻の周り、髪の生え際などは丁寧にすすぐことを意識すると良いでしょう。

目もと専用アイテムを使用する

まぶたの乾燥が気になる時は、目もと専用のケア用品を使うのもおすすめです。加齢とともに気になり始める目もとケアは集中的に行いましょう。
大塚製薬のスキンケア「インナーシグナル」では、アイケア用品として「リジュブネイト クリア アップ アイズ」をラインナップしています。目もとの乾燥小ジワ*やハリ不足などの悩みにアプローチする薬用アイクリームです。
独自の薬用有効成分「エナジーシグナルAMP**」配合により母細胞のエネルギー代謝を高め、ターンオーバーを促すことで、メラニンの蓄積をおさえシミ・そばかすを防ぎ、クリアな目もとへ導きます。また「サーモバリア複合成分***」も配合しており、目もとに柔軟性とうるおいを与えます。
* 乾燥小ジワを目立たなくする/効能評価試験済み
** アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
*** 水添大豆リン脂質、バチルアルコール、グルコシルヘスペリジンの複合成分/保湿成分

まとめ

目元がきれいな女性
まぶたの乾燥の原因として、気温や湿度の低下、皮脂・汗の分泌量の減少、日やけによる肌ダメージなどが挙げられます。まぶたが乾燥した状態が続くとさまざまな肌悩みを引き起こす可能性があるため、日頃から保湿ケアや日やけ対策に取り組み乾燥を防ぎましょう。乾燥が特に気になるときには、アイクリームなどの目もと専用スキンケアアイテムを取り入れるのもおすすめです。
大塚製薬のスキンケア「インナーシグナル」には、アイクリームだけではなく美容液やオールインワンもラインナップしています。美容液やオールインワンにも独自の薬用有効成分「エナジーシグナルAMP*」が配合されているのが特徴。肌のターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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