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肌悩み

公開日:2024.07.25

乾燥小ジワができる4つの原因|日常でできる対策を紹介

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肌の乾燥によってできる乾燥小ジワは、目元や口元に現れやすく、幅広い年齢層に見られます。今は目立たないからと放置していると深いシワへと進行する可能性があるため、早めのケアが重要です。乾燥小ジワの原因や、スキンケア・生活習慣による乾燥小ジワ対策を紹介します。

乾燥小ジワとは

口元のシワが気になる女性
乾燥小ジワとは、目尻、目の下、口の周り、ほうれい線、額などにできやすい浅いシワのことで、「ちりめんジワ」とも呼ばれます。肌表面の乾燥によってキメが乱れて角質層の柔軟性が損なわれ、浅い溝になっている状態です。
特に、皮膚が伸び縮みしやすく皮脂分泌量の少ない目元は、乾燥小ジワが現れやすい場所と言えます。肌が乾燥していると、子どもや10代・20代の若い年代の人にも乾燥小ジワが見られるため、早めの対策が重要です。

乾燥小ジワができる原因

木のすき間からさす太陽光
乾燥小ジワができる根本の原因は、その名の通り肌の乾燥です。肌の乾燥は、太陽光によるダメージや加齢などによって引き起こされるため、これらの原因についても押さえておきましょう。

①肌の乾燥

肌の乾燥により角質層の水分量が不足すると、保湿力も低下します。そうしてキメが乱れ、皮膚が薄く硬くなって浅いシワができます。空気が乾燥しやすい冬やエアコンの効いた湿度の低い部屋は、特に肌の水分が蒸発しやすい状態なので注意が必要です。
また、ターンオーバーの乱れも肌の乾燥を引き起こします。ターンオーバーとは、肌が生まれ変わる周期のこと。ターンオーバーが乱れると古い角質層が肌表面に留まるため、乾燥だけではなく、シミやくすみ、肌荒れなどにもつながります。

②太陽光による肌へのダメージ

日やけによって肌が荒れると肌の水分保持力が低下し、乾燥を引き起こします。また太陽光に含まれる紫外線は、皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンにダメージを与えるため、日やけはシワの原因にもなります。
さらに太陽光に含まれる近赤外線にも注意が必要です。紫外線よりも波長の長い近赤外線は、肌の奥深くにある皮下組織にまで影響を与え、シワやたるみを引き起こす可能性があります。

③加齢による肌の老化

加齢による肌の老化も乾燥小ジワができる原因の1つです。加齢により肌の機能が衰えると、ターンオーバーが遅れて肌の水分保持機能が低下します。それにより、乾燥小ジワをはじめとする肌悩みが現れやすくなります。

④不規則な生活習慣やストレス

偏った食事による栄養不足や睡眠不足など、不規則な生活習慣も乾燥小ジワにつながります。
偏食や極端なダイエットによって必要な栄養素が不足すると、肌荒れが起こりやすくなったり血行が悪くなったりと、乾燥小ジワができやすい状態に。睡眠不足は肌の疲労を招くため、肌のハリが減少しシワの原因になります。
さらに、ストレスも身体の生理的なバランスを乱すだけではなく、肌にも悪影響を与えます。このように、不規則な生活習慣やストレスによって肌のターンオーバーは乱れやすいので注意しましょう。

乾燥小ジワが進行するとどうなる?

目元のシワが気になる女性
乾燥小ジワを放置していると、大ジワになる可能性があります。肌の乾燥が進むと、真皮のエラスチンやコラーゲン、ヒアルロン酸など、肌のハリや弾力を支える組織が崩れ、肌細胞が没落して深い溝になります。大ジワになると、簡単にもとに戻すことが難しくなるため、乾燥小ジワが現れたら放置せず、早い段階でケアしましょう。

【スキンケア】乾燥小ジワの対策

並べられた化粧品
洗顔や肌の保湿など、毎日のスキンケアでできる乾燥小ジワの対策を紹介します。

やさしく丁寧にクレンジング・洗顔を行う

肌の汚れを除去することは、ターンオーバーを整えることにもつながるため、洗顔は健康な肌に欠かせない習慣です。クレンジングや洗顔は、肌に負担をかけないようにやさしく丁寧に行うのがポイント。洗浄力が強すぎるクレンジング剤・洗顔料やゴシゴシ洗いは、肌に必要な皮脂も落としてしまい乾燥の原因になります。
クレンジング剤は肌への負担が少ない、クリームタイプやミルクタイプがおすすめ。洗顔時はキメの細かい弾力のある泡を作るのがポイントです。肌の上で泡を転がすように洗うと、肌への負担を減らしながら汚れをきれいに落とせます。
すすぎ時は、クレンジング剤や洗顔料の洗い残しに注意しましょう。特に小鼻の周りや髪の生え際はクレンジング剤や洗顔料が残りやすいため、肌トラブルを防ぐためにも意識して洗い流します。肌の乾燥が気になるのであれば、保湿成分が配合されたクレンジング剤や洗顔料を選ぶのも良いでしょう。

保湿を入念に行う

洗顔後は、化粧水や乳液、クリームといったアイテムを使って、水分と油分をバランス良く補給して保湿しましょう。
まずは化粧水で水分と保湿成分を補給し、肌のモイスチャーバランスを整えます。次に乳液で、水分、油分、保湿成分を補給して肌をやわらかくし、うるおいを守ります。スキンケアの最後にクリームを使い、うるおいや保湿成分を肌に閉じ込めて乾燥を防ぎましょう。特に乾燥が気になる部分には、重ねづけをするのがポイント。
シワやハリ不足などの悩みに特化した美容液を取り入れるのもおすすめです。美容液は化粧水の後に取り入れるのが一般的。集中ケアとして、保湿成分を配合したシートマスクを取り入れるのも効果的です。

<保湿成分の例>

  • ヒアルロン酸
  • コラーゲン
  • スクワラン
  • セラミド
  • グリセリン など
また朝のスキンケアの最後には、日やけ止めや日やけ止め下地を塗布し、日中の太陽光から肌を守ることも忘れないようにしましょう。

ターンオーバーを整えるスキンケアを取り入れる

肌のターンオーバーを整えるスキンケアも重要です。角質層は、肌自らがつくり出す保湿因子(NMF)やセラミドなどの細胞間脂質が、バランス良く存在することでうるおいを保っています。
セラミドなどの細胞間脂質は、ターンオーバーの過程で生成されます。基底層で生まれた細胞が、顆粒細胞から角質細胞へ移動する段階で放出されて細胞間脂質になるため、ターンオーバーが乱れるとNMFやセラミドなどが減少。肌本来の保湿力が低下し、肌が乾燥して乾燥小ジワにつながります。
乾燥小ジワができにくい美しい肌を保つためにも、ターンオーバーを促す成分が配合された美容液などを取り入れてみましょう。

【生活習慣】乾燥小ジワの対策

ベッドで眠る女性
毎日のスキンケアに加え、日やけ対策や食生活、睡眠など、日頃の生活習慣を見直すことも乾燥小ジワ対策につながります。生活習慣の改善による乾燥小ジワ対策を紹介します。

太陽光対策を欠かさない

太陽光は季節・天候を問わず1年中降り注いでいるため、年間を通して対策が必要です。また太陽光は室内まで入り込むため、外出しない日でも日やけ止めや日やけ止め下地を塗るなどの対策を忘れないようにしましょう。
日やけ止めや日やけ止め下地は、紫外線だけではなく、近赤外線も防げるものがおすすめ。乾燥しやすい肌には、保湿成分配合のものを選ぶと良いでしょう。加えて、真夏の外出時には日傘やサングラス、UVカット効果のある長袖を併用するなどの対策も効果的です。

肌に良い栄養素をとる

バランスの良い食事も、健やかな肌づくりにつながります。タンパク質は皮膚を形成し、ビタミンAは皮膚の粘膜を健康に保って抵抗力を高めます。また、ビタミンCはコラーゲンの合成に不可欠な栄養素、ビタミンEは肌のバリア機能を安定させる栄養素といわれているため、積極的にとりましょう。
栄養素 多く含む食べ物
たんぱく質 マグロ赤身、鶏ささみ、豆腐、卵、牛乳 など
ビタミンA ニンジン、カボチャ、トマト、レバー など
ビタミンC レモン、アセロラ、ブロッコリー、キウイ など
ビタミンE アボカド、納豆、ごま、アーモンド など
※ただし、過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があります。栄養が偏らないよう注意しましょう。

こまめに水分補給をする

適切な水分量を保つことは、肌のうるおい保持にもつながるため重要です。体内が水分不足になると肌表面にカサつきが起こり、乾燥小ジワができやすくなります。食事から得られる水分、体内でつくられる水分以外に、1日約1.2リットルを目安にこまめな水分補給を心がけましょう。

質の良い十分な睡眠をとる

睡眠中は肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが分泌されます。睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げるだけではなく、ホルモンバランスの乱れや皮脂の過剰分泌につながり、シワやニキビ、肌荒れなどの肌悩みを引き起こす可能性があります。そのため、日頃から十分な睡眠時間を確保しましょう。
また、睡眠は時間だけではなく質も重要です。質の良い睡眠がとれるよう、以下のような工夫をしましょう。

<質の良い睡眠をとるための工夫>

  • 寝る前はパソコンやスマホの使用を控える。
  • 寝る1〜2時間前に、湯船に39~40℃のお湯をはってしっかりと浸かる。
  • 夜は照明を落として暗くする。

まとめ

笑顔の女性
乾燥小ジワを放置していると深いシワになる可能性があるため、早めのケアが重要です。保湿やターンオーバーを整えるスキンケアに加え、健やかな肌づくりにつながる生活習慣も意識して、乾燥小ジワを防ぎましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、乾燥小ジワを目立たなくする効能評価試験済みのスキンケアシリーズです。水分をたっぷりと抱え込む肌に導き、年齢とともに増えるハリ不足や乾燥、キメの乱れなどの肌悩みをケア。特に気になる目元・口元もピンッと弾むようなハリに満ちた肌に導いてくれます。さらに、独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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