肌に色ムラが出るのはなぜ?原因やスキンケア・生活習慣での改善方法を解説新しい記事
シミやくすみ、赤みなどによる肌の色ムラがあると、老けた印象や不健康な印象を与えます。気になる色ムラをスキンケアや生活習慣の改善によって対策し、明るく透明感のある肌を目指しましょう。肌に色ムラが出る原因や、色ムラを改善するスキンケア・生活習慣について詳しく紹介します。
肌の色ムラは顔の印象を左右する
肌の色ムラは、肌の赤みやくすみ、シミによって生じます。色ムラが目立つと、疲れた印象や老けた印象を与える原因に。肌の色ムラを改善することで、顔全体の明るさや透明感が増し、若々しく健やかな印象を与えられるでしょう。
肌に色ムラが出る原因
肌の色ムラを招く、くすみやシミ、赤みといった肌悩みの原因をみていきましょう。
血行不良
睡眠不足や運動不足により血行が悪くなると、肌が青黒くくすんで見えることがあります。
肌の赤みは毛細血管のヘモグロビンの量に左右されているため、血行不良などにより肌に十分な栄養が行き届きにくくなると、青い毛細血管が目立つようになります。
太陽光のダメージ
太陽光に含まれるUVB(B波紫外線)は、肌が赤くなる日やけ「サンバーン」を引き起こします。
また、太陽光を浴び続けると肌を守るために、褐色のメラニンが過剰に生成されます。過剰に生成されたメラニンが排出されずに肌表面に留まると、色素沈着が起こりシミの原因になります。
ターンオーバーの乱れ
肌のターンオーバーの乱れは、シミやくすみの原因になります。ターンオーバーとは、肌の生まれ変わりの周期のこと。
先述したように、太陽光を浴びるとメラニンが生成されますが、ターンオーバーが正常であれば、メラニンは古い角質とともに自然にはがれ落ちていきます。しかしターンオーバーが遅れると、メラニンの生成と排出のバランスが崩れ、シミができやすくなります。
さらに、ターンオーバーの遅れにより古い角質がはがれ落ちずに厚くなる「角質肥厚」が起こると、透明感が失われてくすんだ印象を与えてしまいます。ターンオーバーは加齢や乾燥、不規則な生活習慣などで乱れやすいので注意が必要です。
乾燥
肌の水分保持力が低下すると、肌の透明感が失われてくすみの原因に。健康な角質は16~20パーセントの水分を含んでいますが、10パーセント以下ではドライスキンの状態になり、白く濁って見えることがあります。
さらに、乾燥により角層(角質層)の水分量が減少するとバリア機能が低下し、外的刺激に対して敏感になるため、赤みや炎症が起きやすくなります。気温や湿度の低下、保湿不足、加齢などが乾燥を招く原因になるため、しっかりと対策しましょう。
摩擦
肌への刺激や摩擦は、メラニンの過剰生成につながり、色素沈着の原因になることがあります。ゴシゴシと肌をこするようなクレンジング・洗顔を行っていると、肌の炎症を引き起こします。炎症によってメラニンを生成する細胞であるメラノサイトが活性化し、メラニンの過剰生成につながるため注意しましょう。
糖化
食事から摂取した糖質が体内のタンパク質と結びつき、老化物質であるAGEs(エージーイー)が生成されることを糖化と呼びます。AGEsは黄褐色をしているため、糖化が起こると肌が黄色っぽくくすんで見えてしまいます。
また肌にAGEsが蓄積するとターンオーバーが乱れるため、メラニンを含む角質が蓄積され、シミやくすみの原因にもなります。
女性ホルモンの乱れ
女性ホルモンの乱れは、目の下や頬の辺りに左右対称にできる肝斑に大きく影響するといわれています。肝斑はシミの一種なので太陽光によるダメージが主な原因ですが、女性ホルモンのバランスと関係しているため、妊娠時に濃くなることがあります。
【スキンケア】肌の色ムラを改善する方法
肌に色ムラが出る原因を踏まえ、色ムラを改善する方法を紹介します。まずはスキンケアでのアプローチをみていきましょう。
こすらないクレンジング・洗顔を意識する
摩擦による色素沈着を防ぐために、クレンジングや洗顔はやさしく丁寧に行いましょう。洗浄力が強すぎるクレンジング剤や洗顔料も肌の負担になることがあるので、注意が必要です。
<クレンジング>
- 乾いた手で適量のクレンジング剤を顔全体に広げ、クルクルとやさしくマッサージしながらメイクや汚れを落とす。
- 32〜34度のぬるま湯で、しっかりと洗い流す。
<洗顔>
- 顔全体を軽く濡らす。
- キメ細やかで弾力のある泡をつくり、顔全体に広げる。
- 手で泡を転がすようにやさしく洗う。
- 32〜34度のぬるま湯で、すすぎ残しがないように丁寧に洗い流す。
水分と油分を補って保湿する
乾燥やターンオーバーの乱れなどによってあらわれる肌のくすみや赤みの改善には、保湿ケアが欠かせません。洗顔後や入浴後の肌は特に乾燥しやすいため、すぐに保湿しましょう。
化粧水や乳液で水分と油分のバランスを整え、最後にクリームでうるおいを閉じ込めます。セラミド、アミノ酸、コラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたアイテムを使用するのもおすすめです。
肌代謝を促すスキンケアを取り入れる
肌代謝を整えることは、シミやくすみの対策になります。肌代謝を促進する成分が配合された美容液などのスキンケアアイテムを取り入れてみましょう。
【生活習慣】肌の色ムラを改善する方法
生活習慣の見直しによっても、肌の色ムラの改善にアプローチできます。日やけ対策や食事・運動・睡眠の習慣を見直してみましょう。
年間を通して日やけ対策を行う
日やけによるシミやくすみを防ぐために、季節や天候を問わず日やけ止めや日やけ止め下地を塗りましょう。太陽光は室内へも入り込むので、外出しない日でも日やけ対策をするのがおすすめ。
真夏の外出時には、UVカットできる帽子や日傘、サングラスなどを併用して対策すると効果的です。
栄養バランスのとれた食事を心がける
栄養バランスの良い食事は、ターンオーバーの促進にもつながります。色ムラの少ない美肌を目指すなら、次の栄養素を積極的にとりましょう。
栄養素 |
はたらき |
食材 |
ビタミンA |
皮膚・粘膜の健康維持 |
レバー、ウナギ、ニンジン、ほうれん草 など |
ビタミンC |
皮膚や細胞のコラーゲンの合成 |
レモン、オレンジ、いちご、ブロッコリー など |
ビタミンE |
バリア機能の安定・皮膚の新陳代謝促進 |
卵、アーモンド、オリーブオイル、かぼちゃ など |
※過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があります。栄養が偏らないよう注意しましょう。
また糖化による黄ぐすみを防ぐために、炭水化物や甘いものの食べすぎは控えましょう。ただし、炭水化物が極端に不足するとエネルギー不足になるので注意が必要です。
運動・マッサージで血行を促進する
血行不良の改善には、適度な運動やマッサージが効果的です。入浴後の体が温まった状態で行うストレッチやマッサージは、リンパの流れを良くして血行を促します。さらに、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動も血行を促進し、全身に栄養や酸素を届けます。
顔のマッサージをする際は、肌への摩擦を防ぐため、顔からデコルテにかけてクリームを塗ってから行いましょう。顔の中心から外側へ、下から上へ向かってシワを伸ばし、皮膚を引き上げるようにマッサージするのがポイントです。
ニキビや吹き出物、かゆみがあるときや日やけ後などは、肌が敏感な状態になっているので、マッサージを控えましょう。
質の良い睡眠を意識する
睡眠中はターンオーバーを促すといわれる成長ホルモンが分泌されます。そのため、質の良い睡眠、十分な睡眠をとることが大切です。寝る前に軽い運動をする、音楽を聴いてリラックスするなど、質の良い眠りにつながる工夫を取り入れてみましょう。
まとめ
肌に色ムラが出る原因は、血行不良や太陽光のダメージ、肌代謝の乱れ、乾燥などさまざま。一口に色ムラといっても、くすみやシミ、赤みなど肌悩みによって対策が異なるため、原因をしっかりと踏まえることが大切です。原因に合った対策をして、明るく透明感のある肌を目指しましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合のスキンケアシリーズ。ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。さらに高保湿成分が配合により、水分をたっぷり抱え込みながら乾燥やハリ不足などの肌悩みをケアします。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。