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肌悩み

公開日:2024.12.20

肌がつっぱるのは乾燥が原因?洗顔後もつっぱらない肌を目指す対策を紹介

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「肌がつっぱる」とは、肌が引っ張られているように感じる状態のこと。根本の原因は肌の乾燥であり、洗顔後などにつっぱりを感じやすいといわれています。肌がつっぱる詳しい原因や、スキンケア・生活習慣による対策を紹介します。

肌がつっぱるとはどんな感じ?

肌のつっぱりが気になる女性
「肌がつっぱる」とは、肌が引っ張られているように感じる状態のこと。肌が乾燥状態になっているサインで、入浴後や洗顔後に感じやすいといわれています。
乾燥状態の肌を放置すると、シミやシワ、肌あれといった肌悩みにつながる可能性があります。肌のつっぱりに悩んでいるのであれば、乾燥対策に取り組みましょう。

肌がつっぱる主な原因

太陽光のイメージ
肌がつっぱる根本の原因は乾燥です。肌の乾燥は、太陽光のダメージやターンオーバーの乱れなどによって引き起こされます。肌のつっぱりを招く乾燥の原因を詳しくみていきましょう。

①気温・湿度の低下

気温や湿度の低下による肌の乾燥は、肌がつっぱる一因です。気温や湿度が低下すると、皮脂や汗の分泌が減少して皮脂膜がつくられにくくなり、角層(角質層)のうるおい保持力が弱まります。
室内でも冷暖房によって肌の水分が奪われて乾燥し、肌のつっぱりを感じることがあります。

②太陽光によるダメージ

太陽光によるダメージも、肌がつっぱる原因の1つです。日やけすると、肌が荒れて水分保持力が低下し、乾燥します。
また、太陽光は肌の角層にまでダメージを与えます。角層と皮脂膜によるバリア機能が低下するため、肌から水分が蒸発しやすい状態に。さらに太陽光によるダメージは、肌のターンオーバーの乱れを引き起こす原因にもなります。

③ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーが乱れると角層の水分量や皮脂量が減少するため、肌のバリア機能が弱まって乾燥し、つっぱりやすくなります。
ターンオーバーとは、母細胞から生まれた細胞が成長し、最終的に垢となってはがれ落ちるまでの周期のこと。ターンオーバーの過程で、保湿因子(NMF)や、セラミドなどの細胞間脂質も生成されます。
角層は、細胞間脂質がバランス良く存在することでうるおいを保っています。しかし、ターンオーバーが乱れるとNMFやセラミドが減少し、肌のバリア機能が低下して肌本来の保湿力も弱まります。
ターンオーバーが乱れる主な原因は、太陽光によるダメージや加齢、ストレスなど。ターンオーバーの乱れは乾燥だけではなく、シミやくすみ、そばかすといった肌悩みにもつながるため、しっかりとケアしましょう。
ターンオーバーについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

④刺激を与える洗顔・保湿不足のスキンケア

刺激を与える洗顔や保湿不足のスキンケアも、肌がつっぱる原因です。例えば、洗顔時のゴシゴシ洗いや熱いお湯でのすすぎなど。これらが刺激となり、保湿因子や細胞間脂質が存在する角層が傷つき、バリア機能が低下して乾燥する恐れがあります。
また、洗浄力の強すぎる洗顔料の使用によって肌に必要な皮脂やうるおいまで洗い流してしまうと、水分が蒸発しやすくなって肌がつっぱります。
さらに、洗顔後のスキンケアで十分に保湿できていない場合も乾燥につながるので、注意しましょう。

⑤加齢による肌の老化

加齢によって肌は乾燥しやすくなり、つっぱり感につながります。肌の水分量は20代前半がピークといわれています。そこから年齢を重ねるごとに水分と油分のバランスが崩れてバリア機能が低下。外的刺激を受けやすくなり、肌が乾燥します。
また歳を重ねるに連れて、角層内の保湿因子や細胞間脂質が減少していきます。皮脂腺・汗腺機能も低下して皮脂膜がつくられにくくなり、肌が乾燥しやすい状態に。
さらに、加齢によって肌の細胞がしぼんで大きさ・並びが不規則になり、細胞と細胞の間にすき間ができます。これにより水分が奪われて保湿力が低下してしまいます。

【スキンケア】肌がつっぱるときの対策

スキンケアを行う女性
つっぱりのない肌を手に入れるためには、肌の乾燥を防ぐことが重要です。つっぱり感のないうるおった肌を目指すためのスキンケア対策を紹介します。

洗顔はやさしく丁寧に行う

洗顔後もつっぱらない肌を目指すために、刺激を与えないようやさしく丁寧に洗顔しましょう。洗顔料をしっかりと泡立て、キメの細かい泡をつくるのがポイントです。

<洗い方>

  1. 洗顔料が泡立ちやすいように、顔全体を軽く濡らす。
  2. 顔全体に泡を広げたら、手で泡を転がすようにしてやさしく洗う。
  3. 32〜34度のぬるま湯で、すすぎ残しがないように丁寧に洗い流す。
詳しい洗顔方法はこちらの記事で解説しています。

水分・油分を補給してしっかり保湿する

洗顔後は、肌に水分と油分をバランス良く与えてしっかりと保湿しましょう。化粧水はもちろん、乳液とクリームも必須です。
乳液には水分・油分の補給の他、化粧水とクリームをなじみやすくするはたらきがあります。クリームには、化粧水・乳液で補給した水分や油分、保湿成分などが蒸発しないようにフタをする役割があります。
乾燥対策であれば、ヒアルロン酸や浸透型グルコース、セラミドといった保湿成分が配合されたスキンケアアイテムを取り入れてみるのもおすすめです。

ターンオーバーを促すアイテムを取り入れる

先述したように、肌がつっぱる原因の1つにターンオーバーの乱れが挙げられます。そのため、スキンケアの際にターンオーバーを促す成分が配合された美容液などを取り入れてみましょう。
ターンオーバーが整うことで、肌にうるおいやハリ・ツヤが感じられるようになり、肌のつっぱり予防につながります。

【生活習慣】肌がつっぱるときの対策

加湿器のある部屋
乾燥による肌のつっぱりを防ぐには、スキンケアと合わせて生活習慣の見直しも必要です。肌のうるおいを保つための生活習慣について紹介します。

毎日太陽光対策をする

季節や天候にかかわらず、太陽光は一年中降り注いでいるので、毎日の太陽光対策が欠かせません。太陽光は室内にも入り込むため、外出しない日も含めて日やけ止めや日やけ止め下地を塗りましょう。
特に日差しの強い真夏の外出時には、UVカット機能のある帽子や日傘、サングラスなどもプラスすると効果的です。

部屋の湿度を60~65パーセントに調整する

肌が乾燥しにくい最適な湿度は60~65パーセントといわれています。そのため、部屋の湿度が常に60~65パーセントになるよう調整しましょう。特に夏は冷房、冬は暖房で部屋の湿度が低くなりやすいので、加湿器を使用する、冷暖房の風量を控えめにするなどの工夫が必要です。

こまめに水分補給する

体内の水分量を適切に保つと、肌も乾燥しにくいといわれています。人間は、体重の約60パーセントの水分量を保持しており、体全体の水分量の変化に伴って肌の水分量も変化します。飲み物から1日約1.2リットルの水分摂取を目安に、こまめな水分補給を心がけましょう。

食事・運動・睡眠の改善

食事や睡眠、運動で乱れている部分がある場合は、それらも見直しましょう。
<食事>
うるおいのある健やかな肌をつくるには、バランスの良い食事も大切です。特に、ビタミン、ミネラル、タンパク質を含む食べ物を積極的にとりましょう。
<睡眠>
睡眠時は、肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが多く分泌されるため、十分な睡眠時間・深い眠りにつける状態を確保することが大切です。日中に眠気を感じる場合は、寝不足の可能性があります。いつもより睡眠時間を長めに確保すると良いでしょう。また、寝る前のスマートフォン・PCの使用、カフェインの摂取などは、寝つきを妨げる可能性があるので控えます。
<運動>
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は全身の血行を促すため、ターンオーバーの促進につながります。さらに運動はストレス解消にもなるので、習慣として取り入れてみましょう。

まとめ

頬に手をあてる女性
肌がつっぱると感じたら、乾燥しているサインです。肌の乾燥は肌あれやかゆみはもちろん、シミやシワなどの肌悩みにもつながるため、スキンケアと生活習慣の両方のアプローチで早めに対策しましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、独自の薬用有効成分「エナジーシグナルAMP*」を配合したスキンケアシリーズです。ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。またヒアルロン酸やセラミドといった保湿成分もしっかりと配合。水分を抱え込みながら乾燥やハリ不足、キメの乱れなどの肌悩みをケアします。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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