ノーファンデは肌に悪い? メリット・デメリットやノーファンデのポイントを解説
メイク崩れしにくい、ナチュラルに見えるといったメリットの多いノーファンデメイクですが、「肌に悪い」という意見も聞かれます。これは、肌が乾燥しやすくなったり、太陽光のダメージを受けやすくなったりと注意すべき点も多いからです。しかし、スキンケアや日やけ対策をしっかりと行えば、これらのデメリットをカバーできます。ノーファンデのメリットやデメリット、ノーファンデで過ごす際のポイント・注意点などを紹介します。
「ノーファンデは肌に悪い」は本当?
ファンデーションは肌悩みをカバーし、肌を美しく演出する役割を持つベースメイクアップです。ノーファンデメイクとは、このファンデーションを使用しないメイク方法のこと。化粧下地のみでベースメイクを完了させるのが一般的です。
ノーファンデは肌への負担が少なく、ナチュラルに見えるといったメリットがある反面、「肌に悪い」という声も聞かれます。これは肌が乾燥しやすくなったり、太陽光のダメージを受けやすくなったりと気を付けるべき点があるためです。
このようにノーファンデにはメリット・デメリットがあるため、ライフスタイルに合わせて選択しましょう。またポイントや注意点を押さえることで、ノーファンデのデメリットをカバーすることができます。
ノーファンデのメリット
「肌に悪い」という意見もあるノーファンデですが、肌への負担が少ない、メイクの仕上がりが自然といったメリットもあります。それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。
肌への負担が少ない
ノーファンデはファンデーションを塗らない分、肌への負担を抑えられます。ファンデーションは肌になじむように作られているため、毛穴に入り込みやすい特徴を持ちます。ファンデーションが毛穴をふさぎ、肌を刺激することでニキビの悪化といった肌悩みにつながる可能性があります。
メイクの仕上がりが自然
気になる肌悩みをファンデーションでしっかり隠そうとすると、厚塗り感が出て不自然な印象に見えがちです。ファンデーションを使わずに化粧下地やコンシーラーで仕上げることで、ベースメイクが自然な仕上がりになります。
メイクの時短になり崩れにくい
ファンデーションを塗る工程が省けて、メイクの時短になる点もノーファンデのメリットです。日中もファンデーションのヨレなどを直す必要がないので、メイク直しの時短になります。
また一般的に、ベースメイクはアイテムを重ねるほど崩れやすくなります。ノーファンデではファンデーションを重ねないので、メイク崩れもしにくいでしょう。
ノーファンデのデメリット
先述したようにノーファンデには、肌が乾燥しやすくなる、太陽光のダメージを受けやすくなる、肌悩みをカバーしづらいなどのデメリットもあります。これらのデメリットが「ノーファンデは肌に悪い」と言われる理由でもあるので、詳しくみていきましょう。
肌が乾燥しやすくなる
ノーファンデにはファンデーションを塗らない分、朝のスキンケアがさっぱりしていると肌が乾燥しやすいというデメリットがあります。
ファンデーションは、乾燥から肌を守るという役割を持つアイテム。保湿成分が配合されており、水分蒸発を防いでくれるものも多くあります。そのためノーファンデの時は、ファンデーションを塗っている時よりも肌が乾燥しやすい状態と言えます。乾燥は肌あれ、かゆみといったさまざまな肌悩みにつながるため注意が必要です。
太陽光のダメージを受けやすくなる
ファンデーションには、太陽光のダメージから肌を守るという働きもあり、UVカット効果をうたっているものも多くあります。
化粧下地にもUVカット効果のあるものが多いですが、上からUVカット効果のあるファンデーションを重ねる方が効果も高まります。太陽光のダメージはシミやシワ、たるみといった肌悩みの原因につながるため、ノーファンデで過ごす時は対策が必要です。
肌悩みをカバーしづらい
ファンデーションの主な目的は、シミやそばかすといった肌悩みをカバーし、美しく演出することです。そのためファンデーションを塗らないと、肌悩みをカバーしきれない場合があります。
ノーファンデメイクにおすすめのアイテム
ノーファンデメイクをする際は化粧下地やコンシーラーを使い、肌悩みを自然にカバーするのがポイントです。ベースメイクの最後にはフェイスパウダーを使ってメイク崩れを防止しましょう。
1. 日やけ止め効果のある化粧下地
ノーファンデのベースメイクでは、化粧下地がメインになります。太陽光のダメージから肌を守るために、日やけ止め効果のある化粧下地を選びましょう。肌の乾燥が気になる場合は、保湿成分配合のものがおすすめです。
肌を美しく見せたいなら、コントロールカラー効果のある化粧下地を取り入れてみましょう。くすみのカバーや透明感の演出が可能です。ナチュラルに見せたいならベージュ系、ヘルシーならオレンジ系、フェミニンならピンク系など、なりたいイメージに合わせて選んでみてください。
大塚製薬のスキンケアシリーズ「インナーシグナル」にも「UV+IRプロテクトベース」がラインナップしています。紫外線はもちろん、肌のもたつきなどの原因になる近赤外線をブロックできる高保湿下地です。ソフトフォーカス効果で肌の凹凸や毛穴、小ジワを目立たなくし、ノーファンデでも内側から輝くような肌を演出します。
2. コンシーラー
シミやくまといった部分的にカバーしたい肌悩みには、コンシーラーを使用するのがおすすめです。目の下のくまにはオレンジ系のコンシーラーを使って血色を足し、カバーしましょう。シミにはベージュ系のコンシーラーが向きます。
ただし、気になる肌悩みをすべてカバーしようとすると、厚塗り感が出るので注意が必要です。ノーファンデメイクのナチュラルさを活かせるよう意識してみてください。
3. フェイスパウダー
ベースメイクの仕上げに、フェイスパウダーを取り入れてみましょう。フェイスパウダーは皮脂や化粧下地の余分な油を吸収し、肌のテカリをおさえて表面をなめらかにします。メイクのもちも良くなるので、メイク崩れ防止にも役立ちます。
ノーファンデで過ごす際のポイント・注意点
気を付けるべきことも多いノーファンデですが、いくつかのポイントや注意点を押さえれば、デメリットをカバーすることができます。ノーファンデを取り入れる前に、確認しておきましょう。
日やけ対策をしっかりと行う
ノーファンデで過ごす際は、日やけ対策を念入りに行うのがポイント。太陽光は季節や天候にかかわらず降り注ぎ、室内にも窓から入り込むため、1年を通して対策を行うことが重要です。
基本の対策として、日やけ止めや日やけ止め下地を欠かさず塗るようにしましょう。また、夏の外出時は、以下のようなアイテムを併用するのが効果的です。
ノーファンデでもクレンジングを使用する
ノーファンデだからといって洗顔だけで済ますのではなく、化粧下地やフェイスパウダーなどをクレンジングで丁寧に落としましょう。クレンジングにはメイクだけではなく、皮脂や油性汚れを落とす役割があります。
汚れをしっかりと落としておくことで、後から使うスキンケアアイテムが浸透しやすくなります。ゴシゴシとこすると肌を傷めたり色素沈着の原因になったりするので、やさしくふれるのがポイントです。
スキンケアでしっかりと保湿する
肌の乾燥を防ぐために、ベースメイク前のスキンケアでしっかりと保湿しましょう。洗顔後は化粧水と乳液で水分や油分、保湿成分を補給し、クリームでうるおいを閉じ込めます。
乾燥が気になる部分には、乳液やクリームの重ね付けがおすすめ。次のような保湿成分が配合されたスキンケアアイテムを選ぶのも効果的です。
またノーファンデでも美しい肌を目指すなら、肌のターンオーバーに着目してみましょう。ターンオーバーとは肌が生まれ変わる周期のこと。ターンオーバーの遅れはシミやくすみ、たるみ、乾燥、肌あれなどの原因になります。美しい肌を保つためには肌のターンオーバーが整っていることが大切なので、保湿と合わせてターンオーバーを促すスキンケアアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか。
生活習慣を見直す
ノーファンデでも美しい肌を目指すなら、食事や睡眠、運動といった生活習慣も見直してみましょう。
<食事>
栄養バランスの良い食事は肌のターンオーバー促進につながります。肌のために、次のような栄養素を積極的に摂取しましょう。
栄養素 |
はたらき |
含まれる食べ物 |
タンパク質 |
皮膚の細胞を作る |
卵・大豆製品・乳製品 など |
ビタミンA |
抗酸化作用がある |
レバー・卵黄・緑黄色野菜 など |
ビタミンC |
コラーゲンの合成に必要 |
赤パプリカ・ブロッコリー・キウイ など |
ビタミンE |
血行を促進する |
アーモンド・植物油など |
ビタミンB群 |
皮膚や粘膜の再生にかかわる |
レバー・ウナギ・マグロ など |
※過剰摂取は副作用を引き起こす場合があるため、栄養が偏らないよう注意しましょう。
<睡眠>
睡眠時には、ターンオーバーを促すといわれる成長ホルモンが分泌されます。そのため、十分な睡眠・質の良い睡眠を意識しましょう。就寝前はカフェインの摂取やスマートフォンの使用を控えるなど、寝つきが良くなる工夫を取り入れてみてください。
<運動>
適度な運動は血流改善や代謝アップにつながり、健やかな肌を保つためにも重要です。ウォーキングのような軽く汗をかく程度の有酸素運動がおすすめです。
まとめ
「ノーファンデが肌に悪い」と言われるのは、朝のスキンケアがさっぱりしているとファンデーションを塗っている時よりも肌が乾燥しやすくなったり、太陽光によるダメージを受けやすくなったりするからです。しかし、スキンケアでしっかりと保湿し、日やけ対策を徹底すれば、これらのデメリットをカバーできます。ノーファンデには肌への負担が少ない、ナチュラルに見えるなどメリットも多いので、シーンや肌の状態に合わせてノーファンデメイクを取り入れてみてはいかがでしょうか。
保湿や肌のターンオーバーに着目したスキンケアを取り入れるなら、大塚製薬の「インナーシグナル」がおすすめです。独自の有効成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。また、ヒアルロン酸やスクワラン、セラミドなどの保湿成分も配合しており、水分をたっぷりと抱え込みながらハリ不足や乾燥の肌悩みをケアします。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。