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エイジングケア

公開日:2024.12.20

肌のハリを取り戻す方法とは?ハリ不足の原因や効果的なケアを紹介新しい記事

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肌にハリがあると若々しく健康的に見えるため、肌のハリを取り戻したいと思う人も多いでしょう。スキンケアや生活習慣の見直し・改善は、肌のハリを取り戻すために重要です。肌のハリが失われる原因や、肌のハリを取り戻すスキンケア・生活習慣を紹介します。

ハリのある肌とは

肌のハリをチェックする女性
ハリのある肌は、うるおいや弾力が保たれた健康的な状態です。ハリ不足はさまざまな肌悩みを引き起こすため、まずは肌のハリとはどういったものかを知っておきましょう。

ハリのある肌にはうるおいや弾力がある

ハリのある肌は水分量が十分でみずみずしくうるおっており、プルプルとした弾力があってなめらかです。
肌のハリをつくっているのは、肌の真皮層で網目状になっているコラーゲンやエラスチン。網目の隙間をヒアルロン酸などのムコ多糖類と呼ばれる成分が満たし、ハリや弾力を保っています。

ハリ不足はさまざまな肌悩みにつながる

肌の構造イラスト
コラーゲンやエラスチンが減少・変性することで真皮が衰えると、肌のハリが失われます。肌のハリ不足は、シワやたるみ、キメの乱れなどさまざまな肌悩みにつながるため、対策が必要です。

肌のハリが失われる原因

鏡を見て悩む女性
肌のハリは、乾燥や加齢、太陽光のダメージなど、さまざまな原因により失われます。主な原因を知って対策に役立てましょう。

乾燥

乾燥した肌は、角層(角質層)の水分量が不足した状態です。水分量が減少するとハリがなくなり、バリア機能が低下してターンオーバーの乱れにもつながります。また肌の保湿力も弱まり、キメが乱れます。

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、肌が生まれ変わる周期のことです。健康な肌の場合約30日*ですが、加齢や乾燥、不規則な生活習慣などの影響によりターンオーバーは乱れます。
ターンオーバーが乱れると、古い角質がはがれ落ちずに蓄積する原因に。古い角質は水分保持力が弱まっているため、ハリの低下につながります。
またターンオーバーの過程では、保湿因子(NMF)やセラミドなどの細胞間脂質も生成されます。角層は細胞間脂質がバランス良く存在することでうるおいを保っていますが、ターンオーバーが乱れると細胞間脂質も減少します。その結果、肌本来の保湿力が弱まって肌のハリが失われてしまいます。
* 顔での推測値

加齢

加齢とともに肌が本来持っている機能は低下し、さまざまな肌悩みがあらわれやすくなります。
ハリ不足もその1つです。真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の量が減り皮膚の弾力が低下します。また水分吸収に優れた可溶性コラーゲンが減り、線維が硬くなった不溶性コラーゲンが増えることも、ハリや弾力の低下につながります。
その他、加齢により細胞がしぼんで細胞と細胞の間に隙間ができることも、ハリが失われる原因です。

太陽光のダメージ

太陽光に含まれるUVA(A波紫外線)は真皮にまで届いてコラーゲンやエラスチンにダメージを与えるため、肌のハリが失われる原因になります。
さらにUVAだけではなく、肌の奥深くの皮下組織にまで届く近赤外線も、じわじわと影響を及ぼすといわれています。
太陽光のダメージによるシミやシワ、たるみなどのトラブルは、光老化と呼ばれます。

糖化

糖化とは、摂取した糖質が体内のタンパク質と結合すること。真皮にあるタンパク質と糖質が結合すると、「AGEs(最終糖化生成物)」と呼ばれる老化物質が生成されます。真皮のコラーゲンやエラスチンはタンパク質なので糖化の影響を受けやすく、糖化によりコラーゲンとエラスチンが硬化することで、肌の弾力やハリが低下します。

皮下脂肪の増減

過度なダイエットなどで脂肪が急激に減少すると、真皮層の下にある皮下組織の弾力が低下してハリが失われます。一方、皮下脂肪が多くなると、筋肉がその重さを支えきれなくなり肌がたるんでしまいます。

表情筋の衰え

表情が乏しく表情筋をあまり動かさなかったり、加齢で表情筋の筋力が低下したりすると肌がたるみ、ハリが失われます。表情筋は約20種類ありますが、日常生活で動かしているのは約30パーセント程。意識して動かさなければ、表情筋は衰えてしまいます。

【スキンケア】肌のハリを取り戻す方法

化粧水をコットンに出す女性
肌のハリを取り戻すために、日々のスキンケアを見直してみましょう。肌への摩擦に注意し、しっかりと保湿するのがポイントです。

丁寧なクレンジング・洗顔を心がける

クレンジングや洗顔で肌表面や毛穴の奥の汚れをしっかりと落とし、清潔に保ちましょう。メイクをしっかりと落とせていなかったり古い角質が残っていたりすると、保湿力が低下してしまいます。
クレンジング・洗顔時は、肌にやさしく丁寧にふれることが大切です。肌をゴシゴシとこするような洗い方では摩擦が起こり、角層がダメージを受けて肌を守るバリア機能が低下します。バリア機能が低下すると太陽光や外的刺激の影響を受けやすくなり、ハリが失われてしまいます。
クレンジングの際は、指の腹を使ってクレンジング剤をやさしくなじませます。洗顔の際はキメ細かい泡をつくり、泡をころがすように洗うのがポイントです。32〜34度のぬるま湯を使用し、すすぎ残しがないよう、目・鼻・口のまわり・髪の生え際までしっかりと洗い流しましょう。

保湿重視のケアをする

ハリが失われる原因の1つである乾燥を防ぐためにも、保湿重視のスキンケアを心がけましょう。肌のうるおいが保たれているとキメが整い、ハリが出ます。また肌のバリア機能を正常に保ち、ターンオーバーを整えるためにも保湿は重要です。
洗顔後は、化粧水・乳液・クリームを使って肌の水分と油分のバランスを整えます。保湿成分が配合されたスキンケアアイテムを取り入れてみましょう。

<主な保湿成分>

  • セラミド
  • ヒアルロン酸
  • 植物性スクワラン
  • グリセリン など
ターンオーバーを促す成分が配合されたスキンケアアイテムを取り入れるのも効果的です。

【生活習慣】肌のハリを取り戻す方法

野菜をたっぷり使ったサラダ
スキンケアとあわせて、生活習慣の改善にも取り組むことも大切です。複数のアプローチで肌のハリを取り戻しましょう。

1年を通して日やけ対策を行う

ハリを失う原因となる太陽光のダメージを防ぐためにも、日やけ対策は1年を通して行いましょう。日やけ止めや日やけ止め下地を塗ることが基本の対策です。太陽光は季節や天候を問わず降り注いでおり、窓を通して屋内にも入り込むため注意します。
日やけ止めや日やけ止め下地は、紫外線だけではなく近赤外線も防げるものを選ぶと良いでしょう。乾燥しやすい肌には、保湿成分が配合された日やけ止めや日やけ止め下地がおすすめです。

栄養バランスのとれた食事をとる

ハリのある肌をつくるには、食事で栄養をバランス良く摂取することも大切。コラーゲンの生成に必要なタンパク質の他、抗酸化作用のあるビタミンA、C、Eも積極的にとりたい栄養素です。
種類 役割 多く含まれる食品
タンパク質 皮膚を構成する まぐろ赤身・鶏ささみ・豆腐・卵・牛乳・ヨーグルト など
ビタミンA 皮膚や粘膜の健康を維持し、うるおいやハリを与える レバー・バター・卵黄・ニンジン・うなぎ・モロヘイヤ・ほうれん草 など
ビタミンC コラーゲンを合成する パプリカ・ブロッコリー・芽キャベツ・レモン・オレンジ・イチゴ・さつまいも・じゃがいも など
ビタミンE 抗酸化作用 卵・アーモンド・オリーブオイル・胚芽油・アボカド・大豆・うなぎ・かぼちゃ・全粒穀物 など
※ただし、過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があります。栄養が偏らないよう注意しましょう。
また糖化対策として、炭水化物や甘いものの食べ過ぎも控えるようにしましょう。ただし、炭水化物を極端に減らすとエネルギー不足になるので注意が必要です。

質の良い睡眠をとる

睡眠中は、ターンオーバーを促すとされる成長ホルモンが活発に分泌されます。そのため、次のような方法で寝つきを良くする環境を整えましょう。

<睡眠の質を上げるポイント>

  • 就寝前はスマホ・PCの画面を見ない。
  • 就寝前はアルコール・カフェイン摂取や喫煙を避ける。
  • 就寝する1時間くらい前に、ややぬるめのお湯で入浴する。
  • 夜は照明を明るくしすぎない。

表情筋のトレーニングを行う

表情筋の衰えによるたるみやハリ低下の対策として、表情筋を動かすトレーニングを取り入れてみましょう。血行も促進され、肌に栄養が行き届きやすくなります。

<表情筋トレーニングの例>

  • 口角を引き上げる
  • 歯を見せてにっと笑う
  • 口を「へ」の字にする
  • 唇を突き出す
  • 頬を吸ってへこませる
  • 舌を出す

<口輪筋のトレーニング>

  1. 口を思い切りすぼめてとがらせ、5秒間キープする。
  2. 口を元に戻して、口角をできる限り外側いっぱいに引き、5秒間キープする。
  3. 1、2を3セット繰り返す。

まとめ

観葉植物の手入れをする女性
肌のハリは見た目年齢を左右します。肌のハリを取り戻すには、スキンケアと生活習慣の見直しが大切です。保湿や日やけ対策、生活習慣の改善などに取り組み、弾むようなハリのある肌を取り戻しましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、独自の薬用有効成分「エナジーシグナルAMP*」を配合したスキンケアシリーズです。ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。また、ヒアルロン酸やセラミドといった保湿成分も配合し、水分を抱え込みながら乾燥やハリ不足、キメの乱れなどの肌悩みをケアします。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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