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シミ対策

公開日:2023.06.30 更新日:2023.08.09

シミ対策のカギはターンオーバーにあり! クリアな肌を保つ秘訣とは

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加齢や日やけなど、何らかの原因によってターンオーバーがスムーズに行われないと、メラニンが蓄積してシミとなります。このようにシミとターンオーバーは密接にかかわっているため、シミ対策においてターンオーバーを整えることは欠かせません。ターンオーバーとシミの関係やターンオーバーが乱れる原因、整える方法について紹介します。

シミとターンオーバーの関係

ターンオーバーがスムーズに行われていると、シミのもととなるメラニンは自然に剥がれ落ち、肌に残ることはありません。まずは、シミとターンオーバーの関係について押さえておきましょう。

ターンオーバーとは

ターンオーバーが肌に与える影響
ターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わる周期のこと。肌のキメが整っており、透明感のある明るい肌を保つには、ターンオーバーが正常であることがカギとなります。
ターンオーバーは、通常30日*を1つの周期として行われています。細胞は肌の1番下にある基底層と呼ばれるところで日々生成され、約30日をかけて徐々に肌表面にある角質層へと押し上げられます。そして角質層へと押し上げられた細胞は、最終的に垢となって剥がれ落ちるのです。この一連の周期が、加齢や日常生活などさまざまな原因によって乱れると、ターンオーバーがスムーズに行われなくなり、肌悩みの原因につながります。
*顔での推測値

ターンオーバーの乱れはシミの原因になる

ターンオーバーが肌に与える影響
ターンオーバーの乱れはさまざまな肌悩みの原因につながります。その1つがシミです。シミはメラノサイトによってつくられるメラニンが、肌内部に蓄積することが原因でできます。
ターンオーバーが正常であれば、メラニンを含んだ古い細胞が垢となって剥がれ落ちますが、ターンオーバーが乱れていると、メラニンが剥がれ落ちずに肌に残ってしまうのです。

シミにつながるターンオーバーの乱れの原因

睡眠不足の女性
ターンオーバーが乱れる原因は、加齢や生活習慣などさまざま。何が原因となりターンオーバーが乱れてしまうのか知っておくことで、対策につなげやすくなるでしょう。

加齢によるもの

一般的に年齢を重ねるとともに、ターンオーバーは遅くなります。これは新しい細胞を生み出す基底細胞の働きが、加齢によって低下するためです。メラニンを排出することができずに蓄積し、シミになってしまいます。

太陽光による日やけ

強い太陽光を浴びると肌はダメージを受け、ターンオーバーが乱れる原因につながります。肌はダメージを受けると、その部分の細胞を修復しようと働きます。太陽光を浴びた場合も同様に、肌を守ろうとして角質層を厚くするため、メラニンが剥がれ落ちずに肌表面に残ってしまうのです。

適切ではないスキンケア

汚れをしっかりと落とし切れていない不十分な洗顔や、肌に摩擦を加えるようなスキンケアによって、ターンオーバーが乱れる場合もあります。これは、不十分な洗顔によって本来剥がれ落ちるべき角質が肌に留まったままになったり、肌を摩擦することで角質が厚くなってしまったりするためです。
一方で角質を落とすピーリングなどを、必要以上に行うこともおすすめできません。本来まだ皮膚に留まっておくべき角質まで剥がれ落ちてしまうことで、皮膚が薄くなり、肌が炎症を引き起こしたり乾燥しやすくなったりするからです。

生活習慣の乱れ

肌のターンオーバーの乱れは、普段の生活とも密接にかかわっています。例えば睡眠不足。睡眠が不十分である場合、成長ホルモンが分泌されにくくなるため、ターンオーバーが乱れやすくなります。
偏った食事にも注意が必要です。肌をつくる栄養素が不足するため、ターンオーバーの乱れにつながります。また偏った食事はターンオーバーの乱れだけでなく、ニキビができやすくなったり肌荒れを起こしやすかったりと、さまざまな肌悩みを引き起こす原因にもつながります。

ターンオーバーを整える方法でシミ対策

日焼け止めを手のひらに出す女性の手元
日頃のスキンケアや生活習慣など、普段の生活の中でちょっとしたことを意識するだけで、ターンオーバーの乱れの予防につながります。ターンオーバーを整える方法を知り、シミ対策に役立てましょう。

肌の状態に応じたスキンケアを行う

肌は年齢や気候、体調などによっても変化します。そのため、そのときの自分の肌に合ったスキンケアを行うことが大切です。
例えば肌のくすみやごわつきなどを感じるときや、年齢を重ねてシミやくすみが気になるときには、ターンオーバーを整えるスキンケアがおすすめ。また季節の変化などで肌の乾燥を感じるときには、保湿を意識したスキンケアを行うなど、自分の肌の状態を確認しながらケアしましょう。

日やけ対策を行う

正常なターンオーバーを維持するためには、日やけ対策が重要です。太陽光からのダメージを防ぐために日やけ止めを塗布したり、外出時に日傘をさしたりなどの対策をすると良いでしょう。
また太陽光は屋外だけでなく、屋内にも入り込みます。そのため日やけ止めは外出時だけではなく、屋内にいるときも塗布することが大切 。さらに夏に比べると日やけの影響は少ないですが、冬でも日やけは起こります。1年を通した対策を心がけましょう。

肌にやさしいスキンケアを行う

過度な負担を肌に与えないように、ピーリング剤を毎日使用しない、洗顔時やお手入れ時に肌を摩擦しないなども意識したいポイントです。肌の状態によっては、外部からの刺激を受けやすい敏感な状態になっていることも。肌に摩擦や負担を与えないように、丁寧なスキンケアを行いましょう。

生活習慣を見直す

健やかな肌を育むためにも、十分な睡眠や栄養バランスの良い食事、代謝を促すような生活習慣を心がけることが大切です。
先述したように睡眠中は成長ホルモンが分泌されるため、肌を含めさまざまな細胞が生成されています。また肌の生成にはタンパク質やビタミンなどの栄養素も欠かせません。肌をつくる動物性タンパク質やビタミンA・Cなどをバランス良く食事に取り入れ、不足しないように気を付けましょう。
さらに血行が良いと代謝が促されるため、ターンオーバーもスムーズに行われやすくなります。血行を促進するような適度な運動を日々の習慣として取り入れましょう。
その他、血行を悪くする可能性がある喫煙を控える、ストレスを溜めないようにするなど、日頃の生活習慣を見直すことも大切です。

ターンオーバーを整えるスキンケアのコツ

泡立てた洗顔フォーム
最後にターンオーバーを促すスキンケアのコツを紹介します。4STEPに分けて紹介しているので、普段のスキンケア方法を振り返りながら参考にしてみてください。

STEP①摩擦に気を付けてクレンジング・洗顔を行う

汚れを落とすクレンジングと洗顔は、とにかく肌を摩擦しないよう意識するのがポイント。クレンジングは肌表面をなでるようにして、メイク汚れとクレンジング剤をなじませます。軽く水分をつけて乳化させてから洗い流しましょう。アイメイクなど落ちにくいメイクは、専用のクレンジングを使用するのがおすすめです。
洗顔はあらかじめ手の上でキメ細かく弾力のある泡をつくっておき、泡で顔を洗うことを意識しながら行います。

STEP②必要な美容液成分をしっかり浸透させる

ターンオーバーが乱れている肌には、ターンオーバーを促す美容成分を取り入れましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、有効成分「エナジーシグナルAMP*」によりターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐスキンケアアイテム。ターンオーバーが整うと肌表面が新しい細胞で満たされるため、明るく健やかな印象の肌に近づけるでしょう。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ

STEP③化粧水・乳液で十分に保湿する

十分に保湿され、内側からうるおいで満たされた肌は、ターンオーバーがスムーズに行われるためにも重要です。
ターンオーバーが促されるとメラニンの蓄積がおさえられるため、クリアな肌に近づけるだけでなく、キメが整い、みずみずしくハリのある肌にも近づけます。
化粧水で保湿する際は肌に均一にうるおいを与えるため、コットンを使用するのがおすすめ。その際、顔の中央から外側に向かってやさしくなじませていき、目や鼻の周りはより丁寧になじませます。
化粧水の後は、乳液で水分・保湿成分・油分を補給しましょう。水分と油分がバランス良く含まれている乳液は、後に使用するクリームにも溶け込むようになじみ、うるおい効果がさらに高まります。最後は温めた手のひらで顔全体を包みこみ、ホットハンドケアで成分を浸透させましょう。

STEP④クリームで肌にフタをする

化粧水と乳液でしっかり保湿をしたら、クリームなどでうるおいや美容成分を閉じ込めることも忘れずに。 化粧水や乳液と同様に、最後はホットハンドケアで美容成分を浸透させましょう。

まとめ

笑顔の女性
ターンオーバーが整っているとメラニンの蓄積がおさえられ、シミ予防につながります。自分の肌の状態をよく観察し、そのときの肌の状態に合ったスキンケアを丁寧に行うと良いでしょう。生活習慣も意識して、クリアでふっくらとハリある肌を目指してください。
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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