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スキンケア

公開日:2024.07.25

乳液とクリームの違いとは? 使い分け・塗る順番・選び方を解説

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乳液とクリームは役割が異なるため、両方使用するのがおすすめです。乳液でスキンケアを終わらせずクリームを使うことで、うるおいや美容成分を閉じ込めて乾燥を防ぐことができます。乳液とクリームの違いや使い分け方、塗る順番、効果的な使い方などを紹介します。

乳液とクリームの違い

木の台に置かれた乳液とクリーム
乳液とクリームを同じようなアイテムと考える人は少なくありません。しかし、実は役割や配合成分の量、質感などに違いがあります。はじめに、乳液とクリームの違いについてみていきましょう。

役割

乳液とクリームには以下のような役割の違いがあります。
アイテム 役割
乳液 肌をやわらかくして、うるおいを守る。
化粧水とクリームのつなぎのはたらきをする。
クリーム うるおいや成分を肌に閉じ込めて乾燥を防ぐ。
2つは「肌の保湿・うるおいの保護」という共通点があるため、同じように思われがちです。しかし、乳液は化粧水とクリームがなじみやすいように作られており、クリームはうるおいの保護を重視して作られています。

油分と水分の配合率

乳液とクリームの構成成分は似ていますが、油分と水分の配合率が異なります。製品によって配合率はさまざまですが、乳液は水分、クリームは油分が多めに配合されています。

質感・使用感

油分と水分の配合率が違うため、質感や使用感にも違いが現れます。乳液は、とろみのある伸びの良い液体。クリームに比べてさらりとしており、うるおいを感じる使用感のものが多いという特徴があります。対してクリームは、こっくりとした質感で、しっとりとした使用感が一般的です。

乳液とクリームは両方必要?上手な使い分け方

並んだスキンケアアイテム
乳液とクリームはそれぞれ役割が違うため、両方使いがおすすめです。乳液とクリームの両方使いをおすすめする理由や、上手な使い分け方について解説します。

乳液とクリームは両方使うのがおすすめ

乳液とクリームは違う役割を持っているため、基本的には両方必要と言えます。乳液の段階でスキンケアを終わらせてしまうと、化粧水・乳液で補給した水分・油分・保湿成分などが蒸発しやすくなります。しかし、スキンケアの最後にクリームを使用すると、うるおいや成分をしっかりと閉じ込めることができます。ベタつくという理由でクリームを省くのはおすすめしません。

乳液とクリームの上手な使い分け方

肌質や季節によって両方使いをするとベタつくという場合は、使い分け方を工夫してみましょう。種類を変えたり、塗り方を工夫したり、自分に合った方法を取り入れてみてください。
<肌質に合わせた使い分け方>
脂性肌や混合肌の人は、乳液とクリームを両方使うとテカりやベタつきが気になる場合があります。
肌質 使い分け方
脂性肌 さらりとした質感の乳液がおすすめ。クリームは、保湿成分が多めのウォータリーなクリームを重ねる。
混合肌 乳液を顔全体につけた後、クリームは顔全体は少なめで乾燥が気になる部分にプラスするのがおすすめ。
<季節に合わせた使い分け方>
季節 使い分け方
ベタつきが気になる春~夏 さらさらとした乳液や、さっぱりとした使用感のクリームを使用する。
乾燥が気になる秋~冬 こっくりとした乳液とクリームでしっかり保湿し、乾燥を防ぐ。

乳液とクリームを塗る順番と効果的な使い方

スキンケアをする女性
乳液とクリームは、適切な順番・使い方で使用することで、それぞれの役割を十分に発揮できます。スキンケアアイテムの塗る順番と効果的な使い方を紹介します。

乳液とクリームを塗る順番

朝と夜のスキンケアの順番は以下の通りです。ただし、製品によって推奨される順番が異なるため、パッケージや説明書を必ず確認しましょう。

【朝のスキンケアの順番】

  1. 洗顔
  2. 化粧水
  3. 美容液
  4. 乳液
  5. クリーム
  6. 日やけ止めや日やけ止め下地

【夜のスキンケアの順番】

  1. クレンジング
  2. 洗顔
  3. 化粧水
  4. 美容液
  5. 乳液
  6. クリーム
美容液のなかには、化粧水の前に使用するものもあります。その場合は、洗顔後に美容液を使用し、化粧水、乳液、クリームと順番に塗布します。
より詳しいスキンケアの順番やスキンケアのポイントは、こちらの記事を参考にしてみてください。

乳液とクリームの効果的な使い方

乳液とクリームの使い方は同じです。先述したように、乳液の後にクリームを使用します。

【乳液とクリームの使い方】

  1. パッケージに記載されている分量を手に取る。
  2. 額、頬、鼻、あごにのせたら、顔の広い部分からなじませ、外側に向かって伸ばす。
  3. 目の周りや小鼻、口の周り、首にも丁寧になじませる。
  4. 両手のひらを使い、顔全体を包み込むように美容成分を浸透させる。
乳液もクリームも、乾燥が気になる部分に重ね付けをするとさらに効果的です。

乳液とクリームの選び方

手のひらにのったクリーム
最後に、乳液とクリームを選ぶときのポイントを紹介します。スキンケアを新調する際の参考にしてみてください。

乳液の選び方

乳液は、基本的に保湿効果の高いものがおすすめです。セラミドやヒアルロン酸など保湿効果の高い成分が含まれているか、確認してみましょう。お出かけ前に使う乳液であれば、日やけ止め効果のあるUV乳液や、ファンデーション効果のあるティント乳液を選ぶのもおすすめです。

クリームの選び方

クリームは自分の肌質や、好みの使用感に合わせて選びましょう。
クリームの種類 特徴 おすすめの人
保湿クリーム
(モイスチャークリーム・ナリシングクリーム)
油分20〜25%の中油性。
油溶性・水溶性どちらの成分も入っており、使用感は製品によって異なる。
乾燥肌・普通肌の人
バニシングクリーム 油分10〜25%の弱油性。
さっぱりとした使用感で、脂性肌用・男性用・夏用・化粧下地込みのものに多い。
脂性肌の人
クリームのベタつきが気になる人
ノンオイルクリーム 油分をほとんど含まず、水溶性ポリマーと水が主成分。 脂性肌の人
クリームのベタつきが気になる人
ナイトクリーム 油分は保湿クリームと同じ、またはより多い。
紫外線に影響を受ける美容成分も配合可能。
就寝前用。
夜専用のクリームでしっかりと保湿したい人
朝起きたときの乾燥が気になる人
乳液でも言えることですが、シミやシワといった自身が抱える肌悩みにアプローチしてくれる成分が配合された製品を選ぶのもおすすめです。

まとめ

クリームを塗る女性
乳液とクリームはそれぞれ異なる役割があるため、どちらもスキンケアに欠かせません。両方使いでベタつきが気になる場合は、自分の肌質や好みの使用感に合ったものを使い分けるのがポイントです。塗る順番や使い方も意識して、丁寧なスキンケアを心がけましょう。
「インナーシグナル」は大塚製薬が開発したスキンケアシリーズ。独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、肌のターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。乳液・クリームともにラインナップがある他、化粧水・乳液・クリームの役割を1つでカバーできるオールインワンも用意しています。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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