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シミ対策

公開日:2022.12.26 更新日:2023.08.09

マスクでシミができるのはなぜ?マスクによる肌悩みと対策

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マスク生活が続いている昨今「肌荒れが起きやすくなった」「シミが増えた気がする…」などの肌悩みを感じている人が多いかもしれません。マスクの着用と肌トラブルにはどのような関係があるのでしょうか。今回は、マスクをつけることで起こりやすい肌悩みや原因、対策についてご紹介します。

マスクでシミができる原因

素顔でいるよりも、マスクを着用したほうが日やけしにくく、シミもできにくいイメージがあるかもしれませんね。まずは、本当にマスク着用によってシミができるのか、考えられる原因をチェックしていきましょう。

不十分な日やけ対策

まず考えられるのが「マスクで顔が隠れるから大丈夫」と、日やけ止めを塗らずに過ごしてしまうことです。顔が覆われていても、マスクだけでは太陽光を完全にカットできません。

太陽から直接降り注ぐ太陽光だけではなく、空気中に散乱した太陽光や建物・地面から反射した太陽光を浴びることもあります。これによりUV加工マスクを着用していても、横顔が日やけしてしまう可能性があるのです。またマスクのサイズが合っておらず、隙間から太陽光が差し込んでいるケースもあるでしょう。

日やけはシミの大きな原因に。マスクをしていても日やけ止めを塗って、太陽光から肌を守りましょう。

マスクの摩擦による炎症

マスクをつけ外しするときやズレを直すとき、肌とマスクの間には摩擦が生じます。摩擦によって肌に炎症が起きると、シミのもとになるメラニンが過剰に生成されてしまいます。

通常、メラニンは肌のターンオーバー(新陳代謝)によって排出されていきますが、マスクの着用による摩擦をくり返すと、メラニンの過剰生成が続きます。すると、メラニンの排出が追いつかなくなり肌に蓄積。これがシミの発生に繋がるのです。

また摩擦によって肌の表面が傷つくと、角質層のバリア機能が低下。太陽光や異物・雑菌などの外的刺激に敏感になり、炎症を起こしやすくなります。

マスクによるその他の肌悩み例

マスクの着用によって引き起こされる肌悩みは、シミ以外にもさまざま。気をつけたい肌悩みの例をご紹介します。

乾燥・かさつき

マスクをつけている間は、呼吸による水蒸気でマスク内部がムレた状態です。しかしマスクを外した瞬間、水蒸気とともに肌の水分も急激に蒸発し、乾燥してかさつきを感じるようになります。お風呂上がりの肌をイメージするとわかりやすいかもしれませんね。また乾燥は、肌のバリア機能を低下させる原因になります。

赤み・かゆみ

マスクに触れている皮ふに、赤みやかゆみが出ることもあります。マスクとの摩擦や乾燥でバリア機能が低下した肌は、異物や雑菌などの刺激物質が侵入しやすい状態です。刺激物質が入り込むと、肌は異常を知らせるためにかゆみを引き起こします。

かゆいからと肌を掻きすぎると、その刺激が皮膚炎につながり、炎症が落ち着いてからもシミとして跡が残る可能性があります。なるべく触らないようにして太陽光を避けましょう。心配なときは皮膚科専門医の診察を受けることをおすすめします。

マスクによる肌悩みの対策方法

マスクの着用で肌トラブルが起こる可能性があるとはいっても、外出時にマスク無しで過ごすのは難しいですよね。マスク生活が続く中でも、トラブルの起こりにくい肌へに導く対策方法をご紹介します。

しっかり保湿してバリア機能をサポートする

摩擦や乾燥で低下した肌のバリア機能をサポートするためには、何よりも保湿ケアを行うことが大切です。洗顔後はすみやかに化粧水をつけ、肌にうるおいを与えます。続いて乳液・クリームを使って保湿し、水分と油分をバランスよく補いましょう。

肌のお手入れは優しく丁寧に

肌に負担や刺激を与えないよう、丁寧なケアを心がけましょう。洗顔するときは手を清潔にし、洗顔料はしっかりと泡立ててから使います。時間をかけすぎない、なるべくこすらないことも、洗顔の際に意識したいポイントです。

美白美容液を取り入れてみる

シミが気になる人には、美白美容液でのケアが効果的です。美白美容液には、
・ メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぐタイプ
・ ターンオーバーを促進して、できてしまったメラニンの排出を促し、シミ・そばかすを防ぐタイプ
があります。ターンオーバーがスムーズに行われることも、健康で美しい肌を保つ鍵に。さらに高い保湿力を兼ね備えた美白美容液なら、肌のうるおいを保ち、しっかりバリア機能をサポートすることができるでしょう。

日やけ止めを適切に使う

マスクをしていても、しっかり日やけ止めを塗って日やけ対策を行うことが大切です。

マスクで隠れる部分も含め、顔全体に塗り広げます。使用量が少ないとムラになりやすく、効果が十分に発揮されないことがあります。製品ごとに適量が違うためパッケージを確認し、適切な量を使いましょう。

またマスクを着用していると、蒸れや摩擦で日やけ止めが落ちやすくなります。できればこまめな塗り直しを心がけてください。メイクをしていて塗り直せないときは、UVカット効果のあるファンデーションやフェイスパウダーを使ってメイク直しを行い、日やけ止め効果を補いましょう。

マスクの素材を変える

マスクそのものの素材を変えることも、肌トラブル対策として有効です。ガーゼマスクのほうがかぶれにくいですが、不織布マスクの着用が望ましいシーンもあるかもしれません。このような場合には、不織布マスクと肌の間にガーゼを挟むのもおすすめです。

まとめ

マスクの着用が続くことにより、肌はストレスのかかりやすい状態になっています。お手入れの際は、肌をこすらないよう優しく丁寧なケアを心がけましょう。また、しっかりと保湿して、肌のバリア機能を整えることも大切です。

肌悩みに応じて、シミを防ぐ美白化粧品も適切に取り入れることもおすすめ。健やかな肌をキープし、マスクとうまく付き合っていきましょう。
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長

1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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