日やけによるシミが現れるのは何年後? 未来の肌のために取り入れたい対策&予防新しい記事
ある日突然シミができる印象ですが、実はシミの原因となる日やけによるダメージは、数年後、数十年後と肌に影響するといわれています。何年後と断定はできませんが、日やけのダメージが未来の肌にシミなどの肌悩みとなって現れる可能性があるため、日常的にケアしましょう。シミで悩むことのない、いつまでも明るく透明感のある肌を維持するために知っておきたい日やけ対策やシミ予防を紹介します。
日やけによるシミが現れるのは何年後?
日やけ後の肌をケアせずに放置していると、数年後・数十年後の肌に影響し、シミなどの肌悩みにつながります。まずは日やけとは何か、シミはどのようにしてできるのかを踏まえ、日やけが数年後の肌に与える影響についてみていきましょう。
そもそも日やけとは?
日やけは太陽光を浴びることで引き起こされる、肌の炎症や色素沈着のことです。紫外線により皮膚が赤く炎症反応を起こすことを「サンバーン」と呼びます。その後、褐色のメラニンと呼ばれる物質が過剰に生成され、肌が黒くなる「サンタン」という反応が起こります。
日やけによってシミができる仕組み
シミは、メラニンの過剰生成と蓄積によって現れます。日やけによってシミのもととなるメラニンが過剰に生成されますが、それは一時的なもの。メラニンを含む細胞は、肌細胞が生まれ変わる周期であるターンオーバーによって押し上げられ、最終的には垢となって肌表面から剥がれ落ちます。
健康な肌のターンオーバーは約30日*。しかし、ターンオーバーが遅れるとメラニンの生成と排出のバランスが崩れ、その結果メラニンが蓄積してシミとなって現れます。
また、太陽光を浴び続けると肌細胞の遺伝子が損傷したり、免疫力が低下したりします。肌細胞が修復されないとメラニンが過剰生成されるため、シミができやすくなります。
日やけが未来の肌に与える影響
日やけした直後にシミを確認できなくても、肌への将来的な影響が考えられるため注意が必要です。
太陽光を長年浴び続けると肌にダメージが蓄積します。シミやシワ、たるみといった老化のサインが現れ、これを「光老化」と呼びます。「光老化」は、太陽光を浴びた時間と強さに比例します。10代の頃から肌の内側で始まり、20代後半〜30代頃になると、肌表面に少しずつ影響が現れやすい状態に。
つまり日やけの影響が、何年後かの未来の肌にシミとなって現れる可能性があるといえます。
シミの種類や原因にはさまざまなものがあります。詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
シミの原因である太陽光を防ぐ【日やけ対策】
日やけによりシミのもととなるメラニンが過剰に生成されるため、シミの少ない肌を目指すなら日やけ対策が重要です。毎日意識したい対策を紹介します。
日やけ止めを欠かさず塗る
天候・季節・場所にかかわらず、日やけ止めや日やけ止め下地を欠かさず塗り、日やけ対策をしましょう。太陽光に含まれる紫外線や近赤外線は1年中地上に降り注いでいるので、年間を通しての対策が重要です。また太陽光は屋外だけではなく屋内にも届くので、外出しない日であっても塗り忘れないよう意識しましょう。
日やけ止めにはSPF値とPA値が記載されています。数値を確認し、使用するシーンに合ったSPF値・PA値の日やけ止めを選んでみてください。
- SPF:主に日やけやシミ、そばかすに影響するUVB(紫外線B波)を防止する。肌が赤くなる炎症(サンバーン)が起きるまでの時間をどのくらい延ばせるかを数値で表している。
- PA:主にシワやたるみに影響するUVA(紫外線A波)を防止する。太陽光を浴びた2~4時間後にメラニン黒化を防ぐ度合いを「+」で表している。
SPF値とPA値が高くなるほど紫外線防止効果も高まりますが、吸収剤や散乱剤が多く配合されているため、しっかりと落とせるクレンジングが必要になるだけではなく、肌に負担を与えることも。日常生活であればSPF20+程度で十分でしょう。
また日やけは肌の乾燥も招くため、保湿成分が配合された日やけ止めがおすすめです。その他、紫外線だけではなく、近赤外線も対策できる日やけ止めがあればより良いでしょう。近赤外線は肌の奥の皮下組織にまで侵入し、じわじわと時間をかけて影響を及ぼすといわれています。
日やけ止めの塗り方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
日やけ対策アイテムを活用する
日やけ止め以外にも、以下のような日やけ対策アイテムを併用して、しっかりと太陽光を防ぎましょう。
UVカット加工が施されたアイテムであれば、より効果的です。
日やけをしたらすぐにケアする
うっかり日やけをしてしまったときは、流水や水で濡らしたタオルで肌を冷ますアフターケアを行います。
日やけで肌が赤くなっている場合、やけどのような炎症が起きている状態です。まずは、ほてりを取って肌を休ませる必要があります。消炎作用があるローションをやさしく塗るのもおすすめです。日やけした肌は大きなダメージを受けているので、刺激を与えないように注意しましょう。
肌を冷ました後は、保湿を入念に行います。日やけした肌は極度に乾燥しているため、水分をたっぷりと与え、肌表面を保護してうるおいを閉じ込めるために油分も必ず使うことが大切です。保湿成分が配合された化粧水や乳液、クリームを使って、うるおいを補給しましょう。
以下の記事では、日やけ後の基本ケアや部位別のケア方法について詳しく紹介しています。
日々のスキンケア&習慣で【シミ予防】
毎日のスキンケアや食習慣の見直しも、シミ予防につながります。数年後もシミの少ない肌を保つために、シミ予防を取り入れましょう。
肌をしっかりと保湿する
スキンケアの基本である保湿は、シミ予防にも効果的です。乾燥によって肌のバリア機能が低下すると、肌が日やけのダメージを受けやすくなります。そのため、肌が乾燥しないように保湿は入念に行いましょう。
保湿ケアのコツは、水分と油分をバランス良く補うこと。洗顔後は、化粧水と乳液で水分や油分、保湿成分を十分に補います。スキンケアの最後にはクリームを使い、うるおいや美容成分を肌に閉じ込めましょう。
美白成分配合のスキンケアを取り入れる
シミ予防として、美白成分が配合されたスキンケアアイテムを取り入れてみましょう。メラニンの生成や蓄積を抑える成分が配合されているものがおすすめです。
<メラニン生成を抑える成分>
ビタミンC誘導体
カモミラET
アルブチン
コウジ酸
リノール酸 など
<メラニンの蓄積を抑える成分>
エナジーシグナルAMP*
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
栄養バランスの良い食事をとる
栄養バランスの良い食事で内側からアプローチをすることもシミ予防になります。肌に良いとされる以下のような栄養素を積極的にとりましょう。
栄養素 |
主な働き |
多く含まれる食材 |
ビタミンC |
酸化防止、メラニン分解効 |
オレンジ、レモン、ブロッコリー、さつまいも など |
ビタミンE |
血行促進、新陳代謝の活性化 |
アーモンド、大豆、卵、青魚 など |
アスタキサンチン |
活性酸素の除去 |
鮭、イクラ、カニ、エビ など |
ビタミンB1 |
糖質の代謝 |
玄米、豆類、豚肉 など |
ビタミンB2 |
脂質の代謝、皮膚細胞の再生 |
卵、納豆、乳製品、レバー など |
ナイアシン |
代謝のサポート、DNAの修復 |
カツオ、マグロ、鶏むね肉、鶏ささみ など |
パントテン酸 |
免疫抗体の生成、抗ストレス作用 |
卵、ブロッコリー、魚類、豆類 など |
ビオチン |
皮膚や粘膜の健康維持、抗炎症物質の生成 |
卵黄、豆類、あさり、しいたけ など |
タンパク質 |
皮膚や骨、内臓などの構成 |
マグロ、鶏ささみ、豆腐、ヨーグルト など |
食物繊維 |
整腸作用 |
玄米、ごぼう、きくらげ、海藻類 など |
ミネラル |
酸素の運搬、筋肉や血液の構成 |
レバー、貝類、肉類 など |
※過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があるため、栄養が偏らないよう注意しましょう。
まとめ
日やけは数年後の肌に影響を与え、シミとなって現れる可能性があります。未来の肌のために、普段の生活の中に日やけ対策やシミ予防を取り入れましょう。
日やけによるシミを防ぎたいなら、メラニンの蓄積を抑えるスキンケアアイテムがおすすめです。大塚製薬の「インナーシグナル」は、独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合のスキンケアシリーズ。ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。また、水分をたっぷり抱え込む肌へと導き、ハリ不足や乾燥、キメの乱れなどの肌悩みもケアします。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。