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スキンケア

公開日:2023.04.28 更新日:2023.08.09

肌のバリア機能とは?低下する原因や回復させる方法を解説

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健やかな肌は、水分の蒸散や外からの異物侵入を防ぐバリア機能により守られています。しかしバリア機能が低下すると、かゆみや肌荒れといった肌悩みにつながります。敏感肌で悩んでいる人は、スキンケアや生活習慣の改善により、肌のバリア機能を回復させましょう。肌のバリア機能が低下する原因や回復させる方法などを紹介します。

肌を守る3つのバリア機能とは?

肌のバリア機能のメカニズム
肌のバリア機能とは、美しく健やかな肌を保つために皮脂膜と角質層に備わった大切な機能です。外からの異物侵入や、肌から水分が逃げるのを防ぎます。まずは、肌を守る3つのバリア機能について解説します。

バリア機能①肌表面を覆う天然のクリーム「皮脂膜」

皮脂膜とは、角質層の表面にある皮脂と汗でつくられた天然のクリームのような存在。肌表面を薄い膜で覆い、紫外線・雑菌・ウイルスなどの刺激物質から肌を守ります。さらに、肌から水分が蒸散するのを防ぐ役割も担っています。

バリア機能②うるおいを内側から支える「細胞間脂質」

角質層にある細胞間脂質はセラミドを主成分としており、水分を保つ役割があります。また角質細胞をつなぎとめて壁をつくり、異物の侵入を防ぎます。

バリア機能③水分を捕まえて離さない「天然保湿因子(NMF)」

天然保湿因子(NMF)は肌自身が作り出す保湿成分で、水分やうるおいを保つ働きがあります。NMFが十分にある肌は、気候の変化にも強く乾燥を防ぐ力があります。
これら3つのバリア機能が低下すると、外的刺激を受けやすくなり、肌荒れやかゆみといった肌悩みが起こりやすくなります。

肌のバリア機能が低下する主な原因

日差しに手をかざす女性
肌のバリア機能低下の3大原因とされるのが、乾燥・太陽光によるダメージ・摩擦です。また加齢やターンオーバーの乱れによっても、バリア機能の低下が引き起こされます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

肌の乾燥

肌の乾燥により皮脂や汗の分泌量が減ると、肌を守る皮脂膜がつくられにくい状態に。水分が蒸発しやすくなり、肌の乾燥がさらに進行してバリア機能が低下してしまいます。
皮脂量は季節によっても変化します。皮脂や汗は春から夏にかけて増加し、秋から冬にかけて減少するため、肌が乾燥しやすい秋冬は特に注意が必要です。
また、洗顔後や朝晩の保湿ケアが十分ではない場合も肌が乾燥し、バリア機能の低下につながります。

太陽光によるダメージ

紫外線や近赤外線などが含まれる太陽光を大量に浴びると、皮膚はダメージを受けます。長期間太陽光を浴び、ダメージを受け続けることで、肌のターンオーバーが遅れてしまうことも。その結果、古い細胞が肌に残りバリア機能が低下してしまいます。

摩擦による刺激

角質層の厚さは約0.02ミリメートルほどですが、バリア機能を保持する重要な役割を担っています。しかし、洗顔の際に肌を過度にこすったり、刺激の強いクレンジングを使ったりすると、角質層が傷つき、バリア機能が低下してしまいます。

ターンオーバーの乱れ

バリア機能の低下は、ターンオーバーの乱れと関係しています。通常、健やかな肌は約30日*の周期でターンオーバーを繰り返します。しかし、ターンオーバーが早まると、まだ発達していない細胞が肌を覆うため、バリア機能も未熟な状態に。
また、先述した太陽光のダメージの他に、ストレス・睡眠不足・食生活の偏り・運動不足といった生活習慣などが要因となり、ターンオーバーが遅れることがあります。
*顔での推測値

加齢による皮脂量・水分量の低下

加齢により皮脂の分泌作用や新陳代謝が低下することもバリア機能低下の原因です。皮脂の分泌量は思春期後半から20代後半が最も多く、その後年齢とともに少なくなります。
さらに肌の水分量も減少するので、肌が乾燥して角質層が厚くなり、外からの刺激に対するバリア機能が徐々に衰えていきます。

肌のバリア機能の低下は敏感肌につながる

敏感肌ではないかと気にする女性
バリア機能が低下すると、水分の蒸散によって肌の乾燥が進行。外的刺激に敏感になり、肌悩みを起こしやすくなります。
バリア機能が働かないと、正常な肌であれば何でもない刺激や物質に対しても反応し、肌荒れ・かゆみ・発疹・痛みといった症状が現れる敏感肌になってしまいます。

肌のバリア機能を回復させる4つの方法

バリア機能を回復させるケア用品
肌のバリア機能を回復させるには、日々のスキンケアや習慣を見直すことが大切です。肌のバリア機能を回復させる4つの方法を紹介します。

1. 洗顔で肌を清潔に保つ

バリア機能が低下している肌は敏感な状態。そのため洗顔により、肌についた異物を落として清潔に保つことが大切です。
洗浄力の強い洗顔料やクレンジング剤は必要な皮脂まで落としてしまい、バリア機能をさらに低下させる可能性があります。肌に優しいタイプの洗顔料・クレンジング剤を使用しましょう。
洗顔の際は洗顔料をよく泡立て、ゴシゴシとこすらず転がすようにやさしく洗います。最後に、ぬるま湯でしっかりと洗い流すのがポイントです。

2. 保湿ケアで乾燥から肌を守る

肌のバリア機能を高めるには、水分の蒸散を防ぐ保湿ケアの徹底が重要。化粧水、美容液、乳液、クリームなどを使用して、水分と油分をバランス良く補いましょう。また、角質層の皮脂量と水分量が低下しないよう、乾燥から肌を守ることも大切です。

3. 太陽光対策をする

雨や曇りの日を含め、太陽光は1年中降り注いでいます。そのため、季節や天気、屋内外問わず日やけ対策が欠かせません。
日常的に、日やけ止め効果のある化粧下地や日やけ止めクリームの使用を心がけましょう。塗りムラや塗り残しがないよう丁寧に塗るのがポイント。紫外線の強い夏場には、日傘・帽子・UVカットサングラス・長袖の服などを活用するのも効果的です。

4. 生活習慣を改善する

規則正しい生活を意識し、肌のターンオーバーを整えることは、バリア機能の回復につながります。十分な睡眠をとる、ストレスを溜めないようリフレッシュする、バランスの良い食事を心がけるなど、生活習慣の改善に取り組みましょう。

まとめ

健やかな肌を持つ女性
皮脂膜と角質層による3つのバリア機能は、美しく健やかな肌を守るために必要な機能です。バリア機能が低下すると敏感肌になり、肌荒れ・かゆみ・痛みなどの症状が起きやすくなるため、注意しましょう。スキンケアや日やけ対策、生活習慣の改善などに取り組み、バリア機能の回復を目指してください。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、肌をしっかりと保湿するスキンケア。水分をたっぷりと抱え込む肌へと導き、年齢とともに増えるハリ不足や乾燥、キメの乱れなどの肌悩みをケアします。また、独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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