顔マッサージはやめたほうがいいといわれるのはなぜ? 肌への負担を軽減するポイントを紹介
むくみやたるみ対策で顔マッサージをしているのに、「やめたほうがいい」という声を見聞きして不安になったことはありませんか?しかし顔マッサージは、摩擦に気を付けて行えば、肌に良い効果をもたらしてくれます。顔マッサージのポイントやおすすめのマッサージを紹介します。
顔マッサージはやめたほうがいいといわれる理由
「顔マッサージはやめたほうがいい」といわれる理由として、やり方によっては肌荒れやシミなどのトラブルにつながることなどが挙げられます。
必要以上に力を入れて顔マッサージをすると摩擦が生じ、肌のバリア機能を低下させる可能性があります。バリア機能とは、肌表面を覆う角質層と皮脂膜が文字通りバリアとなって、外的刺激から肌を守ったり、うるおいを保ったりする働きのこと。
バリア機能が低下すると、紫外線や大気中の汚れといった外的刺激の影響を受けやすくなり、肌荒れを引き起こすことがあります。また刺激を受けて炎症を起こした肌ではメラノサイトが活性化し、シミのもとになるメラニンの過剰生成につながることもあります。
顔マッサージのメリット・効果
顔マッサージは、適切なやり方で肌に負担をかけずに行うことで、さまざまなメリットや効果を得られます。主なメリット・効果は以下の通りです。
- むくみ・たるみの解消
- シワの改善
- コリの改善
- 血行促進
むくみを放置すると、フェイスラインが下がり、ほうれい線や二重あごが目立つようになるので注意しましょう。血行が促進されると顔色が良くなる他、肌に酸素や栄養素が行き渡りやすくなります。これにより肌の生まれ変わりの周期であるターンオーバーも整い、健やかな肌をはぐくむサポートになります。
肌に負担をかけない顔マッサージのポイント
先述したように、顔マッサージは肌に負担をかけないように行うことが大切です。顔マッサージの際に意識したいポイントを紹介します。
クリームなどを塗布してから行う
肌への摩擦を抑えるため、保湿クリームなどを塗布し、肌のすべりを良くしてから顔マッサージを行いましょう。
クリームは伸びが良く、やわらかなテクスチャーのものがおすすめ。両頬、鼻、おでこ、あごの5点にクリームを置き、内側から外側へ向かってやさしくなじませます。スキンケアと一緒に行うのであれば、洗顔後に化粧水で肌を整えた後、乳液(もしくは乳液の後にクリーム)を塗ってからマッサージしましょう。
化粧水・乳液・クリームが1つになったオールインワンを使用すれば、時短でスキンケアをしながら顔マッサージもできます。また目元のマッサージには、アイクリームもおすすめです。
力を入れすぎない
顔マッサージは、肌をこすったり圧をかけすぎたりせず、やさしくふれるように軽いタッチで行いましょう。力を入れた方がむくみがとれやすいと思われがちですが、肌をなでるくらいの加減で行うのがポイントです。
適切な頻度で行う
肌は薄く敏感なため、顔マッサージをやりすぎると肌に負担がかかる可能性があります。マッサージは、回数・頻度・時間などの目安を確認して行いましょう。
顔マッサージの効果を高めるポイント
肌への負担を軽減するポイントとともに、顔マッサージの効果を高めるポイントも押さえておきましょう。
首や鎖骨までマッサージする
顔マッサージとともに、首や鎖骨などもほぐして老廃物を流しましょう。顔全体のむくみとりにもつながります。顔マッサージと同様に、力の入れすぎには注意が必要です。
手を温めてからマッサージを行う
保湿成分や美容成分が配合されたクリームを使用してマッサージをする際は、手のひらをこすり合わせ、温めてから行いましょう。温めた手でマッサージすることにより、クリームの成分が浸透しやすくなります。マッサージの最後に、温めた手のひらで顔を包み込むように押さえる「ホットハンドケア」を取り入れるのもおすすめです。
【部分別】おすすめの顔マッサージ
最後に、部分別のおすすめ顔マッサージを紹介します。気になる部分だけ行うのはもちろん、顔全体のむくみ解消や血行促進としてワンセット行うのもおすすめです。マッサージの前にはクリームを塗布し、力を入れすぎないよう注意しながら行いましょう。
①頭皮・おでこ
頭皮のたるみやおでこのシワにアプローチするマッサージです。頭皮が硬くなると、顔全体のたるみにもつながるため、しっかりとほぐしましょう。また、このマッサージは目のリフトアップにも効果が期待できます。
- 手のひら全体でおでこを包み込み、息を吐き出しながら髪の生え際に向かって引っ張るように押し上げる。(5~10回)
- 息を吐き出しながら、手でこめかみや耳のまわりを重点的にもみほぐす。
- 頭全体ももみほぐすとより効果的。
②目元
むくみを解消し、すっきりとした目元にするマッサージです。下まぶたのマッサージは目のクマ対策にもなります。眼球を押さないよう注意しましょう。
- 眉頭を親指で押す。
- 親指と人差し指を使い、眉を挟むようにしてもむ。
- 中指の腹を使い、内側から外側へ向かってやさしく上まぶたをなでる。
- こめかみを指で押す。
- 中指の腹を使い、内側から外側へ向かってやさしく下まぶたをなでる。
- こめかみを指で押す。
- 3~6を左右2~3回繰り返す。
③口元(ほうれい線)
顔の目立つ部分にあるほうれい線は、放置すると深い溝となってしまうため早めのケアが重要です。口元のゆるみ予防やほうれい線対策になるマッサージを取り入れましょう。
- 指の腹をほうれい線が始まる部分(小鼻の横)に置き、少し圧をかけながら円を描くようにマッサージする。(左右2~3回)
- 両手の人差し指・中指・薬指を上唇の上に、小指をした唇の下に置き、円を描くように回す。
- 指の腹を使い、鼻の真下→両口角の上→両口角の下→口の真下の順でマッサージする。(2~3回)
ほうれい線の予防については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
④フェイスライン
気になるフェイスラインをシャープにするマッサージです。二重あごの解消にもなります。
- 人差し指と中指を折り曲げ、第2関節であごを挟む。
- 息を吐き出しながら、あごの先から耳の方へ向かって押し上げるように指をすべらせる。(3回)
⑤首
顔だけではなく、首までマッサージすることで、顔全体のむくみとりにつながります。
- 横を向いたときに掴みやすくなる首筋部分を手のひらでやさしく掴む。
- 息を吐き出しながら上から下へ移動する。
- 左右行う。
まとめ
顔マッサージには、むくみ解消や血行促進などの効果が期待できます。しかし肌に負担のかかるやり方で行うと、肌荒れやシミなどさまざまな肌悩みを引き起こすため「顔マッサージはやめたほうがいい」といわれることもあります。肌に負担をかけないためのポイントや効果を高めるためのポイントを押さえ、日々のスキンケアとともに顔マッサージを取り入れてみてください。
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大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。