肌悩み
公開日:2023.02.28
更新日:2024.06.14
化粧ノリが悪いのはなぜ?原因・対処法・具体的なスキンケア方法を解説
「なんだか化粧ノリが悪い…」と感じるときは肌の状態に問題があるのかもしれません。「肌がゴワゴワするようになった」「肌のキメが粗くなった」と悩んでいる人は、スキンケアを見直してみましょう。今回は、化粧ノリが悪い肌状態になる原因や対策、おすすめのスキンケア方法を紹介します。
化粧ノリが悪い肌状態になる原因
化粧ノリが悪いと感じる場合、肌に溜まった古い角質や肌のキメ、スキンケア方法などが関係している可能性があります。まずは化粧ノリが悪くなる原因や、それぞれの原因に合った効果的な対策をチェックしましょう。
肌の表面に古い角質が溜まっている
化粧下地やファンデーションなどのメイクがうまくのらない原因として、肌に余分な角質が蓄積され、キメが乱れていたり乾燥していたりすることが考えられます。
新しい細胞は肌の奥の基底細胞から生まれ、成長を続けながら上がっていきます。そして最後は、垢になって剥がれ落ちていきます。
この肌が生まれ変わる周期である「ターンオーバー」は、健康な肌の場合であれば約30日*です。しかし紫外線や乾燥、加齢や間違ったお手入れ、不規則な食生活などによりターンオーバーが乱れやすくなります。
また、古い角質が溜まることで皮脂と混ざり合い、角栓ができやすくなります。角栓で毛穴が詰まると、アクネ菌が繁殖して炎症を起こし、ニキビができる可能性も。
これらの状態では肌表面が凸凹になるため、化粧下地やファンデーションがフィットしづらくなるでしょう。
肌のキメが粗くなっている
肌のキメも化粧ノリに関係しています。角質層の水分が不足すると、肌が乾燥して肌のキメが乱れます。さらに水分が不足すると肌の水分・油分のバランスが崩れ、毛穴が目立ちやすくなったり化粧崩れの原因になったりします。
化粧ノリが悪いときの対処法
続いて化粧ノリが悪いときの対処法を紹介します。肌悩みの種類や肌の状態に合わせたケアを行いましょう。
古い角質の蓄積を防ぎ、ターンオーバーを促す
肌の表面に溜まった角質で化粧ノリが悪くなっている場合は、ターンオーバーを促すスキンケアを取り入れましょう。そうすることで肌のツヤが高まり、化粧ノリも良くなります。
洗顔でも、ほこりや汗といった汚れとともに古い角質を落とせるので、朝晩の洗顔を丁寧に行いましょう。古い角質を穏やかにケアすることはニキビ対策にもつながります。
肌の乾燥を防ぐ
肌が乾燥してキメが粗くなっている場合は、以下のような対策を行いましょう。
- 化粧水や乳液、クリームなどのスキンケアアイテムを使って、肌に水分と油分をバランス良く補給する。
- 肌のターンオーバーを整える。
- 室内の湿度を60~65%に保つ。
- 日やけ止め・日傘・帽子などで日やけ対策をする。
皮脂の過剰分泌を抑える
皮脂が過剰分泌されると、キメの粗さやニキビにつながります。皮脂の過剰分泌を抑えるために、以下のような対策に取り組んでみてください。
- 肌の水分と油分の量を保つ保湿ケアを意識する。
- 油っぽい食事や甘いものは控えめにする。
- 朝晩洗顔で過酸化脂質にさせない。
化粧ノリが悪いときにおすすめのスキンケア
最後に、角質の蓄積や肌の乾燥、皮脂の過剰分泌が気になるときなどにおすすめのスキンケアを紹介します。
水分と皮脂のバランスがとれており、ターンオーバーが整った肌は理想の状態です。しかし、肌の特徴や肌状態に合っていないスキンケアを続けていると肌悩みにつながり、化粧ノリも悪くなります。さらに、肌に合っていないスキンケアは肌の老化も進行させてしまいます。日々のスキンケアにより健康な肌を保つことで、化粧ノリも良くなるでしょう。
丁寧な洗顔
朝と晩の洗顔で肌表面の汚れや古い角質を落としましょう。
- 洗顔料をしっかりと泡立てる。
- 泡を顔全体に広げ、転がすようにして優しく丁寧に洗う。
- 32〜34℃のぬるま湯でしっかりとすすぐ。
目・鼻・口元・髪の生え際などの細部までしっかりとすすぐのがポイントです。化粧をしている場合は、洗顔の前にクレンジングを行うのも忘れないようにしましょう。
水分と油分を補う保湿ケア
水分と油分のバランスを意識して、以下のスキンケアアイテムで保湿ケアを行いましょう。
- 化粧水:肌に水分を補給する。モイスチャーバランスを保って健やかな肌状態に整える。
- 乳液:水分と油分を補給する。肌をやわらかくしてうるおいを守る。
- クリーム:うるおいや各アイテムの成分を肌に閉じ込め、乾燥を防ぐ。
どのスキンケアアイテムも、気になる部分には重ねづけするのがおすすめです。また、顔を包み込むように手を優しく押し当てるホットハンドケアで、美容成分をしっかりと浸透させましょう。
ターンオーバーを整えるケア
ターンオーバーを整えるスキンケアも、化粧ノリの良い健康的な肌へみちびくために重要です。ターンオーバーに着目した美容液などを使ってケアしましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、エネルギー代謝活性化のカギとなる「エナジーシグナルAMP*」に注目したスキンケアブランドです。「エナジーシグナルAMP*」が母細胞のエネルギー代謝を活性化することによりターンオーバーを促し、メラニンの蓄積を抑えてしみ・そばかすを防ぎます。
気になる部分の集中ケア
化粧ノリが悪いと感じる部分を集中的にケアするのもおすすめです。美容液が含まれた部分用シートやクリームであれば、気になる部分をダイレクトにケアできます。
目元の化粧ノリが悪いと感じるときには、アイクリームを取り入れてはいかがでしょうか。指で優しくなじませ、指の腹全体で温めるようにしてつけるのがポイントです。
口紅のノリが悪いときはリップケアも大切。唇用美容液を使用することによる保湿効果で乾燥や荒れを防ぎます。
まとめ
古い角質の蓄積やキメの乱れ、乾燥など、化粧ノリが悪くなる原因はさまざまです。なぜ化粧ノリが悪いのかを知り、原因に合った対策を行いましょう。日々のスキンケアなどを見直して、化粧ノリの良い健やかな肌を手に入れてください。
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。