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スキンケア

公開日:2023.03.30 更新日:2023.08.09

肌のターンオーバーを整えるには?周期が乱れる原因やスキンケア・対策を紹介

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肌の生まれ変わりの周期であるターンオーバーを整えることは、健やかな肌を保つカギとなります。しかし、ターンオーバーはさまざまな原因によって乱れてしまうもの。そこで、肌のターンオーバーの乱れにより起こる肌悩みや原因、ターンオーバーを整えるためのスキンケア・対策を紹介します。

ターンオーバーの仕組み

肌が生まれ変わる構造
シミやシワ、くすみなどがない健やかな肌を保つために重要なのが、肌のターンオーバーです。はじめに、ターンオーバーの仕組みについて押さえておきましょう。

健康な肌のターンオーバーの周期

健康な肌のターンオーバーの周期は約30日*といわれています。肌のターンオーバーとは、肌の奥にある母細胞から生まれた新しい細胞が押し上げられ、垢となってはがれ落ちるまでの周期のこと。ターンオーバーにより、シミの原因となるメラニンを含んだ古い細胞が排出されると、肌に透明感が出ます。
*顔での推測値

ターンオーバーの乱れとは?

「肌のターンオーバーが乱れている」とは、新しい細胞が生まれ古い細胞がはがれ落ちるまでの流れがスムーズに行われていない状態のこと。ターンオーバーの周期は、早すぎても遅すぎても良くありません。
早すぎると未熟な細胞が表面に現れ、少しの刺激にも敏感に反応してしまいます。一方、遅すぎると古い角質が肌表面に蓄積し、角質層が厚くなる原因になります。さらにシミやくすみ、乾燥、小ジワといったさまざまな肌悩みを引き起こしやすくなります。

ターンオーバーが乱れることで現れる肌悩み

鏡で肌の状態をチェックする女性
ターンオーバーの乱れは、さまざまな肌悩みの原因です。代表的な肌悩みと肌の状態について解説します。

1. シミ

紫外線を浴びると、肌内部を守ろうとして褐色のメラニンが大量に作られます。ターンオーバーが整っている肌であれば、メラニンを含んだ細胞が押し上げられて最終的には垢としてはがれるため、シミとなって残ることはありません。しかし、ターンオーバーが遅れると、肌の表面にメラニンが蓄積し、色素沈着を起こしてシミになります。

2. 乾燥・肌荒れ

ターンオーバーが乱れると、角質層の水分量や皮脂量が減少し、肌が乾燥しやすい状態に。肌表面のバリア機能が低下し、保湿力も弱まります。さらに乾燥が進むと、肌荒れや肌表面のキメの乱れを引き起こす原因になります。

3. シワ

ターンオーバーの乱れによって肌が乾燥すると、肌表面に「乾燥小ジワ」と呼ばれる細かいシワが現れます。「乾燥小ジワ」は目もとや口もと、額などに出来やすく、そのままにしておくと深いシワになってしまうことがあります。

4. くすみ

ターンオーバーが乱れると古い細胞が蓄積されます。そうして角質層が厚くなることで肌の水分保持力が低下し、透明感が失われる原因に。また、先述したようにメラニンが肌の表面に蓄積すると肌がくすんで見えてしまいます。

ターンオーバーが乱れる原因

鏡を見る女性
ターンオーバーの乱れには、外的刺激や生活習慣、加齢などが関係しています。ターンオーバーが乱れる原因について見ていきましょう。

1. 乾燥

先で述べたように、ターンオーバーの乱れによって肌が乾燥するだけではなく、乾燥が原因でターンオーバーが遅れることもあります。
肌が乾燥するとバリア機能が低下するため、少しの刺激でもダメージを受けやすくなります。ダメージによって肌の水分量が減少したり皮脂量のバランスが崩れたりすると、ターンオーバーが遅れる要因になります。

2. 太陽光

太陽光による外的刺激も、ターンオーバーが乱れる原因です。日やけによって肌が荒れると肌の水分保持力が低下し、乾燥を引き起こします。そして前述したように、肌の乾燥がターンオーバーの乱れを招きます。

3. 生活習慣

睡眠不足やストレスも、肌のターンオーバーに影響を与える要因です。また、食生活が乱れ、たんぱく質やビタミンA・ビタミンB群などが不足すると、肌荒れやニキビなど肌トラブルが起こりやすくなります。さらに、運動不足だと十分な酸素や栄養素が肌に行き届かなくなることもあるため注意が必要です。

4. 肌に合っていないスキンケア

肌に合わないスキンケアを続けることも避けましょう。洗顔が不十分だと古くなった細胞や汚れが肌に溜まり、ターンオーバーを遅らせる原因に。また肌をこすったり、洗浄力の強いクレンジングや洗顔料を使ったりすると、肌に必要なうるおいまで落としてしまいます。その結果、肌が乾燥してバリア機能が低下し、ターンオーバーの乱れにつながります。

5. 加齢

年齢を重ねると、肌の奥にある母細胞の働きが低下するため、ターンオーバーが遅くなります。それにより古い細胞がはがれ落ちずに蓄積し、角質層が厚くなるため肌の乾燥やバリア機能の低下を招きます。

肌のターンオーバーを整えるためのスキンケア・対策

スキンケアの基礎化粧品
肌のターンオーバーは、スキンケアや対策によって正常な周期に整えることができます。以下に紹介するポイントを参考にして、日ごろのスキンケアや生活習慣などを見直してみましょう。

丁寧な洗顔を心がける

ターンオーバーを整えるためには、肌表面の汚れや古い細胞を洗い落とすことが大切です。洗顔の際は、強くこすり過ぎないよう丁寧に洗うのがポイント。
洗顔料で濃密な泡をたっぷり作り、顔全体に広げて転がすようにやさしく洗います。その後、32~34℃のぬるま湯で、すすぎ残しがないようにしっかり流しましょう。特に髪の生え際や目・口・鼻の周りは泡が残りやすいので、丁寧に流します。

保湿重視のスキンケアを取り入れる

ターンオーバーが乱れる大きな原因となる乾燥を防ぐには、肌にうるおいを与えるスキンケアを意識しましょう。
<保湿ケアの手順>
  1. 美容液で訴求成分を浸透させる。
  2. 保湿成分が配合された、保湿力の高い化粧水を使い肌にうるおいを与える。
  3. 乳液などで水分や油分を補給し、肌をやわらかくしてうるおいを守る。
  4. クリームでうるおいや成分を閉じ込め、肌の乾燥を防ぐ。
ターンオーバーを整えるスキンケアを目指す人におすすめなのが、大塚製薬の「インナーシグナル」です。有効成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。また保湿効果により乾燥による小ジワを目立たなくし、健やかで美しい肌へと導きます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT

一年を通して日やけ対策を行う

太陽光は一年中降り注いでいるため、天候や季節に関係なく対策をする必要があります。また太陽光はガラス窓も通り抜けることから、室内でも日やけ止めを塗るのがおすすめです。さらに外出時は、日やけ止めだけでなく帽子や日傘などを使った対策も忘れずに行いましょう。

生活習慣の見直し・改善をする

先述したように、生活習慣も肌のターンオーバーに影響を与えるため、見直しや改善が重要です。質の良い睡眠を十分にとる、ストレスを溜めない、適度な運動で血流を良くするといった生活習慣を意識しましょう。
また食生活では、皮膚を形成するたんぱく質、肌の健康を維持するビタミンB2やビタミンB6、皮膚のコラーゲンを合成するビタミンCなどを意識して摂るのがおすすめです。

まとめ

化粧水とコットンを持つ女性
肌のターンオーバーはさまざまな原因で乱れ、乾燥やシミ、シワ、くすみといった肌悩みを引き起こします。ターンオーバーを整えるためには、保湿を重視したスキンケアや日やけ対策、健康的な生活を意識することが大切です。日頃のケアや対策で、ターンオーバーの乱れがない、健やかな肌を保ちましょう。
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長

1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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