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スキンケア

公開日:2023.09.28

肌の乾燥には日中の保湿が大切|うるおいを維持するスキンケア紹介

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空調や太陽光、汗などの影響を受けやすい日中の肌は、乾燥しやすい状態です。そのため朝晩のスキンケアだけで済ませるのではなく、日中も保湿をして肌のうるおいを維持しましょう。日中に肌が乾燥しやすい原因や、日中の保湿スキンケアのポイント、乾燥を予防する習慣を紹介します。

日中に肌の乾燥を感じる原因

日中に肌の乾燥を感じる女性
日中の肌は、空調や太陽光などの影響で乾燥しがち。まずは、日中に肌が乾燥する原因を知っておきましょう。

1. エアコンの空調による空気の乾燥

夏の冷房や冬の暖房といったエアコンの空調は、空気中の水分を外に排出して湿度を下げるため、空気が乾燥し、肌も乾燥しやすくなります。乾燥している空気の中で過ごすと、肌の角質層から水分が奪われ、水分量が減少します。
特に夏場の冷房は湿度を下げやすいので、肌が乾燥する原因に。室内の湿度を、60〜65パーセントに保つとよいでしょう。

2. 太陽光による肌へのダメージ

太陽光に含まれる紫外線や近赤外線は、肌を乾燥させる大きな原因の1つです。太陽光のダメージによってバリア機能が失われると、水分が奪われて肌が乾燥しやすい状態に。また肌のターンオーバー(細胞が生まれ変わる周期)を乱す原因にもなります。このほか、次のようにさまざまな肌トラブルを引き起こすことがあります。
  • UVA(A波紫外線)は、肌の奥の真皮まで到達してコラーゲンにダメージを与え、シワやたるみの原因になる
  • UVB(B波紫外線)は、メラニンを過剰に生成してシミやシワ、そばかすや日やけを引き起こす原因になる
  • 近赤外線は、真皮よりも奥深くにある皮下組織にまで影響を与える

3. ターンオーバーの乱れ

太陽光のダメージや睡眠不足などによりターンオーバーが乱れると、角質層の保湿物質(NMFや細胞間脂質)が減少します。その結果、バリア機能が低下して肌内部の水分を保てなくなり、日中も乾燥しやすい状態に。
正常であれば約30日*の周期で、古い細胞から新しい細胞へ再生が行われます。しかし、ターンオーバーが乱れると古い角質が肌表面に留まり、角質層が厚くなってしまいます。ターンオーバーとともに排出されるべきメラニンが蓄積してしまい、シミやくすみといった肌悩みを招く原因にもなります。
*顔での推測値

4. 汗の放置

汗をかくことは体温調節のために必要です。しかし汗を拭かずに放置していると、蒸発する際に一緒に水分が奪われて肌が乾燥してしまいます。また汗の放置は、肌のバリア機能を低下させる原因にもなります。これは、弱酸性の汗が肌表面に留まることで弱アルカリ性に傾き、細菌が繁殖しやすくなるためです。

日中の保湿スキンケアのポイント

メイク直しをしている女性
肌の乾燥を防ぐためには、日中にも保湿が大切です。ただし、日中に保湿する場合はメイクの「よれ」に気を付ける必要があります。日中の保湿スキンケアのポイントを紹介します。

化粧水・乳液・クリームなどで保湿する

日中の保湿は、ミストタイプの化粧水を使うのが最も手軽。特にオイルインタイプがおすすめです。乾燥しやすい箇所には、メイク直しの際に部分的に乳液で保湿をするのが効果的。より乾燥が気になる場合は、乳液で保湿した後にクリームを使用するとよいでしょう。
特に乾燥しやすい目もと口もとの保湿には、目もと用クリームや唇用美容液などを取り入れてケアしてみてください。

メイク直しの前に保湿する

ミストタイプの化粧水ではないアイテムで、メイクの上から保湿をすると、メイク崩れが起きやすくなります。
日やけ止め効果のある化粧下地やファンデーションを塗っている場合は、保湿によってメイクが取れて、紫外線防止効果が弱まることも。またメイクの上から化粧水などを塗布しても、保湿成分が肌に浸透しないため製品効果を感じにくいでしょう。
日中に肌の乾燥やメイク崩れが気になった際におすすめのメイク直しのテクニックを紹介するので、ぜひ試してみてください。
<メイク直しのテクニック>
  1. メイク崩れが気になる部分の皮脂をティッシュで押さえる。
  2. メイク崩れしている部分に指で乳液をなじませる。
  3. コットンや濡らしたティッシュでやさしく拭き取る。
  4. 目のまわりのメイクよれは、乳液を軽く付けてコットンなどで拭き取る。
  5. 化粧下地や日やけ止めなどを指で軽く押さえてなじませるように塗る。
  6. 少量のファンデーションを上から重ねる。
目のまわり、小鼻のまわり、頬、Tゾーンなど、特にメイク崩れしやすく太陽光のダメージを受けやすい部分を中心にメイク直しをするのがコツです。

日やけ止めをこまめに塗り直す

先述したように、太陽光対策は肌の乾燥を防ぐことにつながります。メイク前に日やけ止めを使用するのはもちろん、日中の塗り直しも重要です。日やけ止めは摩擦や汗で落ちてしまうため、2〜3時間おきの塗り直しを心がけましょう。
日中の塗り直しには、メイクの上から使用できるものが多いスプレータイプやパウダータイプの日やけ止めが便利。年齢肌や乾燥が気になる肌には、保湿成分が配合された日やけ止めがおすすめです。

日中の肌の乾燥を防ぐ習慣

鏡を見る女性
日中の肌の乾燥が気になるときは、朝晩のスキンケアなどの習慣も見直してみましょう。日中の肌の乾燥予防につながる習慣を紹介します。

朝晩のスキンケアを丁寧に行う

朝晩の丁寧なスキンケアで健やかな肌を維持することは、乾燥を始めとする肌悩みの予防につながります。日中の乾燥を防ぐためにも、メイク前のスキンケアは特に丁寧に行うことが大切です。水分と油分のバランスが整った理想の肌状態を目指しましょう。
<化粧水>
  1. 化粧水をたっぷりと含ませたコットンをゆっくりと押し当てて、肌になじませていく。
  2. 目のまわりや小鼻などの細かい部分には特に丁寧になじませる。
  3. 美容成分をしっかりと浸透させるために、手で顔全体を包み込む。
※化粧水をなじませる際、コットンを使用するときちんとムラなく付けられ、うるおいを均一に与えやすくなります。
<乳液>
  1. 鼻・両頬・額・あごの5点にのせる。
  2. 指の腹で顔の広い部分からなじませ、伸ばしていく。
  3. 目のまわりや小鼻などの細かい部分にも伸ばしていく。乾燥が気になる部分には重ねづけする。
  4. 美容成分をしっかりと浸透させるために、手で顔全体を包み込む。
<クリーム>
  1. 乳液と同様に、鼻・両頬・額・あごの5点にのせ、顔の広い部分からなじませるように伸ばしていく。
  2. 目のまわりや小鼻などの細かい部分にもなじませ、乾燥しやすい部位には重ねづけする。
  3. 手のひらで顔全体を包み込むようにハンドプレスを行い、美容成分を浸透させる。
朝晩のスキンケアの順番は次の記事で詳しく紹介しています。

ターンオーバーを整えるスキンケアアイテムを選ぶ

ターンオーバーが整っている肌は乾燥しにくく、バリア機能がしっかり働きます。また肌の乾燥によってターンオーバーが乱れることもあります。毎日のスキンケアには、水分をしっかり蓄えられる、保湿力の高い成分を含むアイテムを選ぶとよいでしょう。またターンオーバーを促す成分が配合された美容液を取り入れるのもおすすめです。

こまめに水分補給をする

汗の分泌やエアコンの空調などで表皮の水分が奪われるため、肌の保湿に加えてこまめな水分補給も乾燥対策になります。
人間の体が保持している水分量は約60パーセントですが、通常の生活の中で1日あたり約2.5リットルの水分を失ってしまいます。そのため、1日約1.2リットルの摂取量を目安に、こまめな水分補給を意識しましょう。
肌の水分量を上げるコツは、次の記事で紹介しています。

まとめ

横を向いている女性
肌の乾燥を防ぐためには、朝晩のスキンケアだけではなく、日中の保湿で肌にうるおいを与えることも大切です。日やけ止めをこまめに塗り直すなど、乾燥やターンオーバーの乱れの原因となる太陽光対策も欠かさないようにしましょう。毎日のスキンケアと日中の保湿ケアで、うるおいとハリに満ちた肌を手に入れてください。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、独自成分「エナジーシグナルAMP*」を配合したスキンケアです。ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。さらに、ヒアルロン酸*1やスクワラン*2、セラミド*3などの保湿成分も配合。水分をたっぷり抱え込む肌へと導き、年齢とともに気になるハリ不足や乾燥、キメの乱れなどの肌悩みをケアします。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
*1 オールインワン、化粧水 *2 美容液、オールインワン、化粧水、乳液、クリーム *3 オールインワン、乳液
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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