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スキンケア

公開日:2023.03.30 更新日:2023.08.09

肌をトーンアップさせるカギはターンオーバー

首元に手をあてる女性
肌をトーンアップさせるには、肌のくすみを予防・改善することが重要です。「肌がくすんでいる」とは、肌から明るさやツヤ、透明感などが失われ、濁って見える状態のこと。肌の健康的な赤みが減り、黄みが増します。
肌のくすみを引き起こす要因は、うるおい不足や血行不良、メラニンの蓄積、古い細胞が溜まって起こる角質肥厚などさまざま。くすみには、肌の生まれ変わりの周期であるターンオーバーが大きく関係しており、ターンオーバーの遅れはくすみを始めとするさまざまな肌悩みの原因になります。

肌のトーンアップを妨げるくすみの原因

肌のくすみが気になる女性
肌のくすみの原因は複数あります。まずは自身のくすみの原因を知り、それに合った対策を行いましょう。

1. 広範囲に広がるメラニンの沈着

肌の明るさは、表皮の細胞内にあるメラニンの量によって左右されます。肌内部に褐色のメラニンが蓄積することで、肌がくすんで暗く見えてしまいます。
メラニンは、紫外線や近赤外線、摩擦による刺激など、さまざまな原因で生成されるため、ターンオーバーを整えメラニンを溜めないようにすることが重要です。

2. 角質層が厚くなることによる水分保持力の低下

ターンオーバーが遅れると、古い角質がはがれ落ちずに角質層が厚くなり、水分保持力が低下します。水分不足の角質層が蓄積するため、顔色がくすんでしまいます。
健康な角質層は16〜20%の水分を含みますが、10%未満になると乾燥肌になり、透明感が失われることに。さらに、肌色が白く濁って見えるようになります。
ターンオーバーを整えて古い細胞の蓄積を防ぐことが、トーンアップにつながるでしょう。

3. 血行不良による肌の赤みの低下

血行不良による健康的な赤みの低下も、くすんで見える原因の1つ。肌の赤みは、毛細血管内のヘモグロビンの色や量に左右されます。
赤みが減少すると、黄みが増し、肌の色調が暗く濁って見えてしまいます。新陳代謝を高めて血行不良を防ぐ対策をとりましょう。

4. 皮膚の弾力低下による肌の凹凸

肌の弾力が低下すると、肌表面に細かな凹凸ができます。凹凸によって肌表面に影ができ、くすんで見えることがあります。
肌の弾力が低下する主な原因は、乾燥や加齢。弾力を回復・保持するためには、真皮を劣化させないようしっかり紫外線を防止する必要があります。

5. うるおい不足による肌のツヤの低下

肌の水分や油分が不足しキメが乱れていると、肌のツヤが低下します。ツヤが低下した肌は凹凸がありなめらかではないため、くすんだ印象を与えます。
肌に不足している水分や油分を補給し、キメを整えるケアを行いましょう。

6. 加齢による肌の黄色化

年齢を重ねると、肌のタンパク質の変性である「糖化」や「カルボニル化」により、肌が黄色に変色しやすくなります。
「糖化」とは食事で摂取した糖と体内のタンパク質が結びつき、肌を衰えさせる褐色の老化物質が作られることです。また「カルボニル化」とは、紫外線や近赤外線のダメージを受けると、過酸化物質などによって肌の真皮にあるたんぱく質が変性し黄色くなる現象を言います。
肌の黄色化を防ぐために、炭水化物や糖分の過剰摂取を控える、日やけ対策を行うなどを意識しましょう。

肌をトーンアップさせるためのスキンケア

鏡とスキンケア用品
くすみを解消し肌をトーンアップさせるには、毎日のスキンケアを見直してみましょう。肌のトーンアップにつながるスキンケアを紹介します。

クレンジングで油性の汚れを落とす

まずは、クレンジングでメイクや皮脂といった油性の汚れを落とします。うるおいを守りながら、メイクや毛穴の汚れを落としていくのがポイントです。
適量のクレンジングを手のひらにとり、指の腹を使ってなじませるように、肌へまんべんなく広げていきます。強くこすると、肌を傷つけたり色素沈着の原因になったりするため、優しくなじませるようにするのがコツです。
クレンジングが肌に残らないよう、ぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。

洗顔で水性の汚れを落とす

クレンジングの後は洗顔で、ほこりや汗などの水性の汚れを落とします。手のひらで濃密な泡を作り、うるおいを保ちながら洗い上げるのがポイント。汚れを吸着し、洗い上がりがしっとりする洗顔料がおすすめです。
顔全体を軽く濡らし、泡を顔全体に広げるようにして優しく洗っていきます。すすぎはクレンジングと同じように、ぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。

美容液で訴求成分をチャージ

訴求成分が多く配合された美容液は、トーンアップのためのスキンケアに取り入れたいアイテム。肌のトーンアップには、美白成分が配合された美容液もおすすめです。
美容液は顔につける前に、手のひらで35℃程度になるよう温めることで浸透しやすくなります。頬や額、顎に点状におき、指の腹で優しくなじませながら顔全体に広げていきましょう。

化粧水で肌をしっかりとうるおす

化粧水で肌のモイスチャーバランスを保ち、健やかな状態に整えます。コットンを使うと、化粧水をムラなくつけられ、うるおいを均一に与えられます。
顔の中心から外側に向かってなじませていくのがポイント。目や小鼻まわり、首筋まで伸ばしたら、最後にハンドプレスでしっかりと肌に浸透させましょう。

乳液で肌のうるおいを守る

乳液には、水分と油分がバランス良く含まれています。水分・油分・保湿成分などを補って肌をやわらかくし、うるおいを守りましょう。
手に取った乳液を頬や額などにおき、指の腹でなじませるようにしてつけていきます。乾燥が気になる部分には重ねづけがおすすめです。最後は、ハンドプレスでしっかりと浸透させましょう。

クリームでうるおいや成分を閉じ込める

肌にうるおいや成分を閉じ込め、乾燥を防ぐ役割をするのがクリームです。
クリームも頬や額に点状におき、指の腹でなじませるようにしてつけます。小鼻や鼻の下、目のまわり、唇の下などにも丁寧になじませ、首にも伸ばしましょう。他のスキンケアアイテムと同じように、仕上げはハンドプレスがおすすめです。

日やけ止めで紫外線・近赤外線を防ぐ

肌のくすみの原因となるメラニンの蓄積を防ぐためには、日やけ対策が欠かせません。太陽光には紫外線だけではなく近赤外線も含まれているため、両方をブロックする日やけ止めを選びましょう。日やけしやすい目元や頬に、塗りムラや塗り残しがないように塗るのがポイントです。
紫外線や近赤外線は年中降り注いでいるため、日やけ止めは天候や季節にかかわらず使用するのがおすすめ。また室内にも太陽光が入り込むので、外出の予定がない日にも日やけ対策を行いましょう。

肌をトーンアップさせるための習慣

公園でウォーキングをする女性
日々の習慣も、肌のトーンアップに大きく関係します。明るい肌へとトーンアップさせるために意識したい習慣を紹介します。

良質な睡眠をとる

肌の美しさは、睡眠と深い関係があるとされています。深い眠りにつくと、体の細胞を修復する成長ホルモンが分泌されます。
夜更かしをすると成長ホルモンの分泌が妨げられるため、無用な夜更かしは避け、毎朝定時刻に起きることを習慣化しましょう。

バランスの良い食事を心がける

肌の黄色化によるくすみを防ぐため、炭水化物や糖質の摂りすぎに注意しましょう。
また、メラニンを過剰に作り出す活性酸素を消去するアスタキサンチン、酸化防止やメラニン分解効果があるビタミンC、活性酸素を中和し皮膚の新陳代謝を活性化するビタミンEなどを積極的に摂るのがおすすめです。

適度な運動を取り入れる

血行不良による肌のくすみを改善するために、適度な運動を取り入れることも大切です。おすすめは、ウォーキングなどの有酸素運動。血液循環が良くなり、栄養素や酸素が肌に届きやすくなります。

まとめ

スキンケア後のミドル女性
肌をトーンアップさせるには、肌のくすみを改善させる必要があります。肌がくすむ原因はさまざまですが、共通して大切なのはスキンケアと習慣です。日々のスキンケアや生活習慣の見直し・改善を行い、肌のトーンアップを目指しましょう。
透明感が気になる方は、ターンオーバーを整えることでメラニンの蓄積をおさえるスキンケアアイテムもおすすめ。大塚製薬の「インナーシグナル」は、母細胞のエネルギー代謝を活性化してターンオーバーを促し、メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ「エナジーシグナルAMP*」を配合したスキンケアアイテムです。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長

1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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