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スキンケア

公開日:2023.01.27 更新日:2023.08.09

肌のくすみの原因は?くすみのタイプや対策を知って透明感のある肌へ

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肌のくすみには、メラニンの蓄積や水分保持力の低下、肌の糖化などさまざまなタイプがあります。自分のタイプを知り、原因に合った対策をすることで、透明感のある肌へと導けるでしょう。肌のくすみのタイプや原因と対策、日常生活に取り入れやすい肌のくすみケアを紹介します。

肌のくすみとは

鏡を見て悩む女性
肌のくすみとは、肌全体から明るさや、透明感が失われ、どんよりと濁って見える状態を指します。血行が悪くなると黄みが増すため、くすんで見えてしまいます。顔全体だけではなく、目の下にできるクマのように、部分的に暗く見える場合も。肌がくすんでいると顔色が悪く見え、疲れた印象を与えることもあります。

肌のくすみのタイプ

肌のくすみが気になる女性
肌のくすみの原因は、メラニンの蓄積や水分保持力の低下、糖化によるものなど、さまざまなタイプがあります。まずは、肌のくすみにはどのようなタイプがあるのか押さえておきましょう。

1. メラニンの蓄積によるくすみ

メラニンは褐色をしているため、肌内部に蓄積すると肌が暗くくすみ易くなります。メラニンの量によって肌の明るさが左右されると言えるでしょう。メラニンは、太陽光を浴びたり、摩擦を受けたりといった刺激により生成されます。

2. 肌の色調によるくすみ

肌全体または目の周りや頬などの部位の健康的な赤みが減少し、黄みが増すことで、肌の色調が暗く濁り、くすんで見えます。肌の赤みは毛細血管のヘモグロビンの量に左右されているため、血行不良などにより肌に充分な栄養が行き届きにくくなると、青い毛細血管が目立つように。そうして、肌の印象が暗く見えてしまいます。

3. 水分保持力低下によるくすみ

ターンオーバーの遅れによって角質が厚くなり、水分保持力が低下すると、肌の透明感が失われます。ターンオーバーとは、肌の細胞の「生まれ変わり」のこと。若々しく健康な肌であれば、肌の細胞は約30日*の周期で生まれ変わります。ターンオーバーがスムーズに行われると、うるおいを含んだ新しい細胞が肌表面を覆うため、肌に透明感が出てきます。
しかし、ターンオーバーの遅れにより水分の不足した角質が蓄積すると、顔色がくすんだ状態に。健康な角質層は16~20パーセントの水分を含んでおり、10パーセントを切るとドライスキンになります。水分量が低下するほど乾いた寒天のように透過性が低くなり、白く濁って見えます。
*顔での推測値

4. 糖化によるくすみ

糖化とは、食事で摂取した糖質と肌の真皮にあるたんぱく質が結び付くことでAGEs(エージーイー)と呼ばれる褐色の老化物質がつくられ、肌を黄色くくすませること。糖質の過剰摂取や野菜不足など偏った食生活は、糖化による肌のくすみにつながります。

5. カルボニル化によるくすみ

太陽光のダメージによるカルボニル化も肌のくすみの原因に。カルボニル化とは、太陽光のダメージを受けた肌の深部にある真皮のタンパク質が過酸化物質によって変性し、黄色く変色すること。これにより、肌も黄色くくすんで見えます。

肌のくすみの原因と対策

壁の前に立って悩む女性
肌のくすみには、原因にあった対策をとることが重要です。肌のくすみの原因と対策を紹介します。

広範囲に広がるメラニンの沈着

メラニンが沈着してくすんで見える場合は、太陽光から肌を守り、メラニンの過剰な生成を抑える必要があります。また、皮膚への物理的な刺激を避けることも大切。過剰なメラニンを体外へ排出するために、ターンオーバーを促すケアを取り入れましょう。

ターンオーバーの遅れによる水分保持力の低下

ターンオーバーを促し、肌のツヤと透明感を高めましょう。ターンオーバーが遅れると、メラニンを含んだ古い細胞が蓄積されやすくなり、くすみだけではなくシミや乾燥の原因にもなります。保湿ケアをしっかりと行い、肌のうるおいを保つことが大切です。

血行不良により肌色の赤みが低下

新陳代謝を高めて血行を促進することで、血色の良い肌色になります。適度な運動や入浴で血液循環を促しましょう。体を温める食材を摂るのも効果的です。

肌のツヤの低下

不足した水分と油分を与えて、肌表面の凹凸をなめらかにしましょう。しっかりと保湿することで、肌の表皮にある角質細胞が潤いをたっぷりと抱え込み、ふっくらとキメが整います。

皮膚の弾力低下により表面の凹凸が陰に見える

肌の弾力を回復して維持することも大切です。真皮層のコラーゲンとエラスチンが変性・減少すると、肌のハリと弾力が失われ、たるんで見えることも。日やけや乾燥対策、表情筋強化などに取り組み、肌の弾力維持を目指しましょう。

加齢による皮膚の黄色化

タンパク質の変性による「糖化」や「カルボニル化」を防ぐこともくすみ対策になります。日頃から炭水化物や糖分の過剰摂取を控え、太陽光から肌を守るようにしましょう。

日常生活でできる肌のくすみケア

テーブルに並んだスキンケアアイテム
くすみのない肌へとみちびくには、日々のスキンケアが欠かせません。日常生活で簡単に取り入れやすい、くすみケアを紹介します。

保湿ケアをする

しっかりと保湿して肌の乾燥を防ぐことは、くすみ予防につながります。肌の汚れを落とした後は、スキンケアアイテムを使って保湿ケアをすることが大切です。化粧水や乳液、美容液、クリームなどで水分や油分、保湿成分などを補給しましょう。
スキンケアをより手軽に行いたい人には、化粧水や乳液、クリームなどの機能が1つにまとめられたオールインワンがおすすめ。肌の乾燥には、高保湿成分が配合されたものが向きます。

美白ケアをする

くすみの原因となるメラニンの蓄積を抑える美白ケアも、重要なスキンケアの1つです。メラニンの生成を抑える美白ケア方法もありますが、メラニンは大切な遺伝子を紫外線から守るのに必要なもの。そのため、ターンオーバーを促してメラニンを排出するケアがおすすめです。メラニンが大量に作られてもターンオーバーにより上へと押し上げられ、最終的には角質とともに肌表面から剥がれ落ちることで、透明感のある肌へとみちびかれます。
ターンオーバーを促すインナーシグナルの図解
美白ケアにおすすめなのが、大塚製薬の薬用スキンケア「インナーシグナル」です。独自に開発した有効成分「エナジーシグナルAMP*」を配合しているのが特徴。肌のターンオーバーを促進することでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
また、うるおいが逃げやすくなっている肌もしっかりと保湿し、角質層に水分を抱え込みキメを整えます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT

日やけ対策をする

長い間太陽光を浴び続けると、そのダメージはくすみとなって表れるため、忘れずに日やけ対策を行いましょう。屋外だけではなく、屋内にいても窓などから太陽光が差し込み、日やけする可能性があります。外出予定がなくても、日やけ止めを塗るのがおすすめです。
また、日やけ止め効果のある化粧下地やファンデーションなどを活用すれば、手軽に日やけ対策ができます。さらに、外出時には帽子や日傘などを使用して、太陽光を防ぎましょう。

まとめ

くすみがなくなり鏡を見て自信を持つ女性
肌のくすみが気になる場合は、自分のくすみのタイプや原因を知り、それに合った対策をすることが重要です。日々の保湿・美白ケアや日やけ対策もくすみ予防につながります。自分に合ったくすみ対策を取り入れて、透明感のある肌を手に入れてください。
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長

1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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