スキンケア
公開日:2023.05.30
更新日:2023.08.09
日やけ止めの落とし方を解説! 顔・体の落とし方のポイントもチェック
日やけ止めは、太陽光による肌へのダメージを予防するために欠かせないアイテムです。しかし、しっかりと落とさないと肌悩みの原因になってしまう場合があります。そこで日やけ止めを落とすときのポイントや、具体的な落とし方・手順、うっかり日やけしてしまった際のアフターケアなどについて紹介します。
日やけ止めをしっかりと落とした方が良い理由
日やけ止めはシミやそばかす、肌老化などの原因となる太陽光から肌を守ってくれる便利なアイテムです。しかし長時間塗布したり、落としきれずに肌に残ってしまったりすると、さまざまな肌悩みの原因になる可能性があります。そこでまずは、日やけ止めをしっかりと落とした方が良い理由を見ていきましょう。
日やけ止めは肌への負担になる場合がある
日やけ止めには紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が使われており、これらの値によっては、肌への負担になる場合があります。SPF値やPA値の高いものは紫外線の予防効果が上がりますが、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤の量も増えるため、長時間つけていると肌への負担も大きくなります。
日やけ止めが肌に残ると肌悩みの原因につながる
日やけ止めが落とし切れずに肌に残ったままだと、肌への負担が増します。また日やけ止めが毛穴などを防いでしまい、ニキビや吹き出物の原因になることも。肌への負担を減らし、このような肌悩みを防ぐためには、帰宅後や入浴時などにしっかりと日やけ止めを落とすことが大切です。丁寧な洗顔でしっかりと落とすようにしましょう。
日やけ止めの落とし方のポイント
日やけ止めを落とすときは、日やけ止めのタイプにあったクレンジング剤や洗顔料を使い分けることが大切。また日やけ止めをしっかりと落とした後は、保湿ケアも欠かせません。日やけ止めを落とすときのポイントを押さえておきましょう。
日やけ止めのタイプに合ったクレンジング剤を使う
日やけ止めには石鹸で落とせるタイプと、専用のクレンジング剤で落とすタイプがあります。そのため、使用する日やけ止めのタイプに合ったクレンジング剤や洗顔料を選ぶ必要があります。
ウォータープルーフタイプや、SPF値・PA値の高い日やけ止めを使っている場合は、洗浄力の高いオイルタイプのクレンジング剤を使うのがおすすめです。
一方ナチュラルなメイクや、日常使いするようなSPF値・PA値の低い日やけ止めを落とすときには、洗浄力が強すぎないクリームタイプやジェルタイプ、ミルクタイプのクレンジングがおすすめ。クレンジングの後は、洗顔も忘れずに行って、肌をクリアな状態にしましょう。
体に塗った日やけ止めにもクレンジング剤を使用する
体用の日やけ止めの中には石鹸で落とせるものもありますが、ウォータープルーフタイプやSPF値・PA値の高い日やけ止めなどクレンジングが必要とされる日やけ止めを塗ったときには、体にもクレンジング剤を使用しましょう。
クレンジングの後には、しっかり泡立てたボディソープや石鹸を使って全身を洗います。日やけ止めはゴシゴシ擦ることで落ちるわけではありません。摩擦は肌にダメージを与えてしまうため、力を入れず泡で汚れを落とすようにやさしく丁寧に洗うことを意識します。
日やけ止めの落とし忘れに注意する
顔はフェイスラインや髪の生え際など、体は凹凸のある部分などに日やけ止めの洗い残しが起きやすいので注意します。
また範囲の広い体では、肘の内側やひざの裏などのシワに日やけ止めが入り込み、落としにくくなるので気を付けましょう。またクレンジング剤や石鹸が残りやすい場所でもあるため、しっかりとすすぐことも忘れずに。
日やけ止めをオフした後は保湿ケアをしっかりと
クレンジングや洗顔をして日やけ止めや日中の皮膚の汚れを洗い流した後は、保湿ケアもしっかりと行いましょう。通常の洗顔後と同じように、水分と油分をバランス良く補給し、肌を保湿します。肌がしっかりと保湿されていると、肌のバリア機能を維持できるため、肌悩みの予防にもつながります。
顔には化粧水や乳液、体にはボディローションやクリームなどを使ってしっかりと保湿しましょう。
【顔】日やけ止めの落とし方
顔に塗った日やけ止めの、具体的な落とし方や手順を紹介します。体に比べて顔の肌はデリケートであるため、過度にこすらず、丁寧に日やけ止めや汚れを落とすよう意識することが大切です。
①クレンジング剤を使って日やけ止めを落とす
先述したように肌に日やけ止めが残ってしまうと、毛穴を詰まらせニキビや吹き出物といった肌悩みを引き起こします。そのため、使用する日やけ止めのタイプに合ったクレンジング剤を使って、きちんと落としましょう。
- 適量を手のひらにとり、額、両頬、鼻、顎の5ヵ所にのせる。
- 指の腹を使い顔の広い部分からなじませる。中心から外側に向かってくるくるとマッサージしながら伸ばす。
- 目の周り、小鼻、口の周りなど細かい場所に丁寧になじませる。
- ぬるま湯(32~34℃)で、肌にクレンジング剤が残らないようにすすぐ。
②たっぷりの泡で洗顔する
クレンジングの後は洗顔料を使って、残りの汚れを落としましょう。
- 手のひらで洗顔料をしっかり泡立てる。
- 顔全体に泡を広げ、手のひらで泡をころがすようにやさしく洗う。
- 目の周りや口元は特に丁寧に洗う。
- ぬるま湯(32~34℃)を使い肌に泡が残らないようにすすぐ。
日やけをしてしまったときのアフターケア
日やけ止めを塗っていても、うっかり日やけしてしまうことがあるでしょう。日やけはシミやそばかすなどの肌悩みの原因となる可能性があるため、アフターケアが大切。最後に、日やけをしてしまった際にできるだけ肌へのダメージを防ぐ対処法について紹介します。
ほてりをとり肌を休ませる
肌が赤く炎症を起こした場合は、冷たいタオルで冷ましてほてりを取り、肌を休ませましょう。消炎作用のあるローションなどを塗布するのもおすすめです。
肌にうるおいを与える
日やけをした肌は乾燥状態になっているため、うるおいを与えましょう。日やけによる肌のほてりが治まったら、保湿用の化粧水や乳液をたっぷりと使い、うるおいを補給をします。肌の炎症がとれるまでは刺激を与えないように、化粧水と乳液のみのケアがおすすめです。
美白ケア化粧品を取り入れる
日やけの後に肌が黒くなったり、シミやそばかすが増えるのを防ぐためには、美白ケアを取り入れるのがおすすめです。美白ケア化粧品は、日やけによるメラニンの生成をおさえ、シミやそばかすができるのを防ぐ目的で使われます。
大塚製薬が開発した有効成分「エナジーシグナルAMP*」を配合した「インナーシグナル」は、美白ケアにおすすめのスキンケア。「エナジーシグナルAMP*」配合によりターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ効果が期待できます。
また、うるおいが逃げやすくなっている肌をしっかり保湿し、角質層に水分を抱え込みキメを整えてくれます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
まとめ
シミやシワなどの原因となる太陽光から肌を守ってくれる日やけ止めですが、しっかり落とさないとさまざまな肌悩みの原因になる場合があります。帰宅時や入浴時には、日やけ止めのタイプに合ったクレンジング剤を用いて、洗い残しがないよう丁寧に落としましょう。また洗顔後は肌への保湿ケアも忘れずに行い、肌悩みのない健やかな肌を保ってください。
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。