シミ対策
公開日:2022.06.03
更新日:2023.08.09
基本からはじめるシミ予防方法とは?
加齢とともに増えて目立ってしまうシミ。気になってしまい誰かに会うのもおっくう…なんて気分になってしまうのではないでしょうか。そんなシミへの対策は「予防」がキーとなります。
ここではシミを予防するための心構えを知り、肌へ大きな影響を及ぼす「日やけ」への対策とアフターケアについて学んでいきましょう。
シミ予防は一日にしてならず
シミの予防は毎日のケアの積み重ねが一番の近道。シミのもとになるメラニンは日々生成されるので、数日だけのケアやダメージが大きそうなときだけでは不十分なのです。シミ予防には「急がば回れ」の気持ちを大切にして、毎日コツコツと続けることが大切です。じっくりと肌を守りながらターンオーバーを促してあげましょう。
お肌の土台づくり…「しっかり保湿」
健康な肌は水分と皮脂のバランスがとれています。
このバランスで肌は内部も表面もうるおいで満たされた状態となり、肌のバリア機能もきちんと働いて刺激や摩擦といったダメージも受けにくくなります。
乾燥した肌は隙間ができることで、肌内部のうるおいも外に逃げやすく、また外からのダメージを受けやすくなります。さらに太陽光を浴びることで細胞にもダメージを与えます。保湿ケアをしっかりとすることで、肌にうるおいを与えて、弱りにくい肌の土台を作ることができます。
お肌の土台づくり…「美白ケア」
シミを防ぐためには美白有効成分を使ったスキンケアが効果的です。ビタミンCやトラネキサム酸など有効成分を含んだ化粧品はメラニンの生成を抑える働きがあり、シミの予防となります。
また、エナジーシグナルAMP(アデノシン-リン酸二ナトリウムOT)は肌の母細胞のエネルギー代謝を高め、ターンオーバーを促進することで、メラニンの蓄積を抑えてシミ・そばかすを防ぐ働きがあります。肌をサポートするケアをすることで、毎日のケアをより効果的なものにすることができるのです。
お肌にとって最大の敵は「日やけ」
毎日たくさんの刺激を受けている私たちの肌。日やけはれっきとした「やけど状態」で、肌に大きなダメージを与えてしまいます。そうすると肌を守るためにメラノサイトから太陽光を吸収するメラニンを生み出します。
生み出されたメラニンは、通常はターンオーバーにより肌からはがれ落ちていきますが、ターンオーバーが遅れると古い細胞が蓄積してシミの原因になってしまいます。つまり、日やけを防ぐことはシミを防ぐことにもなるのです。
▽日やけ対策は年中無休
太陽が昇らない日はありません。通勤や家事など短い時間であっても肌へ日やけのダメージはあるのです。そんな日やけを防ぐためには、日やけ止めをしっかりと塗らなくてはなりません。おでこ、両頬、鼻の頭、あごの顔の中でも高さのある部分は日やけしやすいので特に注意しましょう。
ポイントとしては適正な量を使って、塗りムラや塗り残しがないように丁寧になじませることです。日やけしやすい箇所に日やけ止めを乗せて、顔の広い部分からのばします。次に目、鼻、口の周りに伸ばしましょう。
忘れがちな首筋、デコルテ、耳の後ろも気をつけましょう。日やけ止めは用途や生活シーンにあったSPFやPAのものを選ぶことが大切です。
太陽が出ていないときこそ要注意!
曇っている日なら太陽光も弱そうだしケアをしなくても大丈夫だと気を抜いていませんか?確かに、雲は太陽光を遮るので紫外線も弱くなります。ですが、快晴時を100%とした場合、薄曇りでは約80%~90%、曇りでも60%の紫外線が降り注いでいるのです。
また、雨が降っていたとしても紫外線は30%と油断できません。室内であっても薄いカーテンなどは太陽光を通してしまいます。どんな天気であっても、室内であっても、日やけ止めは毎日塗ることを基本にしましょう。
日やけをしてしまったら
日やけ止めが運動中の汗で流れてしまったり、塗りムラや塗残しがあったりし、思わぬ日やけをしてしまうことがあります。しっかりと日やけ対策をしていても、強い日差しの下で長時間過ごしていると、対応しきれないことも。
そんなときには慌てずに対策をすればダメージを最小限に抑えることができます。ここではアフターケアの方法をご紹介します。
アフターケアが大切
日やけをして赤くなり肌が熱を持つようなダメージを負ってしまったら、「冷やす」と「保湿」のケアをしっかりとしてあげましょう。
①冷やす
日やけは軽いやけどを負ったのと同じ状態です。太陽光を浴びて炎症を起こしてしまった部分をできるだけ早く冷やしてあげることが大切です。強すぎない流水や濡れタオルをそっと当てて冷やすと良いでしょう。また、保冷剤を使うときは直接肌に当てるのではなく、タオルに包み刺激を和らげるようにしてください。赤みが治まってくるまで続けると良いでしょう。
②保湿する
軽いやけど状態のお肌は水分が抜けてしまい、突っ張ったような感覚になってしまいます。
乾燥で肌のバリア機能が低下し刺激に弱くなってしまっているので、肌の赤みやひりつきがおさまったら、いつもより少ししっかり保湿を行いましょう。
▽スキンケアは美白ケア用を
肌の状態が落ちついてきたら次の予防ケアに移りましょう。ビタミンCやトラネキサム酸などの美白効果のある化粧水などにはメラニンを抑え、シミを防ぐ働きがあります。
ダメージを負った肌を保湿し、ターンオーバーを促進するためには美白有効成分が配合されたスキンケアがおすすめです。水分と油分どちらもきちんと補い肌内部と表面のうるおいをしっかり補いましょう。
また、エナジーシグナルAMPをたっぷり含んだ薬用美容液シートは、美容液を肌の基底層まで浸透させて母細胞のエネルギー代謝を高めシミ・そばかすを防ぎます。
美白ケア用のスキンケア用品は日やけしてしまった後にも使いやすいオススメのアイテムです。
まとめ
シミ予防は日々の積み重ねが一番の近道です。しっかりと保湿と美白ケアをしてターンオーバーを促すことで、健康で美しいお肌の土台を作ることができます。そんなケアの一番の敵は太陽光を浴びることによる日やけ。日やけへの対策は年中無休で行うことが基本です。太陽光は曇りや雨でも地上に降り注ぎ、室内にいても影響をうけてしまうからです。
もし日やけをしてしまってもアフターケアを忘れずにすれば、ダメージは最小限に抑えることできます。目立ってしまうシミを予防するには「急がば回れ」の姿勢で取り組みましょう!
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。