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エイジングケア

公開日:2023.06.30 更新日:2023.08.09

年齢肌かも…と感じたら? 日やけ対策やスキンケア・生活習慣を見直してみよう

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年齢肌とは、加齢により乾燥やシミなどの変化があらわれている肌のことです。加齢による肌の変化は20代後半から始まり、更年期を迎える40代以降は特に肌悩みが増えるといわれています。肌の老化を遅らせるためには、日やけ対策や保湿ケア、生活習慣の見直しを行い、健やかな肌を保つことが大切です。年齢肌が進行する原因と対策を紹介します。

年齢肌とは?

肌荒れを鏡で確認している女性
年齢肌とは、加齢に伴って乾燥やシミ、シワ、たるみなどの変化が生じている肌のこと。「いつから始まる」という定義はありませんが、加齢によって肌に変化が出始めるのは20代後半からといわれています。
変化が特にあらわれやすいのが、更年期を迎える50歳前後からです。女性ホルモンの急激な減少により、コラーゲンの生成・新陳代謝・皮脂の分泌量などが低下します。さらに皮膚が薄くなり、たるみ・シワといった老化の進行も一段と速くなります。
肌の老化は止められませんが、衰えの原因に対処できれば、少しでも老化を遅らせることができるでしょう。

年齢肌が進行する原因

晴れた日の太陽
年齢肌が進行する原因の多くは、肌の表面から内部にまでダメージを与える紫外線や近赤外線、乾燥です。その他、生活習慣やスキンケアが関係している場合もあります。それぞれの原因と起こりうる肌悩みを解説します。

日やけ

肌の老化の原因は紫外線が8割程度といわれています。特に紫外線の1つであるUVAは、肌の奥にある真皮に届き、コラーゲンやエラスチンを壊してシミ・たるみを引き起こします。さらに細胞の遺伝子DNAを傷つけ、皮膚の免疫力を低下させる場合も。このように紫外線によって引き起こされる肌悩みを「光老化」と呼びます。
また、太陽光に含まれる近赤外線による肌への影響も見逃せません。近赤外線は紫外線よりも波長が長く、肌の奥深くの皮下組織にまで侵入し、じわじわと時間をかけて肌に影響を及ぼします。そして10代の頃から蓄積してきたダメージは、20代以降になって肌悩みとしてあらわれるといわれています。

乾燥

肌が乾燥すると、角質層の細胞間を埋めている細胞間脂質が減少し、肌の水分が失われます。乾燥は肌のバリア機能を低下させ、シワ・肌荒れ・かゆみなどを引き起こす可能性があります。加齢により皮脂の分泌量や新陳代謝も低下するので、年を重ねるほど乾燥に注意しましょう。

ストレス・乱れた生活習慣

ストレスや運動不足、睡眠不足、栄養不足が原因で、肌のターンオーバーが乱れ、シミ・くすみ・乾燥につながる場合があります。
ターンオーバーとは、基底層で生まれた細胞が徐々に押し上げられ、肌表面に到達し、やがて垢となって剥がれ落ちるまでの周期です。正常に機能すれば、この周期は約30日*。メラニンを含む古い細胞が垢とともに排出されることで、透明感のある健康的な肌に近づきます。
ストレスや生活習慣の乱れは、ターンオーバーを遅くする他、ニキビや吹き出物の原因にもなります。健やかな肌を保つため、心身ともに健康的な過ごし方を心がけましょう。
*顔での推測値

スキンケア時の摩擦

スキンケアのときに肌を強く摩擦してしまうと、炎症によりシミになる可能性があります。クレンジングや洗顔をするときは、手や指でゴシゴシと摩擦せず、優しく行いましょう。

年齢肌を健やかな肌へ導くための対策

ランニングしている女性
年齢肌の悩みの原因となる紫外線や乾燥を防ぎ、生活習慣を見直すことが、健やかな肌への第一歩になります。具体的な対策を見ていきましょう。

日やけ対策を欠かさない

紫外線や近赤外線は季節・天候・室内外にかかわらず降り注いでいます。そのため、日やけ止めは毎日の使用が基本です。
年齢を重ねて肌が乾燥しやすくなったと感じる場合は、保湿効果のある日やけ止めを選びましょう。また、近赤外線がブロックできるかどうかも確認したいポイントです。
SPF値やPA値が高いものは保護効果が高い一方、紫外線吸収剤・散乱剤などが多く配合されているので肌に負担がかかる場合もあります。日常生活であれば、SPF20+くらいで十分と言えるでしょう。
紫外線が強くなる春先から夏にかけては、日傘や帽子、長袖の服、UVカットのサングラスなどの併用が効果的です。

保湿重視のスキンケアを意識する

スキンケアによる保湿で肌の乾燥を予防しましょう。美容液・化粧水・乳液・クリームなどを使って、しっかりと水分・油分を補給します。
また部屋の加湿も乾燥対策になります。湿度は理想値である60〜65%くらいになるよう、適宜加湿器を使用して調整しましょう。冷房や暖房を効かせていると、室内の湿度が下がりやすいので注意が必要です。

運動・睡眠・食事を見直す

適度な運動や十分な睡眠は、ストレス解消や肌のターンオーバーを整えるために大切です。日常的にウォーキングや早歩き程度の運動を取り入れる、日中の眠気で困らないくらいの睡眠時間を夜に確保するなどがポイント。
食事では栄養バランスに気を付けましょう。年齢肌で気になりやすいシミ予防には、以下の食材がおすすめです。
<シミ予防に効果的な栄養素・食材>
栄養素 主な食材
アスタキサンチン 鮭・イクラ・カニ・エビ
ビタミンC パプリカ・ブロッコリー・芽キャベツ・レモン・オレンジ・イチゴ・さつまいも・じゃがいも
ビタミンE 卵・アーモンド・オリーブオイル・胚芽油・アボカド・大豆・うなぎ・かぼちゃ・全粒穀物

年齢肌のスキンケアのポイント

濃密な泡の洗顔料を手に乗せている手
年齢肌を健やかな肌へと導くために、肌を清潔に保ち、ターンオーバーを整えるスキンケアに取り組みましょう。健やかな肌を目指すためのスキンケアのポイントを紹介します。

保湿前にクレンジング・洗顔で肌を清潔にする

まずはクレンジングや洗顔で、肌表面に付いた汚れ、毛穴の奥に詰まった汚れ・角栓を落とします。ニキビや吹き出物などの肌悩み対策としても効果的です。
クレンジングでメイクや皮脂といった油性の汚れを落とし、洗顔で汗やほこりなどの水性の汚れを落としましょう。熱いお湯を肌にあてると必要な皮脂も流れてしまうので、32〜34℃のぬるま湯を使用します。
洗顔時はキメ細かい泡を立てて、しっかり汚れを吸着させるのがポイントです。先述したように、ゴシゴシとこすらないよう注意しましょう。すすぎ残しは肌悩みの原因になるため、目・鼻・口のまわり・髪の生え際までしっかり洗い流します。

ターンオーバーを整えるスキンケアアイテムを使用する

年齢肌には、保湿成分に加えてターンオーバーを促す成分が配合されたスキンケアアイテムの使用がおすすめです。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、独自の有効成分「エナジーシグナルAMP*」配合により年齢とともに遅くなるターンオーバーを促すことで、メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。健やかで美しい肌に近づくスキンケアアイテムです。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ

まとめ

笑顔の女性
年齢肌の進行は止められませんが、日やけや乾燥対策、生活習慣の見直しにより健やかな肌を保つことが、肌の老化を穏やかにします。また、ターンオーバーを整えるスキンケアアイテムを使用するなど、年齢肌に合ったスキンケアを取り入れることも大切です。できることから始めて、健やかな肌を守りましょう。
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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