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肌悩み

公開日:2024.01.22

口の周りが乾燥しやすいのはなぜ? 原因や対策を解説

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皮膚が薄く外部からの刺激を受けやすい口の周りは、乾燥しやすい部分。乾燥が進むと粉を吹いたようにかさつく粉吹き肌など、さまざまな肌悩みにつながるため、早めにケアすることが大切です。口の周りが乾燥する原因や、乾燥対策につながるスキンケア・習慣を紹介します。細部まで手入れが行き届いた美しい肌を目指しましょう。

口の周りが乾燥する3つの原因

マスクを着用した女性
口の周りは皮膚が薄く、皮脂腺がほとんどありません。そのため保湿力が弱く、乾燥しやすい部分です。乾燥は肌のバリア機能低下につながり、外部からの刺激をより受けやすくなります。まずは口の周りが乾燥する主な原因を押さえ、対策に活かしましょう。

1. 摩擦

摩擦による刺激を受けると、肌は乾燥しやすくなります。口の周りであれば、「食事で付着した汚れを拭く」「マスクを着脱する」などで生じる摩擦が乾燥を招きます。
また摩擦は乾燥だけではなく、メラニンの増加を引き起こすことも。メラニンの増加は、シミやそばかすなどの肌悩みの原因になります。

2. マスク着用による湿度の変化

マスクの着脱によって、口の周りの湿度が急激に変化するのも乾燥の原因。マスクを着けている間は、呼吸によって口の周りが蒸れている状態です。しかし、マスクを外すことにより湿度が一気に下がると、水蒸気とともに肌の水分が蒸発してしまいます。

3. 肌のバリア機能の低下

肌のターンオーバーが乱れるとバリア機能が低下し、口の周りを含む肌全体が乾燥しやすくなります。ターンオーバーとは、細胞が肌表面へと押し上げられ、はがれ落ちるまでの周期のこと。健やかな肌の場合、ターンオーバーの周期は約30日*といわれています。
健やかな肌は、皮脂膜と角質層によるバリア機能によって守られています。しかし肌のターンオーバーが乱れると、肌表面を覆う皮脂膜が不足してバリア機能が低下。肌内部の水分を保てなくなるため乾燥につながります。
肌のターンオーバーが乱れる原因は、太陽光によるダメージ・加齢・生活習慣などさまざま。ターンオーバーが乱れる原因や整える方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
*顔での推測値

【スキンケア】口の周りの乾燥対策

リップクリームを塗る女性
口の周りは、顔の中でも特に凹凸が多いこともあり、スキンケアが行き届きにくい部分です。そのため、洗顔や保湿をする際は特に丁寧にやさしくケアすることを意識しましょう。口の周りの乾燥対策につながるスキンケアを紹介します。

やさしくクレンジング・洗顔を行う

クレンジングや洗顔は摩擦に気を付けて、やさしくなでるように行いましょう。クレンジング剤は指の腹でやさしくなじませます。洗顔料は泡立ててきめ細かい泡をつくり、ころがすように洗います。
洗い流すときは、32〜34℃のぬるま湯を使用するのがポイントです。熱いお湯ですすぐと、肌のうるおいを守るのに必要な皮脂まで落としてしまう可能性があります。すすぎ残しがないよう、口の周りはもちろん顔全体も丁寧に洗い流しましょう。

しっかりと保湿する

洗顔後は、化粧水や乳液、クリームなどを使って口の周りを含む顔全体をしっかりと保湿しましょう。化粧水を塗る際にコットンを使用すると、細かな凹凸が多い口の周りにもムラなくつけられ、うるおいを均一に与えやすくなります。
特に乾燥が気になる場合は、保湿力の高い成分が配合されたスキンケアアイテムを使用してみると良いでしょう。
<注目したい成分>
  • セラミド:肌のバリア機能に欠かせない成分。角質層の水分を保持する役割を持つ。
  • ヒアルロン酸:水分保持効果が高い成分。細胞間を埋める働きを担っている。
  • コラーゲン:繊維状のタンパク質。ハリや弾力を保つ働きを持つ。
加えて、ターンオーバーを促す成分が配合されたスキンケアアイテムの使用もおすすめです。ターンオーバーが整っていればバリア機能が正常に保たれるため、肌が乾燥しにくくなります。

リップクリーム・リップバームを活用する

唇の乾燥が気になるときは、リップクリームやリップバームで保湿するのが王道です。
インナーシグナル リジュブネイトクリアリップ
大塚製薬のスキンケアシリーズ「インナーシグナル」には、唇用美容液「リジュブネイト クリア リップ」もラインナップ。高機能のうるおい成分AMP*や唇保護成分などの水溶液成分がスムーズに浸透し、唇の乾燥を防いでくれます。
<おすすめの塗り方>
  1. 唇を横に引きながら、はみ出すくらいにたっぷり塗る。
  2. 「イ」の形に口を横に開き、唇のシワを伸ばした状態で、シワを埋めるように縦方向に塗る。
  3. 唇の中央から端に向かって、人差し指でクルクル円を描くようになじませる。
*アデノシンリン酸2Na

【習慣】口の周りの乾燥対策

複数のマスク
食生活や使用するマスクの見直しも、口の周りの乾燥対策や健やかな肌づくりにつながります。それぞれについて詳しくみていきましょう。

栄養バランスの良い食事を心がける

健やかな肌づくりのためには、栄養バランスの良い食事を心がけることが基本です。特にタンパク質やビタミン類、亜鉛などを意識して摂取すると良いでしょう。
タンパク質 皮膚を形成する マグロ赤身、鶏ささみ、豆腐、卵、牛乳 など
ビタミンA 皮膚の粘膜を健康に保ち、抵抗力を高める レバー、ウナギ、ニンジン、ほうれん草、モロヘイヤ など
ビタミンE 太陽光や外的刺激から肌を守り、肌のバリア機能を安定させる。血行を促進し皮膚の新陳代謝を高める 卵・アボカド・オリーブオイル など
亜鉛 タンパク質の合成に必要 牛赤身肉、牡蠣、卵、カシューナッツ、油揚げ など

肌に合ったマスクを使用する

自分の肌に合った素材のマスクを選ぶと、乾燥などの肌悩みにつながりにくいでしょう。ガーゼマスクは一般的にかぶれにくいといわれているので、肌にとっておすすめです。不織布マスクの着用が望ましいシーンでは、内側にガーゼを挟むなどの工夫をしてみましょう。

まとめ

口の周りをさわる女性
皮膚が薄い口の周りは、やさしくケアして乾燥を防ぐことが大切。また口の周りはもちろん顔全体の乾燥を防ぐためにも、保湿やターンオーバー促進を意識したり、食生活や使用するマスクを見直したりと、複数の対策を取り入れるのがおすすめです。細部までうるおいに満ちた健やかな肌を目指しましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、水分をたっぷりと抱え込む肌に導き、ハリ不足や乾燥、キメの乱れなどの肌悩みをケアするスキンケアシリーズです。独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、ターンオーバーを促しメラニンの蓄積をおさえて、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長

1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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