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肌悩み

公開日:2024.01.22

肌の潤いを保つ方法は? 乾燥の原因や肌が潤うスキンケア・習慣を紹介

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潤いのある美しい肌に憧れる人は多いでしょう。乾燥知らずの肌は健康的で、肌悩みも起こりにくい状態です。この記事では、肌が乾燥する原因や、肌の潤いを保つためのスキンケア・習慣を紹介します。肌の潤いを保つ方法を知って、できることから取り組んでみましょう。

肌が乾燥する原因

肌の潤いを気にする女性
肌の潤いを保つために、まずは肌が乾燥する原因を押さえておきましょう。肌の乾燥は、加齢や紫外線などさまざまな原因によって引き起こされます。

刺激の強い洗顔

皮膚に付着した汚れやほこり、メイクなどを洗顔で除去することは、健やかな肌を維持するために大切です。しかし、刺激の強い洗顔は乾燥を招きます。肌をごしごしと強くこすったり、熱いお湯で流したりすると、肌に必要な皮脂や潤いまで落ち、角質層が傷つくことによって乾燥しやすくなります。
また肌の乾燥予防には、角質層が高い水分保持力をもっていることが大切です。角質層内の天然保湿因子(NMF)や角層細胞間脂質、皮脂などが水分量維持の大きな役割を担っています。
角質層の保湿成分
洗顔料に含まれる洗浄成分によっては、肌から過剰に皮脂を取り除き、それにより天然保湿因子が流出することがあります。流出により肌の水分保持力が低下し、乾燥を招いてしまいます。

太陽光のダメージ

太陽光を大量に浴びることは、肌のターンオーバーの乱れを招き、乾燥につながります。ターンオーバーとは、古い細胞から新しい細胞へ再生を繰り返す周期のこと。肌のターンオーバーが乱れると、角質層の皮脂量や水分量が減少し、肌の乾燥が進行します。
肌のターンオーバー
太陽光には紫外線だけではなく、近赤外線も含まれており、こちらにも注意が必要です。近赤外線もじわじわと肌にダメージを与えるといわれています。

季節や室内環境

季節や室内環境によっても肌は乾燥します。特に冬は気温・湿度ともに低いため、乾燥しやすい季節です。気温が下がることで血行不良になりやすく、ターンオーバーの乱れから乾燥につながります。
室内でも、冬は暖房により肌の水分が奪われて乾燥が進みます。また夏の室内は冷房がきいているため、肌の水分が奪われてかさつくことがあります。

加齢

肌が乾燥する原因には、加齢による肌の老化も挙げられます。加齢により細胞がしぼんで大きさがばらばらになると、細胞の並びも不規則に。細胞同士の間にすき間ができるため、肌の水分が失われて保湿機能が低下し、乾燥につながります。
加齢によって角質層内の天然保湿因子や細胞間脂質が減少。さらに皮脂腺・汗腺機能が低下するため、皮脂膜もつくられにくくなり、肌が乾燥して硬くなります。
乾燥が進むとシワやたるみの原因になるので、早めの対策が重要です。

【スキンケア】肌の潤いを保つ方法

肌が乾燥する原因を踏まえたうえで、肌の潤いを保つ方法をみていきましょう。まずは肌の潤いを保つためのスキンケアから紹介します。

潤いを保ちながらやさしく洗顔する

肌のターンオーバー
前述の通り、肌への過剰な刺激になるような洗顔は避けましょう。肌の乾燥を防ぎ、潤いを保つためには、やさしく丁寧な洗顔を行うことが大切です。
  1. 洗顔時はまず、顔や手をぬるま湯などで濡らす「予洗い」から行います。「予洗い」をすることで、洗顔料が泡立ちやすくなります。
  2. 次に、洗顔料を泡立てて濃密な泡をたっぷりとつくり、顔全体に広げて転がすようにしてやさしく洗います。乾燥が気になるときは、洗い上がりがしっとりする保湿成分入りの洗顔料を使うのがおすすめです。
  3. すすぎはぬるま湯で、洗顔料が残らないようにすみずみまで丁寧に洗い流しましょう。
詳しい洗顔方法については、こちらの記事で紹介しています。

保湿とターンオーバーを重視したスキンケアを取り入れる

鏡に向かってスキンケアをする女性
洗顔後は、化粧水・乳液・クリームなどを使ったスキンケアで水分や油分を補い、しっかりと保湿することが大切。
化粧水の後、クリームの前に乳液を挟めば、クリームが溶け込むようになじみ、潤いの効果をさらに高められます。
べたつくからとクリームを敬遠する人もいますが、肌表面にフタをしなければ、美容成分は時間とともに蒸発しやすくなります。乾燥しやすい人はスキンケアの最後にクリームを使用して油分で覆い、潤いと美容成分を閉じ込めましょう。
またターンオーバーを整えることも、乾燥などの肌悩みのない健やかな肌を維持するために重要です。ターンオーバーを促す成分が配合された美容液にも注目してみてはいかがでしょうか?
肌の水分量を上げたい人は、こちらの記事もチェック!

【習慣】肌の潤いを保つ方法

肌の潤いを保つためには、スキンケアに加えて習慣の改善も大切です。紫外線対策や水分補給、睡眠・運動習慣、食生活などの習慣を見直して、潤いのある肌を保ちましょう。

年間を通して日やけ対策をする

手のひらに日やけ止めを出す人
先述の通り、日やけにより肌の乾燥が進むため、日やけ対策は欠かせません。日やけ止めを塗る他、帽子や日傘、サングラスを使用するのも有効です。
太陽光は季節や天気に関係なく降り注いでいます。室内にいても窓から入り込む太陽光により日やけすることもあるため、日やけ対策は年間を通して行う必要があります。
日やけ止めはすみずみまでムラなく伸ばし、首元や胸元、耳まで忘れずに塗りましょう。肌が乾燥している場合は、保湿成分が配合された日やけ止めがおすすめです。

こまめに水分補給をする

机の上に置かれた水が入ったコップ
肌の潤いを保つためにも、体内の水分量を適切に保つことが大切です。人間の体は、体重の約60パーセントの水分量を保持しており、体全体の水分量の変化に伴って肌の水分量も変化します。
生活をする中で、1日あたり約2.5リットルの水分が失われるため、こまめな水分補給を心がけましょう。食事からとる水分や体内でつくられる水分もあるので、飲み物からは1日約1.2リットルの水分摂取量を目安にするのがおすすめです。

睡眠・運動習慣を見直す

十分な睡眠をとる女性
適度な運動習慣、質の良い睡眠も、健やかな肌の維持につながります。
睡眠開始から3時間程度の間に深いノンレム睡眠に入り、このときに肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが最も多く分泌されます。そのため睡眠をしっかりとり、質の良い睡眠を意識しましょう。適正な睡眠時間は人それぞれなので、日中眠くならないような睡眠時間を目安にしてみてください。寝る直前のスマートフォン・PCの使用、カフェインの摂取は、寝つきを妨げるので控えましょう。
運動はウォーキングやジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。有酸素運動は、全身の血行を促進し、ターンオーバーを整えるといわれています。 また適度な運動はストレス解消にもなるので、積極的に取り入れましょう。

栄養バランスの良い食事を心がける

野菜を使って料理をしている女性
栄養バランスの良い食事も、肌の潤いを保つために欠かせません。健康な皮膚をつくるタンパク質やビタミンC、B2などを含む食べ物を積極的に摂取しましょう。
栄養素 はたらき 多く含まれる食材
タンパク質 皮膚の細胞をつくる まぐろ赤身、鶏ささみ、豆腐、卵、牛乳、ヨーグルト など
ビタミンA 皮膚・粘膜の健康維持 レバー、ウナギ、ニンジン、ほうれん草、モロヘイヤ など
ビタミンB2 皮膚の細胞の再生を助ける 肉の肝臓全般、ウナギ、卵、納豆 など
ビタミンB6 皮膚の抵抗力増進 赤身肉、鶏肉、マグロ、牛レバー、カツオ など
ビタミンC 皮膚や細胞のコラーゲンの合成 レモン、オレンジ、パプリカ、いちご、ブロッコリー など
体の健康は、肌の健康・うるおいにもつながります。上記の栄養素に偏ることなく、炭水化物(ごはんやパン)や脂質、ミネラル(野菜や果物、海藻など)もバランスよく食べてください。

まとめ

肌が潤った笑顔の女性
肌の潤いを保つためには、肌が乾燥する原因を知ったうえで対策することが大切です。スキンケアや習慣などの潤いを保つ方法を取り入れて、乾燥に負けない健やかな肌を目指しましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、独自の薬用有効成分「エナジーシグナルAMP*」を配合したスキンケア用品です。肌のターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。また天然保湿因子であるNMFを補い、潤いをサポートします。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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