肌悩み
公開日:2023.05.30
更新日:2023.08.09
顔の乾燥が気になるときのスキンケア|原因・対策を知って健やかな肌へ
肌の粉ふき、つっぱりが気になるのは、顔が乾燥しているからかもしれません。顔の乾燥が進行すると、他にもさまざまな肌悩みにつながる可能性があります。原因を知り対策することで、うるおいのある健やかな肌を目指しましょう。顔が乾燥する原因や対策、おすすめのスキンケアを紹介します。
顔が乾燥する原因
顔が乾燥する原因として挙げられるのは、空気の乾燥や紫外線などの外的要因に加え、ターンオーバーの乱れ、合わないスキンケア、加齢などです。まずは、顔の乾燥の原因について詳しく解説します。
空気の乾燥
空気の乾燥は肌の水分量に影響します。湿度が下がると肌から蒸散する水分量が増加し、肌のうるおいが少なくなるためです。冷房や暖房によって湿度が低下した室内にいる場合にも、肌は乾燥してしまいます。
日やけによるダメージ
日やけにより肌のバリア機能が低下すると、角質層の水分が蒸発し、乾燥を招きやすくなります。バリア機能とは、外からの異物侵入や、肌の水分が蒸発するのを防ぐことです。乾燥によるバリア機能の低下を防ぐためにも、日やけ止めを使いましょう。
肌のターンオーバーの乱れ
ターンオーバーの乱れは角質層の水分量・皮脂量の減少を招きます。これにより肌表面のバリア機能が低下し、肌が乾燥することがあります。ターンオーバーとは、母細胞から新しい細胞が生まれて成長し、最終的に垢となってはがれ落ちるまでの、肌が生まれ変わる周期のこと。健康的な肌であれば、約30日*の周期でこれを繰り返します。
ターンオーバーの乱れの原因は、ストレスや加齢、生活習慣などです。ターンオーバーが乱れることで肌のうるおいが失われる他、シミやくすみ、そばかすなどの原因にもなるので、しっかりとケアを行いましょう。
乾燥肌かも?と感じる人は、以下の記事でセルフチェックをしてみてください。
肌に合わないスキンケア
- 肌を強くこするなど、肌にダメージを与えるスキンケアをしている。
- スキンケアで水分・油分をバランス良く補給できていない。
- 自分の肌に合わない化粧品を使用している。
このようなスキンケアも、顔が乾燥する原因と言えます。
うるおいを保つためには水分はもちろん、適度な皮脂も必要です。しかし洗浄力の強すぎるクレンジングや洗顔料を使用していると、必要な皮脂まで落としてしまう場合があります。また、ピーリングなどの角質ケアを過度に行うことで、肌を傷つけてしまうケースも。
肌にダメージを与えないよう優しく丁寧なスキンケアができているか、自分の肌に合った化粧水・乳液・クリームなどで水分と油分をバランス良く補えているかを、確認してみましょう。
加齢
年齢を重ねるとともに、肌の乾燥は進むもの。皮脂の分泌量は30代でピークになり、40代からは水分・油分ともに急激に減少していきます。それにより、角質層の細胞と細胞の間を埋めている細胞間脂質が減少し、水分を保てなくなってしまいます。
顔の乾燥を防ぐ対策
顔のうるおいが失われる原因を踏まえ、乾燥を防ぐための対策を取り入れてみましょう。生活環境を整えるなどの外側、生活習慣を見直すといった内側、両方からのアプローチが大切です。
室内の湿度を60~65%に保つ
肌にとって最適な湿度は60〜65%です。室内を最適な湿度に保てば、肌から水分が蒸発するのを防げます。加湿器を使用したり、冷房や暖房を控えめにしたりといった工夫をしてみましょう。
日やけ対策を欠かさない
紫外線や近赤外線を含む日差しは、季節や天候問わず1年中降り注いでいます。日やけを避けるには、化粧下地や日やけ止めクリームを欠かさず塗ることが大切です。
室内にいても窓などから日差しが差し込み、日やけする可能性があるので、外出の予定がない日でも朝のスキンケアの最後に日やけ止めを使用しましょう。紫外線の強い時期には、日傘や帽子、長袖の服、UVカットサングラスなども併用して対策すると効果的です。
生活習慣を見直す
肌を乾燥させないために、食事や睡眠といった生活習慣も見直したいものです。たんぱく質やビタミン、ミネラルなどを中心に、バランスのとれた食事を心がけましょう。
また質の良い睡眠も、肌の健康を保つために重要です。軽い運動や入浴で体温を上げて、深い眠りにつきやすくしておきましょう。寝る前に、スマホやパソコンなどの強い光を浴びる、カフェインを摂取する、飲酒や喫煙をするといった行為を避けるなども、質の良い睡眠につながります。
顔の乾燥が気になるときのスキンケア
最後に、顔の乾燥が気になるときのスキンケアを紹介します。優しく丁寧な洗顔に加え、保湿ケアを行い、乾燥しにくい健やかで美しい肌を目指しましょう。
優しく丁寧に洗顔する
前述したように、洗浄力の強すぎるクレンジングや洗顔料の使用は、さらなる乾燥を招きます。肌に優しい洗浄成分が配合されており、うるおいもキープできるものがおすすめです。
洗顔時に泡立てが不足していると、肌を手で直接こすることになります。泡で汚れを吸着できるよう洗顔料をしっかりと泡立て、力を入れずに優しく洗いましょう。泡の状態は、キメ細かく濃密で、手のひらを逆さにしても落ちないくらいの弾力が目安です。
<洗い方>
1. 顔全体を軽く濡らす。
2. 泡を顔全体に広げ、泡を手でころがすように洗う。
3. 32〜34℃のぬるま湯でしっかりと洗い流す。
洗い残しは肌悩みにつながります。目、鼻、口の周り、髪の生え際などに泡が残らないよう、注意してすすぎましょう。
水分・油分を補給して肌を保湿する
洗顔が終わったら、保湿成分を含む化粧水や乳液、クリームなどを使って、水分と油分をしっかりと補います。代表的な保湿成分として、ヒアルロン酸や浸透型グルコース、セラミドなどが挙げられます。
化粧水をムラなくつけるには、コットンを使用するのがおすすめです。また化粧水・乳液のみでは時間とともに美容成分が蒸発してしまうため、最後はクリームで蓋をしましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、肌をしっかりと保湿するスキンケアです。水分をたっぷりと抱え込んで、年齢とともに増えるハリ不足や乾燥、キメの乱れといった肌悩みをケアします。また、独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
まとめ
顔の乾燥対策は1年を通して行うことが大切。肌にとって最適な湿度を保つ、日やけを予防する、生活習慣を見直すといった対策に取り組みましょう。さらに、丁寧な洗顔や保湿に重点を置いたスキンケアを取り入れて、乾燥に負けないうるおいのある肌を目指してください。
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。