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肌悩み

公開日:2023.09.28

顔が伸びるのはなぜ?伸びて見える原因・セルフケアを解説

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「顔が伸びるのが気になる……」と感じている人は、骨格が伸びたのではなく、たるみによって伸びているのかもしれません。顔のたるみの原因はさまざまですが、年を重ねると加齢によってたるみが起こりやすくなるといわれています。顔が伸びる原因や、顔が伸びて見えるのを予防・改善するセルフケアを紹介します。

顔が伸びる主な原因7つ

鏡を見ている女性の横顔
「以前より顔が伸びた気がする」と感じても、実際に骨格が変化して顔が伸びていることはほとんどありません。しかし、表情筋の衰え、エラスチンやコラーゲンの減少、脂肪や老廃物の蓄積などにより顔がたるむことで、「伸びて見えている」可能性があります。まずは、顔が伸びる主な原因7つを解説します。

1. エラスチン・コラーゲンの減少

エラスチン 肌の弾力をつくる線維状のタンパク質
コラーゲン 真皮の骨格を形成する線維状のタンパク質
真皮にあるエラスチンとコラーゲンが減少すると肌がたるみ、顔が伸びて見えます。エラスチンやコラーゲンは加齢によって減少していくため、年齢を重ねるほど顔が伸びたと感じやすくなるようです。
またエラスチンに関しては、過剰に増えると不要な弾力線維つくり、たるみをより深くします。その他、ストレスによって活性酸素が増えることで減少する場合もあります。
活性酸素とは、呼吸で取り込んだ酸素のうち、活性化された一部分のことです。免疫機能や感染防御の他、排卵や受精といった役割を担う一面がありますが、過剰になると細胞の老化や病気を引き起こします。
気になるエイジングケアについては、次の記事をチェックしてみてください。

2. 太陽光によるダメージ

太陽光に含まれるUVA(A波紫外線)は真皮まで届き、エラスチンやコラーゲンを破壊し、肌がたるむ原因をつくります。
また紫外線の影響で肌内部の活性酵素が増えることにより、エラスチンやコラーゲンの働きが弱まり、ヒアルロン酸が減少します。さらにそれらの成分を生み出す線維芽細胞にもダメージを与えるので、たるみやすくなります。
太陽光に含まれる近赤外線にも注意が必要です。紫外線より波長が長く、肌の奥深くの皮下組織にまで侵入し、じわじわと影響を与えます。

3. むくみ

水分の排出がうまく行われず慢性的にむくんでいると、溜まった老廃物が下垂します。そして皮膚が伸びた状態が定着し、顔が伸びて見える原因に。
また老廃物は、肌の細胞が生まれ変わる周期、いわゆるターンオーバーの働きを妨げます。それにより肌が老化して、ほうれい線や二重あごが目立つようになり、顔の縦の長さを強調してしまいます。

4. 乾燥

乾燥した肌は、バリア機能が低下している状態です。そのため太陽光によるダメージを受けやすく、たるみにつながることがあります。乾燥の原因は、保湿ケアの不足やターンオーバーの遅れなど。ターンオーバーは、加齢や生活習慣の乱れなどでも遅れやすくなります。

5. 表情筋の衰え

表情筋の衰えによって肌がたるみ、顔が伸びて見える場合もあります。表情筋は皮膚にくっついているので、筋肉がゆるむと皮膚も一緒にゆるんでしまいます。筋肉は加齢によって衰えるため、意識して動かす機会を設けましょう。
無表情の時間が長かったり、口を大きく開く機会が少なかったりする人は注意が必要です。特にマスクをつけていると口を動かしにくいことに加え、無表情の時間も長くなりがちなので、表情筋が衰えやすくなります。

6. 皮下脂肪の増減

皮下脂肪が急激に減少し、皮下脂肪層の弾力性が失われてたるみにつながる場合があります。また反対に、老化が進み弾力がなくなった肌に皮下脂肪が増え、その重さに筋肉が耐えきれずたるみ、顔が伸びて見えるようになる人もいます。

7. 崩れた姿勢

姿勢の悪さも、顔が伸びる原因の1つ。猫背や首が前の方に出てしまうストレートネックなどの姿勢がくせになっていたり、同じ姿勢をとり続けたりする場合は注意が必要です。血流が悪くなり、老廃物が蓄積してしまいます。パソコンやスマートフォンを長時間見るときなどは、特に気をつけましょう。

顔が伸びるのを防ぐセルフケア

コットンを使ってスキンケアをしている女性
顔が伸びて見える主な原因であるたるみは、セルフケアで少しでも予防・改善が可能です。普段の生活の中で取り入れやすいケア方法を紹介します。

保湿重視のスキンケアを取り入れる

水分と皮脂のバランスがいい肌は、うるおっていてハリがあり、バリア機能が働きます。たるみの原因となる太陽光のダメージを受けにくくなり、ターンオーバーも整った状態に。
まずは、化粧水や乳液などを使って、水分、油分、保湿成分などをしっかりと肌に補給することが大切です。スキンケアの最後にはクリームを使用し、水分・油分・保湿成分などをしっかりと閉じ込めましょう。ベタつくからとクリームの使用を避けると、肌のうるおいが失われやすくなり肌のバリア機能も低下します。
また、ターンオーバーを整えることも保湿につながるため、ターンオーバーを整える成分が配合された美容液を使用するのもおすすめです。

1年を通して太陽光対策を行う

太陽光は季節・天気・屋内外を問わず1年中降り注いでいるため、日やけ止めを毎日使用するなどの対策が必要です。
ただしSPF値やPA値が高い日やけ止めは、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が多く配合されています。保護効果が高い反面、肌への負担になることも。日常生活であればSPF20+程度の日やけ止めで十分です。
太陽光が強い夏は日傘・帽子・長袖の服・UVカットサングラスなどを併用して対策しましょう。肌の乾燥が気になる場合は、保湿成分配合の日やけ止めがおすすめです。
うっかり日やけしてしまったときのアフターケアは、次の記事を参考にしてみてください。

マッサージで血流を促す

顔が伸びたと感じるときには、筋肉をほぐして血流を良くするマッサージがおすすめです。マッサージを行うときは、血流を促進するために自分の手を事前に温めておきましょう。
<頭皮のたるみ、目のリフトアップに>
  1. おでこを手のひら全体で包むようにして息を吐きながら、髪の生え際に向かって圧をかけて引っ張り上げる。
  2. 1.を5〜10回繰り返す。
  3. 息を吐きながら、こめかみと耳の周りを両手でほぐす。
<老廃物を流す、全体のむくみ取りに>
  1. 首筋(横を向いたときに掴みやすくなる部分)を掴む。
  2. 息を吐きながら上から下へと移動をさせる。
  3. 2.を左右行う。

姿勢を正す

姿勢を正して筋肉の衰えを予防しましょう。真っ直ぐな姿勢とは、耳元から肩、骨盤の大転子(足の付け根近くの出っ張った部分)、膝、くるぶしを線でつないだときに真っ直ぐになる状態です。
お腹周りの筋肉が弱ると前かがみの姿勢になりやすいため、美しい姿勢を維持できるよう、腹筋などのトレーニングをするのもおすすめです。スマートフォンやPCを触るときも、姿勢が崩れていないか意識してみましょう。

バランスの良い食事を意識する

バランスの良い食事は、たるみの予防だけではなく、肌のバリア機能の向上にもつながります。健やかな肌を維持するために、以下のような栄養素を積極的にとりましょう。
栄養素 主な効果 主な食材
タンパク質 肌の細胞をつくる まぐろ赤身、鶏ささみ、豆腐、卵、牛乳、ヨーグルト
ビタミンC コラーゲン合成を助ける パプリカ、ブロッコリー、芽キャベツ、レモン、オレンジ、イチゴ、さつまいも、じゃがいも
ビタミンA 抗酸化作用 レバー、バター、卵黄、ニンジン、うなぎ、モロヘイヤ、ほうれん草
ビタミンE 抗酸化作用、血流促進 アーモンド、オリーブオイル、胚芽油、アボカド、大豆、うなぎ、かぼちゃ、全粒穀物
食事中は噛む回数を増やし、表情筋をしっかりと動かすこともポイントです。

質の良い睡眠をとる

質の良い睡眠は、ターンオーバーを促す成長ホルモンの分泌を促進するため、たるみの予防や老化対策につながります。
<寝る前に意識したいポイント>
  • スマートフォンやPCに触るのを控える。
  • カフェインやお酒の摂取を控える。
  • 早めに照明を落とす。

まとめ

頬を触る女性
顔が伸びるのは実際に骨格が変わったからではなく、肌のたるみが原因で生じている場合がほとんどです。肌のたるみは、スキンケアやマッサージ、生活習慣の改善などで予防できます。取り入れやすいセルフケアから実践して、気になる顔の伸びを改善しましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、ぷるんと弾むようなハリとうるおいのある、キメの整った美しい肌を届けるスキンケアシリーズ。ヒアルロン酸、スクワラン、セラミドなどの保湿成分を配合により水分をたっぷり抱え込む肌に導き、年齢とともに増えるハリ不足や乾燥、キメの乱れなどの肌悩みをケアします。
また独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、ターンオーバーを促しメラニンの蓄積をおさえてしみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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