肌がざらつく原因は?ツルスベ肌に導くスキンケアと生活習慣
ざらつく肌の原因は、乾燥やターンオーバーの乱れ、太陽光によるダメージなどさまざま。改善を目指すには、スキンケアと生活習慣の両方を見直すことが大切です。ざらつく肌の原因や、ツルスベ肌へと導くスキンケア・生活習慣を紹介します。肌のさらなるざらつきを招くNGなお手入れも押さえておきましょう。
肌がざらつく原因
肌のざらつきには、乾燥やターンオーバーの乱れ、太陽光のダメージなどが関係しています。自分に合った改善方法を見つけるためにも、まずは肌がざらつく原因を知りましょう。
肌の乾燥
肌が乾燥すると角質層の水分が不足します。健やかな肌の角質層は水分量が10〜20パーセントに保たれていますが、乾燥によりうるおいが不足すると、肌のキメが乱れたり、皮膚がめくれあがったり剥がれたりして、ざらつきや粉吹きの原因に。また、赤みやかゆみなど他の肌悩みも招きます。乾燥の原因は、日やけや空気の乾燥によるものなどさまざまです。
ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーの乱れも、肌がざらつく原因の1つです。ターンオーバーが整っていれば、約30日*の周期で肌の古い細胞が新しい細胞へと生まれ変わります。しかし、ターンオーバーが乱れると、本来剥がれ落ちるはずの古い角質が肌表面に留まってしまいます。
古い角質が積み重なり角質層が厚くなった肌の状態を「角質肥厚」といい、ゴワつきやざらつきを感じやすくなります。
太陽光によるダメージ
太陽光により肌がダメージを受けると、ターンオーバーが乱れます。また太陽光のダメージを受け、角質層の水分量や皮脂量が減少して肌の乾燥が進むと、肌表面がざらつきやすくなります。
太陽光に含まれている紫外線はもちろん、近赤外線にも注意が必要です。近年の研究では肌の奥にじわじわと影響を及ぼし、ターンオーバーの乱れを招くことがわかっています。
毛穴の詰まり
古い細胞が剥がれ落ちずに角質が厚くなると、角質と皮脂が混ざって毛穴に詰まり角栓になります。文字通り毛穴に栓をしている状態なので、触れるとざらつきを感じます。
また皮脂の出口である毛穴が詰まると、毛穴に皮脂が溜まってしまいニキビができやすい状態に。皮脂が盛り上がり、ボツボツと膨らんだ「白ニキビ」ができ、ざらつきを感じます。
ざらつく肌を改善する4つのスキンケア
肌のざらつきの原因となる乾燥や毛穴詰まりを防ぎ、ターンオーバーを促すためにも、まずは日々のスキンケアを見直してみましょう。ざらつく肌の改善につながるスキンケアを紹介します。
1. クレンジングと洗顔で毛穴の汚れを落とす
ざらつく肌の原因となる毛穴の汚れをクレンジングと洗顔で落としましょう。
- クレンジング剤を適量とり、指の腹を使って顔の広い部分からなじませていく。
- 目のまわりや小鼻などの細かい部分にもなじませる。
- 32〜34℃のぬるま湯ですすぎ残しがないように洗い流す。
※落ちにくいアイメイクは、目もと用のリムーバーを使用するのがおすすめです。
※ざらつきが気になる場合は、指先で優しくくるくると小さな円を描くようにマッサージをすることでもざらつきが目立ちにくくなります。
- 顔全体を軽く濡らす。
- 濃密な泡をつくって顔全体に広げ、手でころがすように洗う。
- 32〜34℃のぬるま湯でしっかりと洗い流す。
2. たっぷりと保湿して乾燥を防ぐ
洗顔後は、化粧水・乳液・クリームなどでうるおいを与えて、しっかりと保湿します。化粧水をつける際はコットンを使用すると、ムラなく均一にうるおいを与えられます。
乳液で水分と油分をバランス良く補うのもポイントです。化粧水の後に乳液をはさむことで、その後に塗るクリームがなじみやすくなり、うるおい効果が高まります。
スキンケアの最後には、クリームで肌表面にフタをして美容成分を閉じ込めます。乾燥が気になる部分には、乳液やクリームの重ね塗りを。
各スキンケアアイテムを塗布した後は、手のひらで顔全体を包み込み、美容成分をしっかりと浸透させましょう。
3. ターンオーバーを促す美容成分を取り入れる
ざらつきのないツルスベ肌を目指すために、ターンオーバーを促す美容成分が入ったスキンケアアイテムを使用しましょう。ターンオーバーが乱れると乾燥だけではなく、シミやくすみなどの肌悩みにもつながります。
4. 1年を通して太陽光対策を欠かさない
太陽光は1年中降り注いでいるため、天候や屋内外問わず日やけ止めを使用し、万全の太陽光対策を行いましょう。ターンオーバーの乱れの原因となる、紫外線と近赤外線の両方をブロックする日やけ止めがおすすめです。
- 適量を手にとり、両頬・額・鼻・顎の5点にのせる。
- 人差し指・中指・薬指をそろえ、顔の部分から伸ばしていく。
- 小鼻や目もとは指の腹を使いやさしくなじませる。
ざらつく肌を改善する4つの生活習慣
スキンケアだけではなく生活習慣も見直してみましょう。ざらつく肌に内側からアプローチする生活習慣を紹介します。
1. ターンオーバーを促すバランスの良い食事
栄養バランスの良い食事を心がけ、肌のターンオーバーを促しましょう。栄養バランスが偏った食事は、乾燥やターンオーバーの乱れを招き、肌悩みの原因になります。
肌に良い栄養素 |
働き |
主な食材 |
タンパク質 |
肌や頭髪、臓器などを作る材料になる |
肉、魚、卵、豆 |
ビタミンC |
コラーゲンの生成に使用される |
柑橘類、ブロッコリー、ピーマン、じゃがいも、イチゴ |
亜鉛 |
肌を含む身体の成長と維持に必要 |
牡蛎、豚レバー、卵 |
2. 血行を促す有酸素運動
有酸素運動は血行を促して新陳代謝を高めるため、健やかな肌をつくるのにも効果的です。ウォーキングやサイクリング、水泳などの有酸素運動を取り入れると良いでしょう。また適度な運動は、睡眠の質を向上させる効果もあります。
3. 健やかな肌に導く良質な睡眠
睡眠不足は、ターンオーバーを促すといわれる成長ホルモンの分泌に影響を与えます。そのため、十分な睡眠、良質な睡眠をとることが大切です。寝る前にスマートフォンの使用を控えたり、軽くストレッチをしたりしてリラックスできる状態をつくりましょう。
4. 乾燥を防ぐこまめな水分補給
ざらつき肌の原因である乾燥を防ぐには、水分補給も大切です。健やかな肌は、角質層に10〜20パーセント、内部の表皮や真皮に60〜70パーセントの水分量を含み、うるおいを保っています。
先述したように水分量が少なくなると、肌のうるおいが失われて乾燥するため、ざらつきやすくなります。普通に生活していても、1日あたり2.5リットルもの水分が失われるので、こまめな水分補給が大切です。食事からとる水分や体内でつくられる水分もあるので、飲み物からは1日約1.2リットルの水分摂取を心がけましょう。
肌のざらつきを招くNGお手入れ
最後に、肌のざらつきにつながる、避けたいお手入れ方法を紹介します。肌に刺激を与えずやさしくケアすることがポイントです。
肌をゴシゴシこすって洗う
洗顔やクレンジングの際に力を入れてゴシゴシこすると、肌を傷つけたり、角質肥厚の原因になったりして肌のざらつきが生じます。洗顔やスキンケアの際は、「こすらず・やさしく・なでるように」を意識しましょう。
ピールオフパックをやりすぎる
ピールオフパックは、角栓や毛穴の汚れを取り除くものです。しかし、刺激が強く肌の負担になる可能性があるため、使用頻度に注意しましょう。ピールオフパックを使用するときは、化粧水や乳液などを使い、スキンケアを入念にすることが大切です。
まとめ
肌がざらつくと感じたら、日々のスキンケアから見直してみるのがおすすめです。保湿やターンオーバーを促すスキンケアなどを取り入れ、やさしくケアすることが大切。また生活習慣を改善して内側からアプローチすることも重要です。毎日の積み重ねで、ざらつきのないツルスベ肌を手に入れましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、水分をたっぷり抱え込む肌へと導き、ハリ不足や乾燥、キメの乱れなどの肌悩みをケアするスキンケアシリーズです。独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。