肌悩み
公開日:2023.04.28
更新日:2023.08.09
花粉によって起こる肌荒れのスキンケアとは? 花粉症シーズンの対策を紹介
花粉が舞う季節になると、肌のかゆみや湿疹などの肌荒れが起きることがあります。これは、肌のバリア機能の低下が原因で起こるアレルギー反応の一種。肌荒れを防ぐためには、バリア機能を低下させないスキンケアを行うことが大切です。花粉による肌荒れが起きる理由やスキンケアのコツなど、花粉症シーズンの対策について紹介します。
花粉により肌荒れが起きる理由と症状
花粉が飛散する時期になると、肌のかゆみやぶつぶつ、赤み、肌荒れなどに悩まされるという人は、花粉によるアレルギーが原因かもしれません。特に花粉症の人は、花粉が肌に付着することで肌トラブルが出やすくなります。そこでまずは、花粉による肌荒れが起きる理由や症状について紹介します。
花粉により肌荒れが起きる理由
一般的にくしゃみや鼻水などの症状をイメージする花粉症ですが、実は肌へも影響を及ぼし、肌荒れなどの花粉症皮膚炎を引き起こします。
そもそも花粉症はアレルギーの一種。アレルギーの原因となる花粉が肌へ付着することで、アレルギー症状の1つであるアレルギー性皮膚炎やアレルギー性接触皮膚炎を引き起こし、肌のかゆみなどの肌荒れにつながります。
また肌のバリア機能が低下した部位から花粉が侵入し、症状を引き起こすこともあります。そのため花粉が飛散する季節に肌のバリア機能が低下していると、肌荒れしやすくなります。
花粉による肌荒れの症状
花粉により肌荒れが起きると、かゆみやぶつぶつとしたじんましん、乾燥によるヒリヒリ感などの症状が表れます。こうした症状がひどくなり炎症が悪化すると、さらに肌のバリア機能が低下し、腫れや出血などを伴うこともあるため注意が必要です。
花粉による肌荒れにはスキンケアが重要
先述したように花粉による肌荒れは、肌のバリア機能が低下した部位から花粉が侵入することで起こります。そのため、日ごろから肌のバリア機能を保つスキンケアを意識して行うことが大切です。また水分が不足して乾燥肌になると、花粉などの外的刺激に敏感に反応しやすくなるため、十分な保湿を行うなどの乾燥対策もケアに取り入れましょう。
花粉による肌荒れのスキンケアのコツ
花粉による肌荒れが起きているときは、肌がとても敏感な状態。さまざまな刺激を受けやすくなっているため、肌のバリア機能を高めるスキンケアを意識しましょう。また、できる限り花粉との接触を減らせるよう、早めに洗い流すことも忘れずに。
丁寧な洗顔で花粉を落とす
花粉による肌荒れ時のスキンケアでは、丁寧なクレンジングや洗顔で肌についた花粉をきれいに落とすことが大切です。外出先から帰宅したら、長時間放置せずに早めに入浴や洗顔などを行い、できる限り花粉との接触を短くするよう意識しましょう。
ただしゴシゴシとこするような過度な洗顔は、逆に肌を刺激することにつながるため避けます。またクレンジングや洗顔は、手をきれいに洗ってから行いましょう。
クレンジング剤は手のひらにとり、指の腹でくるくると転がすように額や頬になじませながら伸ばします。洗い流すときは32~34℃のぬるま湯で、クレンジング剤が残らないように十分にすすぐのがポイント。落ちにくいアイメイクなどは、専用のリムーバーなどを使用すると良いでしょう。
洗顔時のポイントは、濃密な泡をたっぷりつくること。弾力があり、手のひらを逆さにしても落ちない程度の泡をつくるのが目安です。作った泡を顔全体に広げて丁寧にやさしく洗い、クレンジングと同様にぬるま湯で洗い流します。
バリア機能を高めるケアを取り入れる
花粉などの外的刺激から肌を守るためには、角質層のうるおいを保ってバリア機能を高めることが大切。化粧水や乳液、クリームなどのスキンケアで、肌に水分や油分をバランス良く補給します。また、過剰なピーリングや摩擦は肌への負担になるため避けましょう。
花粉による肌荒れの予防と対策
スキンケア以外にも、花粉による肌荒れを予防するためにできることがあります。花粉が飛散する時期は、できる限り肌に花粉が接触しないような服装を心がけましょう。また、外出日時を意識することも予防につながります。最後に、花粉による肌荒れの予防と対策を紹介します。
肌や衣類に花粉を付着させない
花粉が飛ぶ時期は、肌や衣類に花粉がつかないような工夫が必要です。例えば、顔の皮膚に直接花粉が触れないよう、日やけどめやファンデーションなどを塗布するなど。さらにマスクやメガネ、帽子など、露出している部位を覆うアイテムを併用するのも良いでしょう。
外出から帰宅したときは衣類をはらい、花粉を落としてから部屋に入るようにします。また洗濯物を部屋干しにしたり、部屋をこまめに掃除したりなども対策になります。
花粉が飛びやすい日時を避けて外出する
外出をするときは雨の日や風が強くない日、気温が低い日など、花粉の飛散が少ない日や時間帯を選び、花粉による肌荒れを防ぎましょう。また、自分の花粉症の原因となる植物が多く生えているような場所に近づかないことも、予防や対策の1つです。
規則正しい生活習慣を心がける
睡眠不足や偏った食事、ストレスなど生活習慣の乱れも肌荒れの原因になります。特に花粉で肌が敏感になっている時期は要注意。十分な睡眠やバランスのとれた食事を心がけ、肌のバリア機能を低下させないよう意識しましょう。
花粉による肌荒れ予防には、潤いのバリアで保護しながらみずみずしい肌を保つスキンケアアイテムがおすすめです。大塚製薬の「インナーシグナル」は、肌荒れを防ぐグリチルリチン酸ジカリウムと母細胞のエネルギー代謝を活性化する美白有効成分「エナジーシグナルAMP*」配合のスキンケア。肌のターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
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まとめ
花粉が飛散し肌荒れしやすい時期は、肌を丁寧にケアすることが大切です。花粉が原因となって起きる肌荒れを防ぐために、できる限り肌と花粉の接触を避ける、肌のバリア機能を保つといった対策を心がけましょう。また、外出後に花粉を丁寧に洗い流したり、しっかりと保湿したりなど、スキンケアも見直してみてください。
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。