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肌悩み

公開日:2023.06.30 更新日:2023.08.09

夏の肌荒れの原因は? 対策・スキンケアで目指す健やかな肌

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高温多湿の日本の夏は、ニキビや乾燥などの肌荒れを引き起こしやすい季節。夏の肌荒れを防ぐには、汗や太陽光対策、保湿ケアなどに取り組むことが大切です。夏に多い肌荒れの症状や主な原因、肌荒れを防ぐ対策・スキンケアを紹介します。

夏に多い肌荒れの症状

あごのニキビを気にする女性
夏は気温や湿度などの影響により、肌荒れが起きやすい季節です。主な肌荒れの症状として、以下のものが挙げられます。

ニキビ・吹き出物・あせも

皮脂の分泌量は気温が上昇するにつれて多くなります。夏は特に皮脂が多く分泌される季節。皮脂が過剰に分泌され毛穴が詰まると、アクネ菌が増殖してニキビや吹き出物ができてしまいます。また汗も多く分泌されるため、あせもや湿疹もできやすくなります。

乾燥

夏は、肌の表面は皮脂と汗でベタついているのに肌の内部は水分不足の状態「インナードライ(隠れ乾燥)」になりやすい季節。太陽光は日やけを起こすだけではなく肌を乾燥させます。肌の表面や内部の水分量が低下すると、うるおいが不足して肌のキメが乱れ、かさつきなどが起きます。

赤みやかゆみ

肌の乾燥が進むとバリア機能が低下します。バリア機能とは、外部からの異物の侵入や肌の水分が逃げるのを防ぐ働きのこと。バリア機能が低下すると、外的刺激に敏感になり赤みやかゆみを引き起こします。

夏の肌荒れの主な原因

日差しの強い中、汗を拭く女性
夏の肌荒れには、汗や強い太陽光、冷房といった夏特有の原因が関係しています。主な原因をみていきましょう。

汗の分泌と放置

肌表面に分泌された汗は、体温を一定に保つために蒸発する際、肌の表面にある水分も奪い取ってしまいます。こうして肌の水分量が低下すると、肌荒れにつながります。
また、分泌された汗そのものは弱酸性であっても、発汗量が多く肌の表面に留まると弱アルカリ性に傾きます。弱アルカリ性になることで殺菌の増殖を抑える働きが弱まったり、バリア機能が低下したりします。そのため夏場は肌荒れやニキビが起こりやすくなります。

太陽光によるダメージ

夏は太陽光に含まれる紫外線量が増えるため、肌へのダメージが大きくなります。また近赤外線も長い時間をかけてじわじわと肌にダメージを与えることがわかってきています。
太陽光を大量に浴びると、肌の生まれ変わる周期であるターンオーバーが乱れ、角質層の水分量や皮脂量が減少するため、肌の乾燥が進行。バリア機能が低下し、肌荒れが起きやすくなります。

冷房による湿度低下

肌の角質層の水分量と、気温・湿度の関係は密接です。夏場に湿度が低い冷房のきいた室内で長く過ごすと、肌の水分が奪われ角質層の水分量も減少します。その結果、肌がかさついてしまいます。

適切ではないスキンケア

夏場は肌のベタつきが気になり、洗顔の際にゴシゴシと強く洗ったり、洗浄力の強い洗顔料を使用してしまいがち。しかし、適度な皮脂は肌のうるおいを保つために必要なものなので、皮脂の落としすぎには注意が必要です。
またベタつきが気になるからといって、化粧水しか塗らない、乳液やクリームの量を減らすなどのスキンケアを続けると、肌の水分と油分のバランスが崩れ、肌荒れを起こしやすくなります。

栄養の偏った食事

夏場は食欲が落ちて食事の栄養バランスが偏りがちに。あっさりした食事ばかりだと、肌に必要なたんぱく質やビタミン、ミネラルといった栄養が不足しやすくなります。特に、たんぱく質は健やかな肌をつくるのに欠かせない、意識してとりたい栄養素です。

夏の肌荒れを防ぐ6つの対策・スキンケア

スキンケア用品と鏡
夏の肌荒れを防ぐには、肌を清潔に保ち保湿重視のスキンケアに取り組むこと、食事に気を付けることなどがポイントです。夏の肌荒れを防ぐための対策やスキンケアを紹介します。

1. こまめに汗を拭きとり洗い流す

汗には塩分やアンモニアなどの成分が含まれているので、肌に刺激となることがあります。皮膚が荒れたりかぶれたりすることがあるため、汗はかいたら放置せず、こまめに拭きとることが大切。スポーツなどで汗を大量にかいたら、洗顔や入浴をしてきれいに洗い流しましょう。
肌の水分量は、体全体の水分量の変化に伴って変化するため、汗をかいたらこまめに水分を補給することも忘れずに。うるおいを保つために、1日約1.2リットルの水分補給を心がけましょう。

2. 太陽光対策をしっかりする

夏場の強い太陽光から肌を守るためには、日やけ止めが欠かせません。紫外線だけではなく、近赤外線も肌に影響を与えることがわかっているので、どちらもカットできる日やけ止めを選ぶのがおすすめです。
日やけ止めの他にも、長袖の服や帽子、サングラスを着用したり、日傘を使用したりして太陽光対策をしましょう。

3. 冷房の使用を控えめにする

冷房の使用を控えめにすることも、肌荒れ対策になります。乾燥を防ぐためには、室内の湿度を60~65パーセントぐらいに保つのが理想です。

4. 栄養バランスの良い食事をとる

肌荒れの改善や予防には、たんぱく質やビタミン、ミネラルといった栄養をバランス良く摂取できる食事を心がけましょう。
<夏に積極的にとりたい栄養素と食材>
栄養素 効果 食材
たんぱく質 筋肉や皮膚などの構成 豆腐、鶏のささみ、まぐろ赤身 など
ビタミンA 皮膚の粘膜を正常に保つ うなぎ、レバー、ニンジン など
ビタミンC 皮膚や脂肪のコラーゲンの生成 レモン、オレンジ、パプリカ など
ビタミンE 抗酸化作用・バリア機能を安定させる うなぎ、大豆、かぼちゃ など
亜鉛 たんぱく質合成・免疫反応の調節 牡蠣、豚レバー、牛赤身肉 など

5. 丁寧にクレンジング・洗顔をする

クレンジングでメイクや毛穴の汚れをきれいに落としましょう。洗顔料は濃密な泡をつくり、肌の上で転がすように洗うのがポイント。どちらも肌をゴシゴシとこすらないように丁寧に洗い、32~34℃のぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。

6. 保湿ケアで水分と油分をバランス良く補う

洗顔後は肌が乾燥しやすいため、すぐに保湿ケアを。肌荒れを防ぐには、化粧水・乳液・クリームなどを使って、肌に水分と油分をバランス良く補うことが大切です。
まずは化粧水で水分や保湿成分を補給します。続いて、化粧水とクリームのつなぎの役割をする乳液。水分・保湿成分・油分を補給して肌をやわらかくし、うるおいを保ちます。最後にクリームを塗り、うるおいや美容成分を肌に閉じ込め乾燥を防ぎましょう。
訴求成分が多く配合された美容液をスキンケアに取り入れるのもおすすめです。大塚製薬の「インナーシグナル」は、水分をたっぷりと抱え込む肌へと導くスキンケアアイテム。乾燥やキメの乱れなどの肌悩みをケアします。また、独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ

まとめ

日差しが眩しい女性
夏は汗や強い太陽光のダメージ、冷房などによる乾燥により肌荒れしやすい季節。そのため、毎日の対策が大切です。またスキンケアや食生活も肌に影響するので、見直してみましょう。毎日のケアで夏に負けない健やかな肌を手に入れてください。
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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