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シミ対策

公開日:2023.04.28 更新日:2023.08.09

メラニンによる色素沈着はなぜ起きる?主な原因や症状、対策を解説

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紫外線や摩擦などの刺激により、肌の内側に過剰なメラニンが生成・蓄積することで色素沈着が起きます。色素沈着を予防するには、肌のターンオーバーを促し、メラニンを蓄積させないことが大切です。メラニンによる色素沈着が起きる原因や色素沈着の種類・症状、日々の生活に取り入れたい5つの対策を紹介します。

メラニンによる色素沈着のメカニズム

色素沈着のメカニズム
シミやそばかすのように皮膚の一部分の色が濃くなったり、黒ずんだりすることを色素沈着と呼びます。色素沈着の主な原因は、肌の内側に蓄積した過剰なメラニン。肌は紫外線や摩擦などの刺激を受けると、肌の基底細胞間にあるメラノサイトから褐色のメラニンを分泌します。
メラニンは大切な遺伝子を紫外線などのダメージから守るために必要なものです。メラニンが過剰に作られても、肌細胞の生まれ変わりの周期であるターンオーバーにより徐々に押し上げられ、最終的には古くなった角質とともにはがれ落ちます。しかし、何らかの原因でターンオーバーが乱れると、肌の内側にメラニンが蓄積され色素沈着が起きます。

メラニンによる色素沈着が起きる原因

紫外線が強い夏の木漏れ日
メラニンによる色素沈着の主な原因は紫外線ですが、他にもさまざまな原因があります。メラニンによる色素沈着の原因について詳しく見ていきましょう。

紫外線による刺激

メラニンの過剰生成が起きる主な原因は紫外線です。肌に紫外線をたくさん浴びることでメラニンが過剰に生成されます。また加齢などによりターンオーバーが遅れると、排出しきれなかったメラニンが肌の内部に蓄積され、色素沈着になります。

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーが乱れると、メラニンが肌の内側に蓄積されます。ターンオーバーが乱れる原因として、乾燥や紫外線などの外的要因の他、睡眠不足やストレス、加齢といったさまざまな要因が挙げられます。

摩擦による刺激

慢性的な摩擦によってもメラニンは増加します。フェイスタオルやナイロンタオルなどを使ってゴシゴシと肌をこする、クレンジングやマッサージに力を入れすぎてしまうなど、何気ない行為でも肌への刺激となるため注意しましょう。

ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンは、妊娠や出産、更年期、ピルの服用などにより、崩れやすくなります。女性ホルモンのバランスが乱れると、メラニンの生成が高まり色素沈着が起きます。

化学物質・植物成分による炎症

化粧品や家庭用品、植物に含まれる物質が肌に合わずかぶれたりすると皮膚に炎症が起き、炎症がおさまった後に色素沈着になることもあります。

メラニンによる色素沈着の種類と症状

色素沈着の種類
色素沈着にはいくつかの種類があり、症状も異なります。色素沈着の主な種類と症状を紹介します。

老人性色素斑

中高年以降にできる、境界線がはっきりとした褐色や黒っぽいシミです。米粒くらいから数センチメートルまで大きさはさまざまで、少し盛り上がったものもあります。日常的に繰り返し浴びた紫外線のダメージにより、顔面・前腕・手の甲などにでき、年齢を重ねるごとに増えるのが特徴です。

炎症後色素沈着

炎症を伴う日やけやニキビ、ケガの後などに起こる色素沈着です。徐々に薄くなる場合が多いですが、悪化すると色素沈着を起こすことがある場合もあります。先に述べたように、ゴシゴシ洗いや力を入れたマッサージなどによる肌への摩擦も、炎症による色素沈着を起こす原因となるため注意しましょう。

シミ・肝斑(かんぱん)

さまざまな要因により、後天的にできる色素斑をシミ・肝斑と呼びます。目の下から頬にかけてできるシミを肝斑と呼び、特に頬・額・上唇に、左右対称に褐色の色素班が現れます。主な原因は紫外線ですが、妊娠時に濃くなるなど、女性ホルモンのバランスとも関係しています。

そばかす・雀卵斑(じゃくらんはん)

遺伝的な要因で発生する小さい色素斑です。頬から鼻のあたりに小さな茶色い斑点ができます。幼少期に発生し思春期に濃くなりますが、その後は次第に薄くなるのが特徴。紫外線の影響で濃くなるため、春から夏にかけて目立ちやすくなります。

メラニンによる色素沈着を防ぐ5つの対策

紫外線対策用のスキンケア・帽子・サングラス
メラニンによる色素沈着を防ぐために、紫外線対策やスキンケアに取り組み、生活習慣を見直してみましょう。色素沈着の予防におすすめの5つの対策を紹介します。

1. 紫外線対策をする

メラニン増加の原因となる紫外線をなるべく浴びないことが大切です。紫外線は天気や季節にかかわらず1年中降り注いでいるため、日やけ止めや日傘、帽子などを使用してできる限り紫外線を浴びないよう対策しましょう。

【紫外線対策のポイント】

  • 雨や曇りの日、室内でも紫外線対策を行う。
  • 日やけ止め+帽子・日傘など、複数のアイテムを併用する。
  • 日やけ止めはこまめに塗りなおす。
  • 紫外線の強い時間帯(正午頃)は外出を控える。
  • ニキビなど肌に炎症がある場合は、紫外線を浴びないよう特に気を付ける。

2. 洗顔で古い角質や皮脂を落とす

メラニンを蓄積させないよう、肌のターンオーバーを整えましょう。毎日の洗顔で古い角質や皮脂を取り除くことは、ターンオーバーを整えることにつながります。

【洗顔のポイント】

  • メイクをした際はクレンジングで落とす。
  • 洗顔料や石鹸で濃密な泡をたっぷりとつくり、こすらずなじませるようにやさしく洗う。
  • 32~34℃のぬるま湯で、すすぎ残しのないよう丁寧に洗い流す

3. 肌をしっかりと保湿する

紫外線などの外的刺激から肌を守るためには、保湿をして肌のバリア機能を高めることが重要です。洗顔の後は、化粧水や乳液、美容液、クリームなどを使って水分と油分のバランスを整えましょう。

4. 生活習慣を見直す

ストレスや不規則な生活によるホルモンバランスの乱れや、寝不足による免疫機能の低下などにより肌のターンオーバーが乱れると、メラニンの蓄積につながります。肌の生まれ変わりは寝ている間に行われるため、質の良い睡眠や肌の生まれ変わりをサポートしてくれる栄養素をとることも大切です。

【積極的にとりたい栄養素】

  • アスタキサンチン:鮭・イクラ・カニ・エビなど
  • ビタミンC:オレンジ・グレープフルーツ・アセロラなど
  • ビタミンE:ひまわり油・アーモンド・青魚など

5. メラニンの蓄積をおさえるスキンケアを取り入れる

メラニンの蓄積をおさえる成分が配合されたスキンケアを使用することは、色素沈着の対策になります。
「エナジーシグナルAMP*」配合のスキンケアは、メラニンによる色素沈着を予防したい人におすすめです。大塚製薬の「インナーシグナル」は、「エナジーシグナルAMP*」配合によりターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ

まとめ

シミのない肌を手に入れた女性
肌の内側に蓄積する過剰なメラニンが、色素沈着の主な原因です。メラニンは、紫外線や摩擦による刺激、ターンオーバーの乱れなどによって蓄積されやすくなります。ターンオーバーを促すスキンケアや紫外線対策、健康的な生活習慣を意識して、肌への色素沈着を防ぎましょう。
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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