SEARCH

肌悩み

公開日:2023.11.20

シワの原因や種類は? シワの予防・改善につながる8つの対策を解説

  • facebook
  • twitter
  • LINE

シワの主な原因は、乾燥や太陽光によるダメージ、加齢などです。シワは見た目年齢に影響しやすく、小さなシワも放置すると加齢とともに深いシワになってしまいます。そのため、日頃のスキンケアや習慣で対策しましょう。シワの主な原因や種類、取り入れたい対策を紹介します。

シワの主な原因

日差しが強い空
乾燥や太陽光のダメージなどにより、肌のハリが失われてシワができやすくなります。また加齢とともに進行する、肌の水分保持力や弾力などの低下もシワの原因です。まずは、シワの主な原因を詳しくみていきましょう。

乾燥

肌の乾燥は小ジワの原因。乾燥により角質層に隙間ができて水分が蒸発し、凹凸ができることで浅い溝があらわれます。また肌が乾燥したままにしておくと、小ジワは深い溝になってしまいます。
角質層の水分量は気温や湿度の低下、加齢、ターンオーバーの乱れなどの影響を受けます。ターンオーバーとは、肌の奥にある母細胞から生まれた新しい細胞が肌表面へと押し上げられ、垢となってはがれ落ちるまでの周期のこと。ターンオーバーが乱れると、肌の保湿を担うNMFや細胞間脂質が減少し、保湿力が低下します。

太陽光

紫外線と太陽光の肌への影響
太陽光のダメージを受けると、肌を内側から支える真皮の力が弱くなり、シワができやすくなります。顔や手にシワが多い理由は、常に太陽光にさらされているからです。太陽光に含まれる紫外線A波(UVA)は肌の真皮層にまで届き、肌のハリを保つのに重要なコラーゲンやエラスチンを壊します。
さらに近年注目されているのが、太陽光の約50%を占める近赤外線の肌への影響です。近赤外線は真皮層のさらに奥の皮下組織にまで届き、コラーゲンやエラスチンを産生する線維芽細胞に影響を与えることがわかっています。

加齢

真皮のシワ図説
加齢によって女性ホルモンの分泌量が減少すると、乾燥が進んでシワがあらわれます。また真皮層では線維芽細胞のはたらきが衰えて、真皮の構成成分であるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の産生量が減少。肌の弾力が低下します。
コラーゲン自体も細くなり、水分吸収に優れた可溶性コラーゲンが減る一方、線維の硬い不溶性コラーゲンが増える変化も見られます。これにより、皮膚の毛細血管の機能低下や栄養不足が引き起こされ、肌の新陳代謝が衰えて乾燥や弾力低下につながります。
表皮では、細胞がしぼんで大きさがばらばらになり、細胞の並びも不規則になります。細胞間に隙間ができることで肌の水分が失われやすくなり、保湿機能が低下。肌の乾燥が進みます。

表情筋の硬直

顔の皮膚は表情筋ほど伸縮性がないため、表情筋の動きに合わせてシワを形成します。これは一過性のシワですが、眉間など同じところにシワを寄せる癖があると、その部位の筋肉が硬くなりシワが深くなります。表情筋の硬直によるシワは、加齢とともに深くなりやすいのも特徴です。

シワの種類と特徴

シワの状態
シワはその原因によって種類が異なります。それぞれのシワの特徴と、できやすい部位をチェックしましょう。

乾燥ジワ/ちりめんジワ(小ジワ)

肌の乾燥によってできる浅い溝です。できやすい部位は、目尻、目の下、口のまわり、ほうれい線、額など。乾燥がひどいと子どもの肌にもあらわれます。日々のケアを怠ると深い溝をつくり大ジワになるため、気を付けましょう。

表情ジワ

表情筋の収縮によりできる一時的なシワです。目尻、目の下、眉間、ほうれい線、額などにできやすいのが特徴。加齢とともに肌のハリや弾力が低下すると、一時的だった表情ジワも元に戻りにくくなります。

加齢ジワ(大ジワ)

真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など、ハリや弾力を支える組織が崩れ、肌細胞が陥没して深い溝になった状態です。できやすい部位は目尻、上まぶたのくぼみ部分、目の下、ほうれい線、額、首など。大ジワは乾燥や加齢、太陽光の影響を強く受けてできます。深い溝になると回復は難しいため予防ケアが重要です。

【スキンケア】シワの予防・改善につながる3つの対策

泡立てられた洗顔料
シワの予防・改善には、日頃の丁寧なスキンケアが大切です。毎日のお手入れで健やかでハリのある肌を維持しましょう。シワ対策のために取り入れたいスキンケアを紹介します。

1. 丁寧な洗顔

肌表面を清潔に保つことは、シワを始めとする肌の老化を遅らせることに効果的。洗顔時の強い摩擦やすすぎ不足などは、肌への負担になる可能性があるので注意が必要です。きめ細かく弾力のある濃密な泡で洗うことで、肌に負担をかけずに毛穴の奥の汚れまできれいに落としやすくなります。目や鼻、口のまわり、髪の生え際は泡が残りやすいので、特に丁寧にすすぎましょう。

2. 保湿

肌にうるおいを与えるスキンケアはシワ予防になります。また、今気になっているシワも、日頃のお手入れによって進行度合いが変わってきます。
保湿力の高い成分が配合された化粧水を使用する、水分と油分をバランス良く含む乳液を取り入れてうるおいを守るなど、角層を柔軟に整える保湿ケアが大切です。スキンケアの最後にクリームを使用し、成分やうるおいを肌に閉じ込めましょう。

3. ターンオーバーを整えるスキンケア

肌のターンオーバーを整えることで、シワなどの肌悩みの予防につながり、うるおいに満ちたハリのある肌を目指せます。
ターンオーバーが整っている肌は保湿力が高く、乾燥小ジワができにくいという特徴があります。バリア機能も正常にはたらくため、大ジワの主な原因となる太陽光のダメージも受けにくくなります。ターンオーバーを促す成分が配合された美容液などを、日頃のスキンケアに取り入れてみましょう。

【習慣】シワの予防・改善につながる5つの対策

日やけ止めを手にとる女性
日々の習慣を見直すことも、シワ対策になります。規則正しい生活やバランスの良い食事習慣を心がけましょう。また生活習慣の改善は、ターンオーバーを整えることにもつながります。

1. 年間を通した太陽光対策

太陽光は年中降り注いでいるため、曇りの日や冬でも日やけ止めの使用を習慣化しましょう。また太陽光は窓などから室内に入り込むので、外出の予定がない日にも日やけ止めを塗るのがおすすめです。紫外線だけではなく、近赤外線もカットできる日やけ止めであればなお良いでしょう。
夏の外出時は日やけ止めに加え、日傘や帽子、サングラス、長袖のシャツなどを併用して太陽光から肌を守りましょう。

2. 十分な睡眠

睡眠が不十分な状態では皮膚細胞が疲れてしまい、ハリが失われてシワの原因になります。また、入眠から3時間ほど眠りが深いと肌の新陳代謝が活発になるといわれています。日中に眠気で困ることのないよう、6~7時間程度の睡眠を目安にしましょう。

3. ストレス解消

ストレスを解消することはシワの予防になります。精神的なストレスは、身体の生理的なバランスを乱して肌に悪影響を及ぼします。イライラして神経質な人ほど早くシワが増えるといわれることも。適度な運動はストレス解消につながるので、ぜひ取り入れてみてください。

4. バランスの良い食生活

肌の美容と栄養には密接な関係があります。バランスの良い食生活を心がけるとともに、食事のとり方も工夫しましょう。
<健やかな肌を目指すためにおすすめの食べ方>
・「揚げる・炒める」よりも、「焼く・煮る」などの調理法を選ぶ
・野菜はビタミンが壊れないよう、生か軽く火を通した程度で食べる
・塩分をとりすぎないよう、薄味の調理を心がける など

5. 表情筋のトレーニング

眉を上げる、口角を引き上げるなどの表情筋を動かすトレーニングは、皮膚や筋肉の機能回復に効果的です。表情筋を意識して動かし、硬直を防ぎましょう。
また、クリームなどを使って軽くマッサージすることで血行を促し、肌の新陳代謝をサポートするのもおすすめ。クリームは顔の中心から外側、下から上、シワの方向と直角になじませるのがポイントです。

まとめ

頬を触りながら鏡を見る女性
乾燥や太陽光によるダメージ、加齢などの原因によってシワができます。小さなシワでもそのままにしていると大きなシワになりやすいので、日頃のスキンケアや習慣で対策しましょう。また、シワを始めとするさまざまな肌悩みに負けない健やかな肌を保つために、ターンオーバーを整えることも意識してみてください。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、豊富な保湿成分で肌を柔軟に整え、乾燥による小ジワを目立たなくする*スキンケアシリーズです。また、独自の有効成分「エナジーシグナルAMP**」配合により、メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*乾燥小ジワを目立たなくする:効能評価試験済み
**アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

関連記事