シミ対策
公開日:2023.02.28
更新日:2024.11.20
メラニン毛穴の原因とは?見分け方やスキンケア・生活習慣での対策を解説
メラニン毛穴とは毛穴の周りにメラニンが蓄積し、色素沈着を起こした毛穴のことです。ポツポツと黒ずんで見えるため、気になる人も多いでしょう。メラニン毛穴の原因は紫外線や摩擦、ターンオーバーの乱れなど。酸化した角栓による毛穴の黒ずみとはケアが異なるので、メラニン毛穴の原因や予防・対策をしっかりと押さえておきましょう。
メラニン毛穴とは
メラニン毛穴とは毛穴の周りに色素沈着が起き、黒ずんで見える状態のことです。ただし、毛穴の黒ずみの原因は他にもあるため、まずはメラニン毛穴の特徴や見分け方を知り、気になる毛穴の黒ずみがメラニン毛穴かどうか確認してみましょう。
メラニン毛穴の特徴
毛穴の周囲にメラニンが蓄積することでシミとなり、ポツポツと毛穴が黒ずんで見えるのがメラニン毛穴です。以下の特徴があれば、メラニン毛穴の可能性があります。
<メラニン毛穴の特徴>
- 鼻や小鼻にある毛穴が黒ずんで目立つ。
- 毛穴の周囲がドーナツ状に黒ずんでいる。
- 触ったときにざらつきがなくツルツルしている。
- 角栓ケアをしても黒ずみがとれない。
メラニン毛穴の見分け方
毛穴が黒ずんで見える「黒ずみ毛穴」は、メラニン毛穴以外にもあります。例えば、角栓(毛穴の周りで厚くなった角質)が毛穴を詰まらせて酸化し、黒っぽく見える黒ずみ毛穴は「黒ニキビ」と呼ばれます。
本来、古い角質は肌の細胞が生まれ変わる周期であるターンオーバーによって新しい細胞の生成とともに、はがれ落ちるのが一般的です。しかし、肌のターンオーバーが乱れることにより、古い細胞がはがれ落ちずに肌表面に溜まります。これにより角質が厚くなると皮脂と混ざって角栓となり、毛穴の詰まりにつながります。
<酸化した角栓による黒ずみ毛穴の特徴>
- 触るとざらつきがある。
- 毛穴の中に黒いものが詰まっている。
- 毛穴が広がっている。
メラニン毛穴ができる3つの原因
気になる黒ずみがメラニン毛穴であった場合、主な原因として紫外線、ターンオーバーの乱れ、摩擦が挙げられます。それぞれ詳しくみていきましょう。
1. 紫外線
そもそもメラニン毛穴は、紫外線を浴びることで生成する褐色のメラニンが蓄積してできるものです。メラニンには大切な遺伝子を紫外線から守る働きがあります。そのため、紫外線を浴びるとメラニンが過剰に生成されます。
メラニン毛穴が気になりやすい鼻の頭は、顔の中でもおでこの次に紫外線を浴びやすい部位なので、紫外線から受ける影響も強いと考えられます。
2. ターンオーバーの乱れ
メラニンが過剰に生成されても、肌のターンオーバーが整っていれば古い角質とともに最終的にはがれ落ちます。しかし、ターンオーバーが乱れるとメラニンや古い角質の排出が滞り、蓄積して色素沈着を引き起こします。
ターンオーバーが乱れる原因は、加齢や不健康な生活習慣などさまざまです。
3. 肌への摩擦
肌への摩擦もメラニンの過剰生成につながります。肌をゴシゴシとこすったり、力を入れてマッサージしたりすると、防御反応としてメラニンが過剰生成されて色素沈着が起こります。
メラニン毛穴を招くNGケア
日々の何気ないケアがメラニン毛穴を引き起こしている可能性があります。特に気を付けたいNGケアを紹介します。
肌をゴシゴシこする洗顔・スキンケア
肌をゴシゴシとこする洗顔・スキンケアのやり方は、メラニン毛穴を招きます。先述したように、摩擦や刺激は肌にダメージを与え、色素沈着を引き起こすことがあります。洗顔やスキンケアは、やさしくなでるように行いましょう。
角栓を無理に押し出すケア
そもそもメラニン毛穴の原因は角栓ではないため、角栓を除去するケアでは黒ずみを改善できません。爪などで角栓を無理に押し出す行為を繰り返すと、肌に摩擦や刺激を与えてしまい、メラニンの過剰生成につながります。
【スキンケア】メラニン毛穴の予防・対策
気になるメラニン毛穴は、日々のスキンケアや生活習慣で予防・対策しましょう。まずは、丁寧な洗顔や保湿など、スキンケアでのアプローチを紹介します。
やさしく丁寧なクレンジング・洗顔を意識する
摩擦によるメラニンの過剰生成を防ぐためにも、クレンジング・洗顔の際は肌にやさしく触れるよう意識しましょう。
クレンジングでは、指の腹をすべらせるようにして、クレンジング剤をやさしくなじませます。洗顔では、洗顔料でキメ細かい弾力のある泡をつくり、肌の上で泡をころがすようにして汚れを吸着させるのがポイントです。
すすぎ後にタオルで顔を拭くときも、こすらずやさしく押さえるようにしましょう。
肌に水分と油分をバランス良く補う
肌のターンオーバーを整えるためには、肌の乾燥を防ぐために水分と油分をバランス良く補う保湿ケアが重要。セラミドやヒアルロン酸といった、高保湿成分が配合された化粧水や乳液の使用がおすすめです。
スキンケアの最後にクリームも塗布し、うるおいや成分を肌にとじこめましょう。
美白有効成分が配合されたスキンケアアイテムを取り入れる
メラニン毛穴はシミであるため、美白有効成分が配合されたスキンケアアイテムでの対策も効果的です。美白有効成分とは、美白効果の有効性を示す医薬部外品として承認された成分のこと。美白有効成分には、メラニンの生成を抑える成分と、メラニンの蓄積を抑える成分があります。
<メラニン生成を抑える成分>
- ビタミンC誘導体
- カモミラET
- アルブチン
- コウジ酸
- リノール酸 など
<メラニンの蓄積を抑える成分>
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【生活習慣】メラニン毛穴の予防・対策
紫外線対策や生活習慣の見直しは、メラニン毛穴の予防・対策になります。スキンケアとともに取り組みましょう。
紫外線対策をする
メラニン毛穴の原因であるメラニンをつくらせないためにも、紫外線対策をすることが重要です。紫外線は晴れの日だけではなく、曇りや雨の日、秋・冬など天気や季節を問わず降り注いでいます。
メラニンの過剰生成をできる限り抑えるには、年間を通して日やけ止めや日やけ止め下地を塗るなどの紫外線対策を心がけましょう。また真夏の外出時には、帽子や日傘を併用するのも効果的です。
食事・睡眠・運動習慣を見直す
食事・睡眠・運動習慣の見直しや改善はターンオーバーの促進につながり、メラニン毛穴の予防・対策になります。
偏った食生活、睡眠不足はターンオーバーを乱す原因の1つなので、栄養バランスの良い食事、十分な睡眠を心がけましょう。また血行が良いと代謝が促進され、ターンオーバーもスムーズに行われやすくなるため、適度な運動を習慣化するのもおすすめです。
メラニン毛穴の治し方
今あるメラニン毛穴の治し方として、美容皮膚科でケミカルピーリングやレーザーピーリングなどの治療を受ける方法が挙げられます。ピーリングは古い角質をやわらかくして取り除く治療・美容方法。ターンオーバーを促し、さまざまな肌悩みにアプローチするのが目的で、シミの改善効果が期待できます。
ただし、ピーリングを頻繁に行うと、必要な角質まで除去してしまい、肌がデリケートな状態に。肌の保湿力が低下して乾燥しやすくなったり、摩擦や太陽光のダメージを受けやすくなったりするので注意が必要です。
また使用する薬剤やピーリング剤が合わず、肌への刺激になったり、新たな色素沈着につながったりする可能性もあります。ピーリングは、効果と注意点を押さえたうえで検討しましょう。
まとめ
メラニン毛穴は、メラニンの蓄積によって毛穴が黒ずんで見える状態です。これを予防対策するためには、ターンオーバーを促してメラニンの蓄積を防ぐとともに、1年を通じた紫外線対策や、摩擦などに注意した丁寧なお手入れが大切。水分と油分のバランスが整うように保湿ケアもしっかりと行い、メラニン毛穴の予防はもちろんのこと、透明感のある健康な肌を目指しましょう。
ターンオーバーに着目したスキンケアを取り入れるなら、大塚製薬のスキンケアシリーズ「インナーシグナル」を試してみてはいかがでしょうか。独自の薬用有効成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。