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シミ対策

公開日:2023.02.28 更新日:2023.08.09

メラニン毛穴の原因とは?黒ずみ毛穴との違いやケアのポイントを解説

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メラニン毛穴とは、毛穴の周りにメラニンが滞留し、色素沈着を起こした毛穴のこと。鼻は顔の中央にあるため、自分で鏡を見ている時などに気になってしまう人も多いでしょう。そこでメラニン毛穴の原因や新たなメラニン毛穴の生成の予防、既にあるメラニン毛穴を薄くするケアなどを紹介します。対策に取り組み、メラニン毛穴の悩みを解消しましょう。

メラニン毛穴の見分け方

鼻の毛穴を気にする女性
毛穴が黒っぽく目立っている場合、その原因はメラニン毛穴*か黒ずみ毛穴の大きく2つに分けられます。どちらも似た見た目のため、自分の毛穴の状態がどちらにあたるのか見分け方に悩む人もいるでしょう。そこでまずは、メラニン毛穴と黒ずみ毛穴の違いについて紹介します。
*毛穴周辺のメラニン

メラニン毛穴はメラニンの蓄積によって起こる

メラニン毛穴とは、毛穴の周囲にメラニンが蓄積することでシミとなり、ポツポツと毛穴が黒ずんで見えてしまう状態のこと。触ったときにざらつきがなくツルツルしており、毛穴の周囲に色素が沈着しているため、ドーナツ状に黒ずんで見えるのが特徴です。
特に鼻など顔の中央には皮脂腺が多く存在しているため、メラニン毛穴も目立ちやすくなります。

黒ずみ毛穴は角質の酸化によって起こる

一方、黒ずみ毛穴の場合はメラニンの蓄積が原因ではなく、角栓(毛穴の周りで厚くなった角質)が毛穴を詰まらせることで酸化し、黒っぽく見えます。このため黒ずみ毛穴は、黒ニキビとも呼ばれます。
本来、新しい細胞の生成とともに古い細胞が剥がれ落ちていくのが一般的です。しかし、肌のターンオーバーが乱れていると、古い細胞が剥がれ落ちずに溜まります。このように角質が厚くなると、皮脂と混ざって角栓となり、毛穴の詰まりにつながります。

メラニン毛穴ができる3つの原因

強い太陽光と木
メラニンの蓄積によってできるメラニン毛穴は、紫外線が原因となって起こるのはもちろん、他にも原因があります。原因についてしっかりと理解し、対策につなげましょう。

1. 紫外線

そもそもメラニン毛穴は、紫外線を浴びることで発生するメラニンが蓄積してできるものです。また、過酸化脂質が肌を刺激してメラニンが発生する場合もあります。
特に、鼻の頭は顔の中でもおでこの次に紫外線を浴びやすい部位。そのため、紫外線から受ける影響も強いと考えられます。

2. ターンオーバーの乱れ

メラニン毛穴の原因となるメラニンは、ターンオーバーの乱れによって蓄積されます。もしターンオーバーが正常であれば、メラニンは皮膚の表面から排出されるため沈着することはなく、黒く見えることもありません。
人は紫外線を日常的に浴びているため、メラニンは日々生成されています。そのため、ターンオーバーの乱れはメラニン毛穴と密接に関わっているのです。

3. 洗顔やスキンケア時の摩擦による刺激

洗顔など、日々のスキンケアやお手入れ時に毛穴が気になり、ごしごしと摩擦や刺激を与えるような洗い方をすることも、メラニン毛穴の原因になり得ます。摩擦や刺激は、肌にダメージを与える可能性があり、炎症性の色素沈着を起こしてしまうことも。洗顔時にはやさしくなでるように洗いましょう。

メラニン毛穴の対策

日傘をさす女性
メラニン毛穴をつくらないためには、メラニンの生成を抑えながら、蓄積させないようにすることが大切です。具体的にどのような点に意識して対策すれば良いのか解説します。

1. 紫外線対策をする

メラニン毛穴の原因であるメラニンをつくらせないためにも、まずは紫外線対策をすることが重要です。外出時に日やけ止めクリームを塗ったり帽子や日傘などを併用したりして、紫外線をできるだけカットしましょう。
また、紫外線は晴れの日だけではなく、曇りや雨の日、秋・冬などあまり強い日差しを感じないときにも降り注いでいます。メラニンの発生をできるだけ抑えるには、年間を通して紫外線対策をするように心がけることが大切です。

2. ターンオーバーを整える

日々生成されるメラニンが蓄積しないようにするには、ターンオーバーを整えることが大切です。ターンオーバーを整えることで、古い角質とともにメラニンが排出されるため、メラニン毛穴の改善も期待できます。
また肌のターンオーバーが整うと、顔全体のトーンがアップし、明るい印象になります。肌のターンオーバーを整える成分が配合されたスキンケア用品を使用すると良いでしょう。

3. 洗顔時はやさしくお手入れする

肌表面の皮脂は時間が経つと過酸化脂質になり、肌に刺激を与えます。そのため朝と夜の洗顔で、皮脂や過酸化脂質をきちんと落とすようにしましょう。その際、クレンジングや洗顔などは、やさしく丁寧に行うことを意識します。メラニン毛穴をきれいにしたくてゴシゴシと皮膚を強くこすると炎症を引き起こし、色素沈着につながりかねません。
クレンジングは指の腹をすべらせるようにして、やさしくなじませながら行います。またアイメイクなどの落ちにくいメイク部位には、専用のリムーバーなどを使用するのがおすすめ。洗顔料でキメ細かい弾力のある泡をつくり、肌の上で泡をころがすようにして汚れを吸着させましょう。

メラニン毛穴をつくらせない!美肌に導く2つのケア

鏡で肌をチェックする女性
新たなメラニン毛穴をつくらないために、ターンオーバーを整えるスキンケアアイテムを取り入れてみましょう。また肌悩みのない健やかな肌を保つために、十分な保湿を心がけることもポイントです。最後に、メラニン毛穴対策にもなるスキンケアを紹介します。

1. メラニンを排出するケア

肌のターンオーバーを整えるためには、メラニンや古い角質の蓄積を防ぐアイテムをスキンケアに取り入れると良いでしょう。
しかし気を付けたいのがピーリング。ピーリングは古い角質を除去するアイテムで、適切に使用することでターンオーバーを促します。ただし、毛穴ケアなどを目的にピーリングを頻繁に行うと、必要な角質まで除去してしまい、肌が必要以上にデリケートな状態になるため、逆に乾燥しやすくなったり外部からの刺激を受けやすくなったりします。そのため、肌に無理なくターンオーバーを整えられるアイテムを取り入れるのがおすすめです。
大塚製薬のスキンケアブランド「インナーシグナル」には、肌細胞のエネルギー代謝を高め、ターンオーバーを促進してメラニンの蓄積を抑え、しみ・そばかすを防ぐ独自の成分「エナジーシグナルAMP*」が配合されています。
*アデノシンーリン酸二ナトリウムOT

2. 水分と油分のバランスを整えるケア

スキンケアの際は、肌の水分と油分のバランスを意識することも大切です。
メラニン毛穴の黒ずみはメラニンの蓄積が主な原因ですが、先述したように、過酸化脂質が肌を刺激してメラニンが発生する場合もあります。
そのため、余分な皮脂はクレンジングや洗顔時に優しくオフしましょう。そして水分と油分のバランスを保つ保湿ケアに取り組み、うるおいを肌に与えることで、過剰な皮脂分泌を抑えましょう。

まとめ

微笑む女性
メラニン毛穴は、メラニンが蓄積することで毛穴が黒ずんで見える状態です。これを改善・対策するためには、ターンオーバーを促してメラニンの蓄積を防ぐとともに、1年を通じた紫外線対策や、摩擦などに注意した丁寧なお手入れが大切。水分と油分のバランスが整うように保湿ケアもしっかりと行い、メラニン毛穴の予防はもちろんのこと、透明感のある健康な肌を目指しましょう。
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長

1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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