白い肌になるには? 肌が黒くなる原因や白い肌を保つ方法を紹介
透明感のある白い肌になりたい人は多いでしょう。肌色には個人差があり、もとの肌色よりも白くすることはできません。しかし、日やけやくすみといった肌が黒くなる原因を知り対策することで、明るく透明感のある肌を目指すことができます。もとの白い肌に近づき、その白さを保つためのスキンケアや生活習慣を紹介します。
白い肌になることはできる?
日やけや肌の状態により肌が黒くなっている場合、対策することにより、もとの肌の白さに近づけます。またケアによって、肌の明るさや透明感も変わっていきます。
ただし、もとの肌の色以上に白くすることはできません。肌の色は表皮に分散しているメラニンの量によって決まっています。メラニンをつくり出すメラノサイトの働きには個人差や人種差があり、つくる能力が高いと肌の色が黒くなります。
肌が黒く暗くなる主な原因
以前よりも肌が黒くなった、くすんだと感じる場合、原因を知って対策をすることでもとの白い肌を取り戻せるかもしれません。肌が黒く暗くなる主な原因を押さえておきましょう。
日やけ
太陽光を浴びて日やけすることによりメラニンが過剰に生成され、肌の色がくすみます。またメラニンの産生と排出のバランスが崩れると、シミやそばかすがあらわれます。
通常、メラニンは過剰につくられても、肌の生まれ変わりの周期であるターンオーバーによって上へと押し上げられ、最後は古い角質とともに垢となって肌表面からはがれ落ちます。しかし、ターンオーバーが乱れるとメラニンが蓄積し、シミ・そばかすになります。
摩擦
メラニンは慢性的な摩擦によっても増加します。ゴシゴシとこするような摩擦を与えるスキンケアや洗顔は、肌への刺激となるので注意が必要です。
血行不良
肌の赤みは毛細血管のヘモグロビンの量に左右されるため、血行不良は肌の血色の衰えにつながります。血行不良の状態では肌に十分な栄養が行き届かず、青い毛細血管が目立つように。その結果、肌の印象が暗くなります。
乾燥によるくすみ
透明感のある肌は、油分と水分のバランスが良い状態。肌が乾燥すると角質層の水分量が不足して透明感が失われ、くすんで見えます。また油分が多くても赤黒く見えてしまいます。さらに肌の乾燥により表面に凹凸ができてキメが乱れると、影が目立ちやすくなり暗い印象に。
乾燥は外部刺激の侵入を防いで肌を守るバリア機能の低下につながり、赤みやかゆみなどの肌悩みも招きます。肌が乾燥する原因には、日やけやターンオーバーの乱れなどが挙げられます。
白い肌を保つ【スキンケア】
白い肌を保つために、毎日のスキンケアを見直してみましょう。肌が黒くなったと感じる人も、以下で紹介するスキンケアを取り入れてみてください。
やさしく洗顔する
肌をこすらないよう、やさしく洗顔しましょう。先述した通り、摩擦はシミ・そばかすの原因であるメラニンを増加させます。また肌を過度に摩擦すると角質層が傷つき、バリア機能が低下します。洗顔料をよく泡立て、泡をころがすようにして洗いましょう。
しっかりと保湿する
スキンケア時にしっかりと保湿して乾燥を防ぎ、透明感のある白い肌を保ちましょう。保湿のコツは、油分と水分をバランス良く補うこと。
まずは水分と保湿成分を多く含む化粧水、水分・油分を同時に与えられる乳液を塗布します。最後にクリームを使い、美容成分やうるおいを逃さないようフタをします。
スキンケアごとの役割は、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
美白成分配合の化粧品を取り入れる
スキンケア化粧品を選ぶ際は、美白成分に注目しましょう。メラニンの生成や蓄積をおさえる美白有効成分配合の化粧品がおすすめです。
- ビタミンC誘導体
- カモミラET
- アルブチン
- コウジ酸
- リノール酸
また「医療部外品」や「薬用」の表示があるかどうかも確認しておきましょう。医薬部外品の薬用化粧品には、効能や効果が承認された有効成分が一定濃度で配合されています。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
ターンオーバーを促す美白化粧品を取り入れる
先述したように、ターンオーバーが整っていれば、メラニンは肌表面から古い角質とともに排出されます。そのため、ターンオーバーを促す成分が配合された美容液などを取り入れるのもおすすめです。
ターンオーバーを整えることは、さまざまな肌悩みのケアにつながり、透明感がある健やかな肌を目指せます。
白い肌を保つ【生活習慣】
もとの白い肌に近づくためには、生活習慣の改善も重要です。健やかな肌を保つ生活習慣を紹介します。
年間を通して日やけ対策を行う
太陽光は1年中降り注いでいるので、季節や天候を問わず日やけ止めを欠かさず塗って対策することが重要。室内にいても窓から入り込む太陽光により日やけするため、外出しない日にも日やけ止めを塗りましょう。日やけしやすい夏は、日やけ止めに加えて日傘や帽子、長袖の服、UVカットサングラスの併用がおすすめです。
バランスの良い食事を心がける
バランスのとれた食事は、健やかな肌を保つために欠かせません。肌に良いとされる栄養素を積極的に取り入れましょう。
栄養素 |
はたらき |
多く含まれる食品 |
タンパク質 |
筋肉や内臓、皮膚の細胞を作る |
マグロ赤身、鶏ささみ、豆腐、卵、牛乳 など |
ビタミンA |
抗酸化作用 |
レバー、バター、ウナギ、ニンジン、ほうれん草 など |
ビタミンB2 |
皮膚の細胞の再生を助ける |
肉の肝臓全般、ウナギ、卵、納豆、カレイ など |
ビタミンB6 |
皮膚の抵抗力増進 |
赤身肉、鶏肉、マグロ、牛レバー、カツオ など |
ビタミンC |
酸化防止、メラニン分解、コラーゲンの合成に必要 |
パプリカ、ブロッコリー、芽キャベツ、レモン、オレンジ、イチゴ、さつまいも、じゃがいも など |
ビタミンE |
新陳代謝の活性化や血行を促進する |
卵、アーモンド、オリーブオイル、胚芽油、アボカド、大豆、うなぎ、かぼちゃ、全粒穀物 など |
亜鉛 |
タンパク質を合成 |
牛赤身肉、牡蠣、卵、カシューナッツ、油揚げ など |
※ただし、過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があるため、栄養が偏らないよう注意が必要です。
軽く汗をかく程度の運動を習慣にする
適度な運動は血液の循環を促し、栄養素や酸素を体全体に行き渡らせやすくします。適度と言えるのは、軽く汗をかく程度の有酸素運動(ウォーキング・はや歩きなど)を週60分ほど。1回30分以上を週2回から始めてみましょう。
十分な睡眠をとる
睡眠中は、肌を修復する成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンはターンオーバーを促すといわれており、睡眠の質を上げることで分泌が活性化します。そのため、十分な睡眠・質の良い睡眠を確保することが、健やかで白い肌の維持につながるでしょう。
- 寝る前はスマートフォンやPCをなるべく見ないようにする。
- カフェインの摂取は控える。
- 寝る前に軽めのストレッチをする。
まとめ
肌はメラニンの増加によって黒く見えたり、乾燥などにより肌の透明感が失われてくすんで見えたりします。もとの肌色以上に白い肌にすることはできませんが、黒くくすんで見える原因を踏まえて対策すれば、もとの肌色に近づけます。スキンケアや生活習慣を見直して、健やかで明るい肌を目指しましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、弾むようなハリとうるおいのある美しい肌を届けるスキンケアシリーズ。独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。また水分をたっぷりと抱え込み、ハリ不足や乾燥、キメの乱れといった肌悩みもケアします。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。