SEARCH

肌悩み

公開日:2024.01.22 更新日:2024.03.05

肌の黄ぐすみは糖化が原因? 生活習慣&スキンケアを見直して明るい肌に

  • facebook
  • twitter
  • LINE

肌が黄色くくすんで見える黄ぐすみは、糖化が主な原因です。糖化は炭水化物や甘いものの摂りすぎで起こりやすくなるといわれています。黄ぐすみの原因を踏まえたうえで、生活習慣やスキンケアを見直し、健やかで明るい肌を目指しましょう。普段の生活の中に取り入れやすい、肌の黄ぐすみ対策を紹介します。

肌の黄ぐすみとは?

鏡をみて悩む女性の姿
黄ぐすみは、透明感がなくなり肌が黄色っぽく見える状態です。黄ぐすみした肌は顔色が悪く見え、疲れた印象を与える場合があります。
黄ぐすみ以外にも、肌のくすみにはいくつかタイプがあります。それぞれのくすみのタイプや原因・対策については、以下の記事で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。

肌の黄ぐすみの原因

大量の甘いお菓子
黄ぐすみの主な原因は糖化やカルボニル化です。それぞれ詳しくみていきましょう。

糖化

糖化のイメージ
糖化とは、糖質の過剰摂取によって体内に蓄積した糖が、タンパク質と結合することです。真皮にあるタンパク質と糖が結び付くと、「AGEs(最終糖化生成物)」という黄褐色の物質を生成。この物質が増えると肌が黄ぐすみして見えます。
「AGEs」の蓄積により、肌の生まれ変わりの周期であるターンオーバーの機能が損なわれる場合もあります。またシワやたるみなどの、肌の老化を促進する原因にもなります。
加齢や太陽光も「AGEs」を蓄積させる原因です。年齢を重ねるとともに、ターンオーバーが遅くなった組織に「AGEs」が蓄積しやすくなる、糖化の影響を受ける真皮のコラーゲンの割合が増加するといわれています。

カルボニル化

カルボニル化とは、太陽光のダメージにより肌の深部にあるタンパク質が過酸化物質に変性することです。変性の際に黄色く変色するため、肌の黄ぐすみにつながります。

【生活習慣】肌の黄ぐすみ対策

朝食を食べる女性
肌の黄ぐすみの原因である糖化やカルボニル化の予防・対策には、生活習慣の見直しが不可欠です。食生活や運動習慣を見直してみましょう。

食生活を見直す

肌の糖化を防ぐために、炭水化物や甘いものを食べ過ぎないように意識しましょう。ただし、炭水化物の極端な制限はエネルギー不足を引き起こし、疲れやすさにつながります。また筋肉量の減少や基礎代謝低下の原因にもなるので、不足しないようにすることも大切です。
糖化は食事によって急激に血糖値が上昇するときに起こりやすくなります。そのため、食後の血糖値が上がりにくい「GI値」の低い食材を取り入れるのもおすすめです。GIとは食後血糖値の上昇を示す指標で、値が低いほど食後の血糖値の上昇が緩やかになります。
<GI値が低い食品>
  • そば
  • ナッツ類
  • 大豆類
  • りんご など
その他、「AGEs」の生成促進を招く活性酸素を中和し、新陳代謝を活性化するビタミンEが含まれる食品を摂取するのも良いでしょう。ビタミンEが豊富な食品として、アーモンドや植物油が挙げられます。
また食事の順番を変えるだけでも、急激な血糖値の上昇を抑えられます。野菜→魚→肉→主食の順で食べるよう意識しましょう。

調理方法を工夫する

調理方法を工夫することは、「AGEs」の体内吸収の抑制につながります。揚げる・焼くなどの調理法で作られた食事は、「AGEs」を増加させる傾向があるので注意が必要。蒸す・茹でるといった調理方法は「AGEs」の生成量を抑制しやすいので、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
調理方法以外では、加熱する前に食材をレモン汁やお酢に浸けておく工夫もおすすめです。レモンやお酢に含まれるクエン酸が、「AGEs」を抑制してくれます。

太陽光対策を徹底する

太陽光のダメージによって発生する活性酸素は「AGEs」の生成を促進するため、日やけ止めなどを使用して太陽光対策を行いましょう。またカルボニル化を進行させないためにも、太陽光対策は欠かせません。
晴れている日だけではなく、曇りの日や雨の日にも太陽光は降り注いでいるので、1年を通しての対策が必要です。屋外だけではなく、室内にいても窓から太陽光が入り込むため、外出の予定がない日にも日やけ止めを使用しましょう。外出時には、帽子や日傘といったアイテムの併用も効果的です。

十分な睡眠・適度な運動を心がける

十分な睡眠、適度な運動を習慣化することも、黄ぐすみなどの肌悩みが少ない健やかな肌を保つために重要なポイントです。睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になり、肌のターンオーバーが促進されます。
適度な運動を取り入れると代謝が上がり、血液の循環が良くなるため、栄養素や酸素が肌に行き届きやすくなります。運動はストレス解消にも効果的。週60分程度(1回30分以上、週2回以上)を目安に、軽く汗をかく運動を習慣にしましょう。ウォーキングなどの有酸素運動がおすすめです。

【スキンケア】肌の黄ぐすみ対策

スキンケアを選ぶ女性
生活習慣はもちろん、日頃のスキンケアも黄ぐすみ対策に重要です。保湿やターンオーバーの促進を意識したスキンケアを取り入れてみてください。

やさしく丁寧に洗顔する

丁寧な洗顔は健やかな肌を保つ基本です。黄ぐすみはもちろん他の肌悩みの予防・対策のためにも、洗顔時はゴシゴシと擦らずに、たっぷりの泡でやさしく洗いましょう。
<洗顔方法>
  1. 顔全体を軽く濡らす。
  2. たっぷりの泡をつくって顔全体に広げ、泡を手でころがすように洗う(目や口のまわりは特に丁寧に)。
  3. すすぎ残しがないように32〜34℃のぬるま湯でしっかりと洗い流す。

保湿とターンオーバー促進を意識する

糖化によりターンオーバーの機能が損なわれると、乾燥や肌荒れといった肌悩みにつながるため、しっかりと保湿しましょう。洗顔後に化粧水・乳液・クリームを使って、水分や油分をバランス良く補います。
スキンケアの順番やアイテムごとの役割はこちらの記事を参考にしてみてください。
また肌の水分を保持するために、保湿効果の高い成分が配合されたスキンケアアイテムを使用するのもおすすめです。
<主な保湿成分>
  • セラミド
  • ヒアルロン酸
  • アミノ酸 など
セラミドとヒアルロン酸は化粧品成分だけではなく、肌が自ら生み出す成分でもあります。
その他、ターンオーバーを促す成分が配合された美容液を取り入れるのも、黄ぐすみのない健やかな肌づくりにつながります。

まとめ

サラダを食べる女性
肌の黄ぐすみは主に糖化とカルボニル化が原因です。食生活の改善や太陽光対策を徹底し、黄ぐすみのない明るい肌を目指しましょう。また糖化などによりターンオーバーの機能が損なわれると、黄ぐすみだけではなく乾燥を始めとするさまざまな肌悩みも引き起こされます。食事・睡眠・運動といった生活習慣や、保湿・ターンオーバーの促進に着目したスキンケアで、健やかな肌を維持することも忘れないようにしましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、水分をたっぷり抱え込む肌へと導き、ハリ不足や乾燥、キメの乱れなどの肌悩みをケアするスキンケアシリーズ。独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、メラニンの蓄積をおさえてしみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

関連記事