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スキンケア

公開日:2023.10.27

セラミドとはどんな成分? セラミドを生み出す力を高めるスキンケア・習慣を紹介

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セラミドとは肌の角質層に存在する成分で、肌のうるおいを守る働きを担っています。加齢やターンオーバーの乱れなどによりセラミドが減少すると、乾燥などの肌悩みを招きやすくなるため、生み出す力を高めてケアしましょう。セラミドの働きや生成過程、セラミドを生み出す力を高めるスキンケアや習慣を紹介します。

セラミドとは

セラミドは誰の肌にも存在する成分であり、外部刺激から肌を守りうるおいを保つために欠かせません。肌が自ら生み出すセラミドの働きや生成過程について紹介します。

表皮の角質層にあるうるおい成分

細胞間脂質のラメラ構造
セラミドは、表皮の角質層に存在する細胞間脂質の主成分です。角質層の水分をサンドイッチ状に挟み込む構造(ラメラ構造)で、逃さない働きがあります。また細胞と細胞をつなぐ接着剤のような役割をもつ、肌のバリア機能維持に必要な成分です。
健康的な肌は、角質層の厚さが0.02ミリメートルほど。水分は10〜20パーセントに保たれています。セラミドが角質層を隙間なく満たすことで、肌内部の水分蒸散や外的刺激の侵入を防ぎます。

ターンオーバーの過程で生成される

肌のターンオーバー図説
セラミドは肌のターンオーバーの過程で生成されます。ターンオーバーとは肌の細胞が生まれ変わる周期のこと。正常なターンオーバーは、約30日*といわれています。基底層で生まれた細胞が、顆粒細胞から角質細胞へ移行する段階で放出され、セラミドなどの細胞間脂質になります。
角質層は、肌自らがつくり出す保湿因子(NMF)やセラミドなどの細胞間脂質が、バランス良く存在することでうるおいを保っています。しかし、ターンオーバーが乱れるとNMFやセラミドなどが減少。水分量が保てず肌が乾燥すると、バリア機能が低下して外的刺激を受けやすくなります。
肌のターンオーバーの仕組みや乱れの原因については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
*顔での推測値

セラミドが減少する原因

肌の状態をチェックする女性
セラミドは肌が自ら生み出す成分ですが、さまざまな原因により減少してしまいます。セラミドの減少は乾燥などの肌悩みにつながるため、原因を知っておきましょう。

加齢

セラミドはターンオーバーの過程でつくられるため、ターンオーバーが活発な赤ちゃんの時期はセラミドの量が最も多いといわれています。それ以降は加齢とともに減少し続けます。

過度な洗顔

洗浄力の強すぎる洗顔料は、セラミドなどの細胞間脂質を流出させてしまいます。その結果、角質層のバリア機能や水分量が低下して乾燥の原因に。また強くこするように洗ったり、洗顔に時間をかけすぎたりすることも肌に刺激を与え、角質層が傷つく原因になります。

ターンオーバーの乱れ

先述したようにセラミドはターンオーバーの過程で生成されるので、ターンオーバーの乱れによっても減少します。ターンオーバーが乱れる原因は、太陽光のダメージや加齢、睡眠不足、ストレスなどさまざま。ターンオーバーを整えるためには、スキンケアや生活習慣を見直すことが大切です。

セラミドを生み出す力を高めるスキンケア

スキンケアをしている手
セラミドを生み出す力を高めるために、まずはスキンケアを見直してみましょう。スキンケアでターンオーバーを整えることが重要です。

洗顔を丁寧に行う

清潔な肌を保つためにも洗顔は欠かせません。肌の汚れの除去は、ターンオーバーを整えることにもつながります。丁寧な洗顔を心がけて、やさしく汚れを落としましょう。

<洗顔方法>

  1. 顔全体を軽く濡らす。
  2. きめ細かい泡をつくり、顔全体に広げる。泡を手でころがすようにやさしく洗う。
  3. 32〜34℃のぬるま湯でしっかりと洗い流す。
泡が残っていると肌悩みの原因になるため、目や鼻、口周りなどは特にしっかりと洗い流します。
洗顔方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

しっかりと保湿する

うるおいが足りないと肌がダメージを受けやすくなり、ターンオーバーが乱れてしまいます。そのため、スキンケアでしっかりと保湿をすることも重要です。
洗顔後は、化粧水や乳液を使って水分や保湿成分を補給しましょう。乳液は水分と油分のバランスが良く、肌をふっくらとやわらかくします。また乳液を使用することで、後に塗るクリームのなじみも良くなります。スキンケアの最後にはクリームを欠かさず塗り、うるおいや美容成分を閉じ込めましょう。
スキンケア用品に配合されている保湿成分にはさまざまなものがあります。セラミドもスキンケア用品に配合されていることが多い成分です。セラミド配合のスキンケア用品を使用することで、セラミドを外側から補うことができます。

ターンオーバーを促すスキンケア用品を取り入れる

ターンオーバーを促す成分が配合されたスキンケア用品を取り入れてみるのもおすすめです。ターンオーバーを整えることはセラミドを生み出す力を高めるだけではなく、乾燥やシミなどさまざまな肌悩みの改善につながります。

セラミドを生み出す力を高める習慣

寝ている女性
セラミドを生み出す力を高めるために、身体の内側からもアプローチしましょう。睡眠や食事など、日々の習慣を見直してみてください。

良質な睡眠をとる

夜更かしは、身体の細胞を修復する成長ホルモンの分泌を妨げる原因になります。成長ホルモンにはターンオーバーを促す働きがあるといわれているため、良質な睡眠・十分な睡眠を意識することが大切。夜更かしを避けるのはもちろん、以下のポイントも押さえておきましょう。

<睡眠前のポイント>

  • スマートフォンやPCは早めにオフにする。
  • カフェインの摂取を控える。

肌に良い栄養素をとる

肌や身体をつくる栄養素をバランス良く摂取して、健やかな肌を目指しましょう。栄養バランスの良い食事は、肌のターンオーバーを促進することにもつながります。
<健やかな肌のために摂取したい栄養素>
栄養素 はたらき 多く含まれる食品
たんぱく質 肌や筋肉、内臓など身体をつくるもとになる 豆腐、卵、鶏ささみ、まぐろ赤身 など
ビタミンC 抗酸化作用があり、身体の治癒に必要なコラーゲンの生成にも使われる パプリカ、ブロッコリー、芽キャベツ、レモン、オレンジ、イチゴ、さつまいも、じゃがいも など
※ただし、過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があるため、栄養が偏らないよう注意が必要です。
また、セラミドが含まれた食品を摂取するのもおすすめ。生芋こんにゃくには、100グラムあたり約80ミリグラムほどのセラミドが含まれています。

まとめ

鏡を見る女性
セラミドは肌のうるおいを保ち、外的刺激から肌を守るために欠かせない成分です。セラミドが減少すると乾燥などの肌悩みにつながるため、ターンオーバーの促進を意識することが大切。スキンケアや習慣を見直して、セラミドを生み出す力を高めましょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、水分を抱え込む肌へと導き、乾燥やハリ不足などの肌悩みをケアするスキンケアシリーズです。また独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合によりターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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