顔の黒ずみをセルフケアで改善・予防|おすすめのスキンケア&習慣を紹介
顔の黒ずみは、毛穴の角栓の酸化や色素沈着が主な原因。普段何気なくやっている習慣が、黒ずみを引き起こす可能性があるため、注意が必要です。黒ずみを招くNG習慣や、黒ずみの改善・予防につながるスキンケア・生活習慣を紹介します。
顔の黒ずみの原因
顔の黒ずみができる主な原因は、角栓の酸化や色素沈着です。原因を知ることは、顔の黒ずみの改善・予防の第一歩になります。まずは、それぞれの原因を詳しく見ていきましょう。
①毛穴に詰まった角栓の酸化
顔の黒ずみの原因として、角栓の酸化が挙げられます。角栓とは、毛穴の周りで厚くなった角質に皮脂が混ざったもの。毛穴に詰まった角栓は空気に触れて徐々に酸化し、黒っぽくなります。
本来、古い角質は肌のターンオーバーによって最終的にはがれ落ちていきます。ターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わる周期のこと。健康な肌であれば約30日*周期で生まれ変わります。
しかし、紫外線・加齢・女性ホルモンのバランスなどの影響でターンオーバーが乱れると、古い角質がはがれ落ちずに肌表面に溜まり、角栓ができやすくなります。
②色素沈着
色素沈着が黒ずみに見える場合もあります。色素沈着は、肌内部で褐色のメラニンが過剰に生成され、排出しきれずに蓄積することで起こります。メラニンが過剰生成される主な原因は紫外線。また、慢性的な摩擦が原因でメラニンが増加することもあります。
健康な肌であれば、メラニンはターンオーバーによって古い角質とともにはがれ落ちます。しかし、ターンオーバーが乱れてメラニンの生成と排出のバランスが崩れたり、肌に炎症が起きたりすると、色素沈着しやすくなります。
顔の黒ずみを招くNG習慣
日々の何気ない習慣が、顔の黒ずみにつながる可能性があります。無意識にやっていることもあるので、今後は意識して避けるようにしましょう。
洗顔時に肌をゴシゴシと擦る
クレンジングや洗顔時にゴシゴシと肌を擦ると、炎症を起こして黒ずみを招く可能性があります。
また、洗顔時に力を入れすぎると、肌に必要な皮脂まで落としてしまいます。これにより肌の乾燥や皮脂の過剰分泌につながる場合もあるため、やさしく洗うことを意識しましょう。
保湿をしない
乾燥した肌状態だと、黒ずみの原因である角栓ができやすいため、保湿は欠かせません。
肌が乾燥すると、角質層の水分量が不足します。これにより、水分の蒸発を防ごうと皮脂の分泌が過剰に。皮脂の過剰分泌と毛穴の周りの角質肥厚によって角栓ができ、酸化すると黒ずみになります。
肌の乾燥を招かないよう、どんな肌質であってもしっかりと保湿しましょう。
日やけ止めを塗らない
1年を通して日やけ止めや日やけ止め下地を塗る習慣がない人、外出時以外は日やけ止めや日やけ止め下地を塗らない人などは、紫外線の影響を受けやすいといえます。
先述したように、黒ずみの原因であるメラニンの過剰生成は紫外線のダメージによって引き起こされます。紫外線は1年を通して、季節・天候を問わず降り注いでおり、室内にいても窓から紫外線の影響を受けるため、日やけ止めや日やけ止め下地の使用を欠かさないようにしましょう。
顔の黒ずみを改善・予防するスキンケア
顔の黒ずみを改善・予防するために、毎日のスキンケアや生活習慣を見直してみましょう。まずは、顔の黒ずみを改善・予防し、健やかな肌に整えるスキンケアを紹介します。
肌にやさしいクレンジング剤・洗顔料で洗顔する
黒ずみの改善・予防には、肌への刺激が少ないクレンジング剤と洗顔料を使うことが大切です。汚れや皮脂を落とそうと洗浄力が強すぎるクレンジング剤・洗顔料を使用すると、肌への負担になることがあります。
クレンジング剤は洗浄力があり肌にやさしい「クリームタイプ」、洗顔料はキメ細かい泡で肌の上を転がすようにして洗えるものがおすすめです。
<クレンジング>
- 手や顔は濡らさず、適量を手にとって顔全体に広げる。
- 顔の中心から外側に向けて、クルクルと手を動かしながら、メイク・汚れを溶かし込ませる。
- 32〜34℃のぬるま湯でしっかりと洗い流す。
<洗顔方法>
- 顔を濡らし、洗顔料をしっかりと泡立てる。
- 泡を転がすように、やさしく洗顔する。
- 32〜34℃のぬるま湯でしっかりと洗い流す。
すすぎ残しは、さまざまな肌悩みのもとになるため、目・鼻・口の周り・髪の生え際までしっかりと洗い流します。
角栓や古い角質をとる毛穴パック・ピールオフタイプのパックは、やりすぎると必要な角質まではがれて乾燥を引き起こすため、注意しましょう。使う際は、パッケージに記載されている使用方法を守ります。
肌の保湿・ターンオーバーの促進を意識する
肌を乾燥させないためにも、保湿を重視したスキンケアが重要です。先述したように、乾燥は肌のターンオーバーの乱れにつながります。ターンオーバーが乱れることでメラニンが排出されずに色素が沈着すると黒ずみになってしまいます。
保湿では、水分と油分をバランス良く補うことを意識しましょう。洗顔後、保湿力の高い化粧水で肌にうるおいを与え、乳液で水分と油分を補給して肌をやわらかくします。スキンケアの最後には、クリームの使用を忘れずに。クリームには、うるおいや補給した成分を肌に閉じ込め、乾燥を防ぐ役割があります。
この他、ターンオーバーを促す成分が配合された美容液を取り入れるのもおすすめです。
1年を通して日やけ対策をする
日やけ止めや日やけ止め下地は、1年を通して使用しましょう。晴れの日や屋外だけではなく、雨や曇りの日、屋内などでも紫外線の影響を受けることがあります。
日やけ止めや日やけ止め下地は、肌への負担が少ないものがおすすめ。SPF値やPA値が高いものは保護力も高い反面、肌への負担になる可能性があります。日常使いにはSPF20+程度あれば十分でしょう。
紫外線の強い夏は、日傘や帽子、長袖の服、UVカットサングラスなども併用して対策しましょう。
顔の黒ずみを防ぐ生活習慣
最後に、顔の黒ずみに内側からアプローチするための生活習慣を紹介します。スキンケアと一緒に取り組みましょう。
肌に良い栄養素を取り入れる
顔の黒ずみに悩まされない健やかな肌を目指すには、バランスのとれた食事も重要です。特に、以下の栄養素を積極的に摂取しましょう。
栄養素 |
主な働き |
多く含まれる食材 |
ビタミンC |
酸化防止、メラニン分解効 |
オレンジ、レモン、ブロッコリー、さつまいも など |
ビタミンE |
血行促進、新陳代謝の活性化 |
アーモンド、大豆、卵、青魚 など |
アスタキサンチン |
活性酸素の除去 |
鮭、イクラ、カニ、エビ など |
ただし、過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があるので、栄養が偏らないよう注意しましょう。
質の良い睡眠をとる
就寝時は、肌のターンオーバーを促す成長ホルモンが分泌されるといわれています。そのため、健やかな肌づくりには質の良い睡眠も大切です。
日中眠くならない程度の十分な睡眠をとりましょう。寝る前にスマートフォンやPCを使用したり、カフェインを摂取したりすると寝つきが悪くなるので、できる限り控えるよう意識してみてください。
軽い運動で血行を促す
適度な運動は血液の流れを促し、新陳代謝を活発にするので、肌のためにも習慣として取り入れましょう。
おすすめは、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動。有酸素運動は全身の血行を促進し、肌のターンオーバーを整えるといわれています。
まとめ
顔の黒ずみの主な原因は、毛穴に詰まった角栓の酸化と色素沈着です。黒ずみの改善・予防には、スキンケアと生活習慣を見直すことが大切。今回紹介したスキンケアと生活習慣は健やかな肌を保つためにも重要なので、ぜひできるものから取り入れてみてください。
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*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。