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肌悩み

公開日:2024.08.23

ターンオーバーの早い・遅いの見分け方|肌の周期を整える改善方法も紹介

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肌の生まれ変わりの周期であるターンオーバーは、さまざまな要因により早くなったり遅くなったりします。周期は早くても遅くても肌悩みが現れるため、スキンケアや生活習慣の見直し・改善でターンオーバーを整えることが大切です。ターンオーバーの早い・遅いの見分け方や周期が乱れる原因、ターンオーバーを整える方法を紹介します。

ターンオーバーとは

ターンオーバーの仕組みを表す画像
ターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わる周期のこと。肌の奥にある基底層と呼ばれるところで日々生成される細胞が徐々に肌表面にある角質層へと押し上げられ、最終的に垢となってはがれ落ちます。この一連の流れがターンオーバーです。
ターンオーバーは整っていることが大切。早すぎても遅すぎても肌にとって良くありません。しかし、太陽光のダメージや加齢といったさまざまな原因によりターンオーバーが早くなる、遅くなるなど乱れることがあります。ターンオーバーが乱れると、さまざまな肌悩みの原因になるため、対策しましょう。

ターンオーバーの早い・遅いの目安

30日までのカレンダー
ターンオーバーの正常な周期は約30日*です。しかし、この周期は年代や生活習慣によって変わります。例えば、加齢とともに肌の新陳代謝が悪くなると、ターンオーバーが遅れやすくなります。
ターンオーバーについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
*顔での推測値

ターンオーバーの早い・遅いの見分け方

スキンケアをする女性
ターンオーバーが正常なとき、早いとき、遅いときのそれぞれの肌状態を知り、ターンオーバーが乱れていないか確認しましょう。

ターンオーバーが正常なときの肌状態

  • キメが細かくなめらか。毛穴も目立ちにくい。
  • うるおいと適度なハリ・ツヤがある。
  • 健康的な肌色をしている。
  • 肌荒れしにくい。
ターンオーバーが正常だと、肌は理想的な状態です。現状のスキンケアや生活習慣が、肌に合っていると考えられます。

ターンオーバーが早いときの肌状態

  • キメが整っておらず、肌の凹凸が目立つ。
  • 肌荒れ、かゆみなどがある。
  • 敏感肌の状態。
ターンオーバーが早いと基底層で生成された細胞が未熟なまま、肌表面を覆います。弱く未熟な肌では、水分を保持し、外からの異物侵入を防ぐバリア機能が正常に働きません。少しの刺激でも肌が敏感に反応し、肌荒れやかゆみなどの肌悩みにつながります。

ターンオーバーが遅いときの肌状態

  • シミやくすみが目立つ。
  • 毛穴が目立つ。
  • 肌がごわつく。
  • 肌のキメが粗い。
ターンオーバーが遅れると肌表面に古い角質が蓄積し、角質層が厚くなります。この状態を角質肥厚といいます。角質肥厚の肌はごわつき、キメが粗く、毛穴も目立ちやすい状態です。
また、ターンオーバーが遅れることにより、古い角質とともにはがれ落ちるはずのメラニンも肌表面に蓄積します。メラニンは褐色をしており、蓄積したメラニンが色素沈着した状態がシミです。シミがあると、肌が部分的に茶色に見えたり、色むらが生じてくすんで見えたりします。

ターンオーバーが乱れる原因

日差しを浴びる女性
ターンオーバーが乱れる原因として、太陽光によるダメージや加齢、生活習慣の乱れなどが挙げられます。それぞれ詳しくみていきましょう。

適切ではない洗顔・スキンケア

ゴシゴシと肌をこするようなクレンジングや洗顔、洗浄力の強すぎるクレンジング剤・洗顔料の使用は、肌への刺激となります。肌の水分が奪われてバリア機能が低下し、ターンオーバーが早まります。
スクラブやピーリングなども、使い方や頻度を誤ったり、肌に合っていなかったりすると、健康な肌細胞まではがし、ターンオーバーを早める原因に。肌の炎症や乾燥につながることもあります。
一方、不十分な洗顔は、ターンオーバーを遅らせる原因の1つです。角質をしっかりと落とさないと、本来はがれ落ちるべき角質が肌に留まったままになり、ターンオーバーが滞ります。

太陽光によるダメージ

太陽光を長い間浴び続けると肌が乾燥し、そのダメージから肌を守ろうとしてターンオーバーが早くなるため、肌の機能を正常に保てなくなります。
また肌は太陽光のダメージを受けると、細胞を修復しようと働きます。その結果、角質層が厚くなり、肌のごわつきやメラニンの蓄積によるシミといった肌悩みを招きます。

加齢

年齢を重ねるとともに、肌本来が持っている機能が低下します。新しい細胞を生み出す基底細胞の働きも低下し、ターンオーバーが遅くなります。

生活習慣の乱れ

ターンオーバーの乱れは、生活習慣とも密接にかかわっています。
睡眠時には、ターンオーバーを促すとされる成長ホルモンが分泌されます。睡眠不足により成長ホルモンが分泌されにくくなると、ターンオーバーが遅れる原因に。
偏った食事もターンオーバーを乱す原因です。タンパク質やビタミンB群などの肌をつくる栄養素が不足するとターンオーバーが乱れ、肌荒れなどの肌悩みが起きやすくなります。
また、ストレスや運動不足も、ターンオーバーを乱す原因になります。

ターンオーバーを整える方法

食材の栄養素を確認する女性
ターンオーバーを整えることは、さまざまな肌悩みの予防・改善につながります。日々のスキンケアや日やけ対策、生活習慣などを見直してみましょう。

日やけ対策をする

太陽光は季節や天候に関係なく降り注いでいるため、毎日欠かさず日やけ止めや日やけ止め下地を塗るなど、しっかりと対策しましょう。また、太陽光はガラス窓も通り抜けるため、室内でも日やけ止めや日やけ止め下地を塗って対策するのがおすすめ。真夏の外出時は、日傘や帽子、サングラスなどを併用するのも有効です。

生活習慣を改善する

乱れた生活習慣を改善することは、ターンオーバー促進に有効です。例えば、寝る直前はスマートフォンの使用やカフェインの摂取を控えるなど、十分な睡眠がとれるように工夫しましょう。
食事では、皮膚を形成するタンパク質、肌の健康を維持するビタミンB2・B6、皮膚のコラーゲンを合成するビタミンCなどを積極的にとるよう意識してみてください。
さらに、血行が良いと代謝が促進され、ターンオーバーもスムーズに行われやすくなります。血行を促進するような適度な運動も習慣化しましょう。
ターンオーバーを促進させるポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

スキンケアを見直す

先述したように、クレンジングや洗顔の際は肌を強くこすらないよう注意しましょう。クレンジング剤は、肌への刺激になりにくいものがおすすめです。
洗顔時は、洗顔料をしっかりと泡立て、泡をやさしく転がすようにして洗うのがポイント。すすぎは32〜34℃のぬるま湯で、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流します。
また洗顔後の保湿も重要です。化粧水と乳液を使って水分や油分、保湿成分などをバランス良く補います。スキンケアの最後に、うるおいや美容成分が逃げないようクリームでふたをしましょう。

ターンオーバーを促す美容液を使用する

インナーシグナルの美容液を持つ女性の手
日々のスキンケアに、ターンオーバーを促進する美白成分が配合された美容液などを取り入れるのもおすすめです。大塚製薬の「インナーシグナル」は、ターンオーバーに着目して開発されたスキンケアシリーズ。独自の美白有効成分「エナジーシグナルAMP*」配合によりターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
また、保湿成分もしっかりと配合しており、水分をたっぷりと抱え込みながら、年齢とともに増えるハリ不足や乾燥、キメの乱れなどの肌悩みをケア。さらに、乾燥小ジワを目立たなくする効能評価試験済みで、弾むようなハリに満ちた目もと・口もとに導きます。
ターンオーバーの乱れが気になる人は、ぜひ一度「インナーシグナル」を試してみてはいかがでしょうか。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ

まとめ

肌状態を確認する女性
肌荒れやごわつきなど、肌に何らかの悩みを抱えているのであれば、ターンオーバーが正常ではない可能性があります。ターンオーバーは早くても遅くても肌にとって良くないため、正常に整えることが大切です。今回紹介した対策やターンオーバーを促すスキンケアなどを取り入れて、ターンオーバーの整った健やかな肌を保ちましょう。
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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