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シミ対策

公開日:2024.05.30 更新日:2024.06.19

でき始めにチェックしたいシミの種類と特徴

シミの種類
一口にシミと言ってもいくつかの種類があります。まずは、シミの種類ごとに特徴をみていきましょう。

肝斑

肝斑は輪郭がぼやけた褐色のシミで、太陽光によるダメージが主な原因です。女性に現れることが多く、ホルモンバランスの乱れも関係しているといわれています。妊娠などホルモンバランスの変化があるタイミングで現れることも。30代後半頃から目の下〜頬、額、上唇などの部位に左右対称にできるのが特徴です。

老人性色素斑(日光黒子)

老人性色素斑(日光黒子)は、褐色や黒色の輪郭がはっきりとしたシミです。太陽光を繰り返し浴びたダメージによってできるもので、大きさはさまざま。顔や手の甲、前腕など太陽光を受けやすい部位にできるのが特徴です。40代前後で見られることが多く、加齢とともに増えていきます。

炎症性色素沈着

炎症性色素沈着は、ニキビや虫刺され、化粧品などの外的刺激によって起きた炎症の痕が残ってできる、紫がかった茶色いシミです。洗顔やクレンジング時の擦りすぎ、肌に合わないスキンケア用品の使用などが原因になることも。半年〜1年ほどで自然消滅しますが、炎症がひどいと消えにくい場合もあります。

雀卵斑(そばかす)

雀卵斑は、鼻や頬の周りにできやすい、2〜3ミリの小さな茶色・褐色の色素斑です。遺伝的な要因で発症するもので、シミとは異なります。5・6歳頃にでき始めて思春期にピークを迎えますが、その後薄くなっていくのが特徴。太陽光を浴びると濃くなるので、春〜夏にかけて目立つことがあります。

シミができる仕組み

メラニンの生成と排出
シミのもとは褐色のメラニンです。メラニンの生成と排出のバランスが崩れることで、シミができ始めます。メラニンは表皮の奥にあるメラノサイトと呼ばれる細胞により生成されます。
太陽光に含まれる紫外線を浴びることでメラノサイトが活性化し、メラニンは過剰に生成されます。しかし、肌のターンオーバーが正常であれば、生成されたメラニンは肌表面へと押し上げられ、最終的に古い角質とともに垢となって剥がれ落ちていきます。ターンオーバーとは、肌が細胞を生成して古い細胞を排出する新陳代謝のこと。
健康な肌であれば約30日*周期ですが、ターンオーバーが遅れるとメラニンの生成と排出のバランスが崩れ、肌にメラニンが蓄積してシミが発生します。
*顔での推測値

シミができ始める原因

首に手を当てる女性
先述したように、シミはメラニンが過剰生成され、蓄積することででき始めます。メラニンの過剰生成や蓄積を引き起こす原因をみていきましょう。

加齢によるターンオーバーの乱れ

加齢により肌の代謝機能が低下するため、ターンオーバーも遅れがちになります。ターンオーバーが遅れると古い角質が剥がれ落ちにくくなるため、メラニンも排出されずに蓄積してシミになります。
シミとターンオーバーの関係については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

太陽光による肌へのダメージ

先述したように、太陽光のダメージによりメラニンが過剰生成されます。太陽光を浴びやすい部位は、部分的にメラニンが多くつくられることも。また、太陽光を浴びると肌は自身を守ろうと角質層を厚くするため、メラニンが剥がれ落ちにくくなります。
日やけとシミの関係については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

肌への強い刺激や摩擦

洗顔やクレンジング時に肌を強く擦るなど、刺激を繰り返し与えることもシミができ始める原因です。摩擦や刺激を与えると、肌が炎症を起こしてメラノサイトが活性化し、メラニンが過剰に生成されます。

【スキンケア】シミのでき始めからできる対策

シミができ始めたと感じたら、スキンケアと生活習慣を見直して、内側と外側の両方からアプローチしましょう。まずは、シミ対策のために取り入れたいスキンケアから紹介します。

丁寧な洗顔を心がける

洗顔料を泡立てている女性
古い角質を溜め込むことはターンオーバーの妨げになるため、朝晩の1日2回、洗顔料を使って洗顔しましょう。その際、肌を強くゴシゴシと擦らないよう注意します。洗顔料でキメが細かく弾力のある泡をたっぷりとつくり、やさしく洗い上げましょう。
洗顔方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

肌をしっかりと保湿する

スキンケア中の女性
乾燥により、肌を守る働きであるバリア機能が低下します。バリア機能が低下すると、肌は太陽光や摩擦によるダメージを受けやすくなり、シミができやすい状態に。
肌のうるおいを保つには、水分と油分をバランス良く補給することが重要です。化粧水、乳液、クリームなどのスキンケアアイテムを使って、丁寧なスキンケアを行いましょう。

美白成分配合の基礎化粧品を取り入れる

スキンケア用品と白いタオル
以下のような、メラニンの生成や蓄積を抑える美白成分が配合された基礎化粧品を取り入れるのもおすすめです。
<メラニンの生成を抑える成分>
ビタミンC誘導体
カモミラET
アルブチン
コウジ酸
リノール酸 など
<メラニンの蓄積を抑える成分>
エナジーシグナルAMP*
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ

【生活習慣】シミのでき始めからできる対策

生活習慣を改善して健やかな肌を保つことは、シミ対策にもつながります。スキンケアとともに生活習慣も見直してみましょう。

年間を通して日やけ対策を行う

日やけ止めを塗る女性
太陽光による肌ダメージはメラニンの過剰生成につながるため、日やけ対策はシミ予防に欠かせません。
太陽光は1年中降り注いでいるので、季節・天気を問わず年間を通して日やけ止めや日やけ止め下地を塗るなど、しっかりと対策しましょう。太陽光は室内にも入り込むので、外出予定のない日も日やけ止めや日焼け止め下地の使用がおすすめです。
また特に太陽光が強い夏の外出時は、日傘や帽子、サングラスなどのアイテムを併用すると良いでしょう。

バランスの良い食事を意識する

栄養バランスの良い食事
肌を健康に保つためには、バランスの良い食事も欠かせません。シミ予防に効果が期待できるビタミンCやE、アスタキサンチンなどを含む食材を積極的に摂取するのがおすすめです。
栄養素 主な働き 多く含まれる食材
ビタミンC 酸化防止、メラニン分解効 オレンジ、レモン、ブロッコリー、さつまいも など
ビタミンE 血行促進、新陳代謝の活性化 アーモンド、大豆、卵、青魚 など
アスタキサンチン 活性酸素の除去 鮭、イクラ、カニ、エビ など
※過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があるため、栄養が偏らないよう注意しましょう。

適度な運動を取り入れる

ストレッチをする女性
適度な運動で血行を良くすることも、健やかな肌を保つ上で重要です。血行が良くなることで、栄養素や酸素が体全体に行き渡りやすくなります。軽く汗をかく程度のウォーキングなどを週に2回、30分ほど取り入れるのがおすすめです。血行が良くなる他、代謝アップやストレス発散にもなるでしょう。

十分な睡眠をとる

目覚めの良い女性
睡眠不足は肌の老化を促進します。そのため、十分な睡眠も意識しましょう。睡眠時に分泌される成長ホルモンはターンオーバーを促進するといわれています。また質の良い睡眠をとることで、成長ホルモンの分泌が活性化するといわれています。
寝る前はカフェインを控えたり、スマートフォンやパソコンの画面を見ないようにしたりなど、睡眠の質を上げるための行動を心がけましょう。寝る前に軽めのストレッチを行うのもおすすめです。

まとめ

健やかな肌の女性
シミはでき始めから対策することが大切です。スキンケアと生活習慣の両方を見直し、シミができにくい健やかな肌を目指しましょう。
美白成分配合のスキンケアアイテムを探している人には、大塚製薬の「インナーシグナル」がおすすめです。「インナーシグナル」は、独自の美白有効成分「エナジーシグナルAMP*」を配合したスキンケアシリーズ。肌のターンオーバーを促進することでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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