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シミ対策

公開日:2023.05.30 更新日:2023.08.09

曇りの日も紫外線対策は必要? 天気別の紫外線量や毎日の対策を紹介

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紫外線対策は晴れの日のみで十分と思いがちですが、実は曇りの日にも紫外線が降り注いでいます。そのため、天気を問わず日常的に紫外線対策をすることが大切です。天気別の紫外線量の違いや太陽光の種類、曇りの日も心がけたい紫外線対策について紹介します。

曇りの日でも紫外線量は多い

曇り空を見上げる女性
太陽が雲に隠れている曇りの日は、日やけ止めを塗らなくても大丈夫なのでは…と紫外線対策を怠ってしまいがち。しかし、曇りの日にも紫外線は降り注いでいます。まずは曇りの日に降り注ぐ紫外線量について解説します。

天気別の紫外線量の違い

太陽が見えない曇りや雨の日も、意外に多くの紫外線を浴びているため油断はできません。快晴の日の紫外線を100%とした場合、曇りの日や雨の日の紫外線量は以下の通りです。
■天候別の紫外線量
天候 紫外線量
快晴の日 100%
曇りの日 約60%
雨の日 30%前後

曇りの日の方が晴れの日より紫外線量が多いことも

曇りの日は快晴の日に比べ、紫外線量が減少する場合が多いです。しかし雲の状態によっては、快晴の日よりも曇りの日の方が紫外線量が多くなることも。
雲の隙間から太陽光が差し込むと、雲の散乱光が加わり紫外線量が快晴の日よりも多く観測される場合があります。そのため、曇りの日でも紫外線対策は欠かさないようにしましょう。

肌に影響を与える太陽光

太陽光の種類
太陽光には紫外線や近赤外線などが含まれており、それぞれ肌に与える影響が異なります。太陽光の種類と肌に与える影響を見ていきましょう。

コラーゲンにダメージを与える「UVA(A波紫外線)」

紫外線の中でも波長が長いUVAは、曇りの日やガラス越しでも地表に降り注ぎます。そのため、窓越しに日差しが差し込む部屋や車の中でも対策が必要です。季節で見ると、UVAは冬でも夏の約1/2倍以上降り注いでいます。
UVAは肌の奥にある真皮まで届いてコラーゲンにダメージを与え、シワやたるみの原因になります。またUVAを大量に浴びると、皮膚の老化が早まると言われています。

日やけを引き起こす「UVB(B波紫外線)」

UVBも紫外線の1つで、肌が赤くなる日やけ(サンバーン)を引き起こします。海水浴などの後に肌がひりひりと炎症を起こすのはUVBの影響です。UVBによりメラニンが過剰に生成され色素沈着を起こすと、シミやそばかすの原因になります。また、UVBを大量に浴びると免疫力の低下などを引き起こす恐れもあるため注意しましょう。

地上にはほぼ届かないが危険「UVC(C波紫外線)」

UVCは波長が短い紫外線で、殺菌光線と言われるほど危険です。しかし、ほぼオゾン層に吸収されるため、ほとんどは地上に到達しません。ただし、オゾン層が薄くなったり、オゾンホールができたりするとUVCが地上に届いてしまいます。

皮下組織まで浸透する「近赤外線(IRA)」

太陽光には紫外線の他に、近赤外線も含まれています。近年では近赤外線の肌への影響についても研究が進んでおり、近赤外線は紫外線のおよそ5倍も地上に降り注いでいることがわかっています。紫外線よりも波長が長いため、肌の奥深くの皮下組織まで侵入するのが特徴。じわじわと時間をかけて影響を及ぼし、シワやたるみの原因となるので注意が必要です。

日やけ止めに表示されているSPF値とPA値とは?

SPF値とPA値が記載された日やけ止めクリーム
日やけ止めにはSPF値とPA値が表示されており、それぞれ異なる紫外線を防ぐ数値を表しています。
SPF値とはUVBの防止効果の目安で、日差しを浴びて肌が炎症を起こすまでの時間をどれくらい延ばせるかを表す値です。SPFの数値が大きいほどUVBを防ぐ効果が高くなります。
一方PA値は、UVAの防止効果の目安となる数値です。日差しを浴びて2~4時間後に、UVAによるメラニン黒化を防ぐ度合いを「+」で表しています。PA値は「+」~「++++」まであり、「+」が多くなるに連れて防止効果も高くなります。
SPF値とPA値が高いほど紫外線防止効果も高くなりますが、紫外線吸収剤や散乱剤などが多く含まれるため、肌への負担に注意が必要です。日常で使う場合は「SPF20・PA+」程度で十分な効果が期待できるでしょう。
生活シーンにあわせた紫外線防止用化粧品の選び方

曇りの日も心がけたい紫外線対策

曇りの日に日傘で紫外線対策をする女性
先述したように、天気に関係なく紫外線や近赤外線を含む太陽光は1年中降り注いでいます。肌を守るためには、毎日の日やけ対策が重要です。最後に、曇りの日も心がけたい紫外線や近赤外線の対策を紹介します。

天気にかかわらず日やけ止めを塗る

天気にかかわらず太陽光は降り注ぎ、室内にまで届くため、日常的に日やけ止めを塗ることが大切です。日やけ止めを選ぶ際は紫外線だけではなく、近赤外線もブロックできるものを選びましょう。また肌への負担が少ない日やけ止めや、保湿成分配合の日やけ止めを選ぶのもおすすめです。

日やけ対策グッズを使って太陽光から肌を守る

日やけ止め以外の日やけ対策グッズも取り入れて、太陽光から肌を守りましょう。曇りの日は雲が太陽光を散乱するため、さまざまな角度から紫外線や近赤外線を浴びやすくなります。日やけ止めに加えて、帽子や長袖の服、サングラスを着用するとより効果的でしょう。また梅雨シーズンであれば、UVカット効果のある晴雨兼用傘を選び、雨が止んだら日傘として使うのもおすすめです。

美白化粧品を併用してより万全に

日やけ止めや日やけ対策グッズの活用に加え、スキンケアも見直してみましょう。日やけに負けない透明感のある肌を目指すなら、美白化粧品を使用したスキンケアがおすすめです。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、独自開発の有効成分「エナジーシグナルAMP*」を配合したスキンケア。ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。また、肌をしっかりと保湿して角質層に水分を抱え込み、キメを整えます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ

まとめ

カーテンを開ける女性
紫外線を含む太陽光は晴れの日だけではなく、曇りの日にも多く降り注ぎます。さらに太陽光の散乱によっては、曇りの日の方が紫外線量が多いことも。そのため、天気にかかわらず日やけ止めを塗り、外出時には日傘や帽子なども使って日常的に日やけ対策をすることが大切です。また、太陽光には紫外線だけではなく近赤外線も含まれており、それぞれ肌に影響を与えるため、両方の対策を心がけましょう。
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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