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エイジングケア

公開日:2024.08.23

顔のたるみの原因と対策を徹底解説|日々のケアで改善を目指そう

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顔のたるみの原因は、太陽光によるダメージや表情筋の衰えなどさまざまです。肌は年齢を重ねるごとにたるみやすくなりますが、その速度を日々のケアでゆるやかにしていくことを目指しましょう。顔のたるみの原因や、スキンケア・生活習慣などの対策を紹介します。

顔のたるみとは?

たるみのイメージ
たるみとは、肌のハリや弾力が失われて下垂した状態のことです。肌は上から順に表皮・真皮・皮下組織の三層で構成されており、顔のたるみは主に真皮の衰えによって引き起こされます。
真皮層を構成しているのは、繊維状のタンパク質で弾性のあるコラーゲンとエラスチン。これらは網目構造をしており、その間をヒアルロン酸などのムコ多糖類が満たすことで、肌にハリと弾力を与えています。
しかし、太陽光などの影響によりコラーゲンやエラスチンが変性・減少すると、ハリや弾力が失われ、たるみにつながります。

顔のたるみは「見た目年齢」を引き上げる原因

頬を押さえている女性の横顔
顔のたるみは、年齢を重ねるとともに以下のような経過をたどります。
年代 たるみの経過
20代 肌のハリ・弾力が理想的な状態
30代 ほうれい線や頬骨の下にくぼみができる
40代 鼻から口もとにかけてのたるみが顕著になり、口角が下がりはじめる
50代 頬の肉が下がり、フェイスラインがたれる
このように、たるみが進むと、見た目の年齢を一気に引き上げてしまいます。

顔のたるみの主な原因

ひまわりと太陽
顔のたるみの原因は、太陽光によるダメージや表情筋の衰えなどさまざまです。対策を行うためにも、まずは原因を知っておきましょう。

太陽光によるダメージ

太陽光と破断断面図
太陽光によるダメージの蓄積は、顔のたるみを引き起こす大きな原因です。太陽光には、紫外線と近赤外線が含まれています。紫外線の1つであるUVA(紫外線A波)は真皮まで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊したり、変性させたりします。
また最近では、近赤外線も皮下組織にまで届くことが分かっています。近赤外線は、肌の奥深くにまで浸透し、コラーゲンやエラスチンを産生する線維芽細胞に対して影響を与えるので注意が必要です。
このように、太陽光のダメージを受けると、コラーゲンやエラスチンが減少しハリや弾力が失われてたるみにつながります。
太陽光のダメージの蓄積による肌老化を「光老化」と呼びます。以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

皮下脂肪の増減

顔の皮下脂肪が急激に減少すると、肌の弾力が失われ、顔のたるみにつながります。例として、過度なダイエットによって脂肪が急激に減少するなどが挙げられます。
反対に、老化により弾力がなくなった肌に皮下脂肪が増えた場合も、重さに筋肉が耐えられなくなり、たるみの原因となります。

表情筋の衰え

加齢や乏しい表情によって筋力が低下すると、表情筋が衰え、顔のたるみの原因になります。顔には約20種類もの表情筋がありますが、日常生活で動かしているのはそのうちの30パーセントほどです。意識して動かさないと筋力が低下し、たるみにつながってしまいます。

活性酸素の増加

太陽光のダメージやストレス、加齢などの影響により、肌内部で活性酸素が増加します。これにより、コラーゲンやエラスチンの働きが弱まり、ヒアルロン酸が減少。ヒアルロン酸などの成分を生み出す線維芽細胞にもダメージを与えるため、深いシワやたるみができやすくなります。

糖化

糖化とは、食事で摂取した糖質が体内のタンパク質と結合すること。真皮にあるタンパク質と糖質が結び付き、老化物質であるAGEs(エージーイー)を生成します。
真皮のコラーゲンとエラスチンもタンパク質であり、糖化の影響を受けやすい成分です。糖化によりコラーゲンとエラスチンが硬化するため、肌のハリや弾力の低下につながります。
糖化については、こちらの記事で詳しく解説しています。

むくみ

水分の排出がうまく行われず、慢性的に顔がむくんでいると、溜まった老廃物の重みで下垂します。その状態が続くと、皮膚が伸びた状態で定着してしまいます。
老廃物はターンオーバーを妨げ、老化を促進させる原因です。特に顔のフェイスラインに影響が出やすくなり、ほうれい線や二重あごが目立つようになります。
顔がたるみやすい人の特徴を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。

顔のたるみを改善する6つの対策

スキンケアをする女性
先で紹介した原因を踏まえ、顔のたるみを予防・改善するための対策を紹介します。どれも日常生活の中で取り入れやすい対策なので、できるものから実践してみましょう。

1. 年間通して太陽光対策を欠かさない

たるみの大きな原因となる太陽光は、1年中降り注いでいます。そのため、季節や天候、屋内外問わず年間を通して太陽光対策を行うのが基本です。
日やけ止めや日やけ止め下地は、保湿成分が配合されたものや、紫外線と近赤外線の両方をブロックできるものがおすすめ。目もとや鼻のまわりといった細かい部分、年齢が出やすい首や胸もとまで忘れずに塗りましょう。
日差しが厳しい夏の外出時は、日傘や帽子、UVカットサングラスを併用するとより効果的です。

2. しっかりと保湿をする

肌の保湿は、顔のたるみをはじめとするさまざまな肌悩みの予防・対策になります。
うるおいが不足している肌はバリア機能が低下した状態。太陽光の刺激を受けやすいので注意しましょう。スキンケアでは、化粧水や乳液を使って水分と油分を補給し、クリームでうるおいや美容成分を閉じ込めるのが基本です。
また肌の生まれ変わりの周期であるターンオーバーを整えることも、たるみも含めさまざまな肌悩みの予防につながります。ターンオーバーを促す成分が配合された美容液も取り入れてみましょう。

3. 表情筋を意識して動かす

表情筋を意識して動かすことは、顔のたるみの改善におすすめです。さらに皮膚や筋肉の機能回復にもつながります。
<トレーニング例>
  • 口角を引き上げる
  • 舌を出す
  • 口を「へ」の字にする
  • 頬を膨らませたり、へこませたりする など

4. マッサージでむくみを解消する

顔のマッサージで血流を促し、老廃物を流すことは、むくみ解消につながります。肌への負担にならないよう、クリームを塗ってから行いましょう。
<顔全体のむくみとりマッサージ>

①眉頭の下
②黒目から親指1本分くらいの下のくぼみ
③小鼻の脇
④頬骨の下
⑤耳たぶから指2本分くらい内側の噛み合わせ部分
  1. 中指の腹を使い、気持ち良いくらいの加減でツボを5秒程度押す。
  2. 押したまま5回左右に揺らす→離す。
  3. 1〜2の動作を、①〜⑤のツボで各1回ずつ行う。

5. バランスの良い食事を心がける

ハリや弾力のある健やかな肌をつくるためには、バランスの良い食事が大切です。特にビタミンA・ビタミンC・ビタミンEは、たるみの原因である活性酸素の働きを抑えるといわれています。以下のような栄養素・食材を意識してとると良いでしょう。
肌に良い栄養素 特徴 食材
タンパク質 細胞の材料となり皮膚の美しさを保つ 鶏ささみ・卵 など
ビタミンA 皮膚や粘膜を健康に保つ レバー・卵黄・ほうれんそう など
ビタミンC コラーゲンの生成を行う パプリカ・ブロッコリー・レモン など
ビタミンE 肌のバリア機能を安定させる 大豆・アーモンド・うなぎ など
※ただし、過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があります。栄養が偏らないよう注意しましょう。
加えて、先述したように糖質の過剰摂取は糖化を引き起こしてたるみにつながるため、甘いものを食べ過ぎないようにすることも大切です。

6. 質の良い睡眠をとる

寝る前はリラックスできる環境を整え、質の良い睡眠を意識しましょう。睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、肌の老化を促進し、たるみを引き起こす原因となります。スムーズに眠りに入れるように、寝る前にはスマホを控えるなど工夫しましょう。

まとめ

微笑んでいる女性の様子
顔のたるみは、見た目年齢を左右する要因の1つです。たるみの原因は、太陽光によるダメージや表情筋の衰えなどさまざま。年齢とともに気になるたるみは、日々のセルフケアでも予防・改善が可能なので、できることから取り入れてみましょう。顔のたるみに負けない、健やかな肌を目指してください。
またこの時期、紫外線によるシミ対策も気になるところ。日々の美白ケアにお悩みの方は、大塚製薬の「インナーシグナル」を試してみてはいかがでしょうか。「インナーシグナル」は、独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合のスキンケアシリーズです。
「エナジーシグナルAMP*」配合により、肌のエネルギー代謝を促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。また、ヒアルロン酸、スクワラン、セラミドといった保湿成分配合により水分をたっぷり抱え込みながら、ハリ不足や乾燥といった肌悩みをケアします。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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