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エイジングケア

公開日:2024.08.23

目立つほうれい線を改善したい!ほうれい線の原因や対策を解説

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目立つほうれい線は年齢を感じさせてしまうため、消し方を知りたいと考える人は多いでしょう。ほうれい線は30代以降から目立ち始めるといわれていますが、乾燥などによって20代でも目立つことがあります。ほうれい線が目立つ原因やほうれい線への対策を知って、早めにケアしましょう。

ほうれい線が目立つのはなぜ?

肌の構造とたるみのしくみ
ほうれい線とは、鼻の両脇から唇の両端にかけてハの字にできる溝のことで、鼻唇溝(びしんこう)とも呼ばれます。頬の厚い脂肪を支える皮膚がたるむと、ほうれい線が目立つようになります。
肌は表皮・真皮・皮下組織から成り、真皮にはコラーゲンとエラスチンが網目構造をつくっています。そして、その間をヒアルロン酸などのムコ多糖類が満たすことにより、肌にハリと弾力が生まれます。
しかし、年齢とともにコラーゲンやエラスチンが変性・減少し、網目構造がまばらに。線維の一本一本も細くなって線維同士の絡み合いがほとんどなくなり、肌のハリと弾力が失われます。
たるみは30代以降からあらわれやすく、年齢を重ねるに連れてほうれい線が深く目立つようになるのが特徴です。ほうれい線が目立つ前に、早めの予防や対策を意識しましょう。

30代以降にほうれい線が目立つ原因

ほうれい線が気になる女性
30代以降にほうれい線が目立つようになる主な原因は、加齢による真皮の衰えです。しかし加齢だけではなく、太陽光によるダメージや表情筋の衰え、むくみなども原因になります。それぞれ詳しくみていきましょう。

太陽光によるダメージ

太陽光と破断断面図
太陽光のダメージが蓄積すると、肌のシワやたるみ、ほうれい線などが目立つようになります。肌に影響を与えるのは、太陽光に含まれるUVA(A波紫外線)や近赤外線。UVAは真皮にまで届き、エラスチンやコラーゲンを変性させたり破壊したりします。その結果、肌のハリや弾力が失われることに。
近赤外線は肌の奥深くにまで浸透し、コラーゲンやエラスチンを産生する線維芽細胞に影響を与えることがわかっています。線維芽細胞に影響が及ぶと、コラーゲンやエラスチンの生成が減少し、肌のハリや弾力が失われてしまいます。
さらに、紫外線や加齢、ストレスなどの影響を受けると肌内部では活性酸素が増加。活性酸素はエラスチンやコラーゲンの働きを弱め、ヒアルロン酸の減少を引き起こします。また、それらの成分を生み出す線維芽細胞にも影響を与えるため、深いシワやたるみができやすくなります。

表情筋の衰え

表情が乏しかったり、加齢により筋力が低下したりすると、肌がたるみやすくなります。たるみによって口のまわりにシワが寄り、ほうれい線が深くなってしまいます。
顔には多くの表情筋がありますが、日常生活で動かしているのは約30パーセント。年齢とともに筋力は衰えるため、意識して表情筋を動かすことが大切です。

むくみ

水分がうまく排出されず慢性的に顔がむくむと、皮膚に溜まった老廃物が下垂します。そしてその状態が続くと、皮膚が伸びたまま定着してしまいます。さらに老廃物は、肌の生まれ変わりの周期であるターンオーバーを妨げるため、肌の老化を促進することに。
特に頬やフェイスラインに影響が出やすく、ほうれい線や二重あごが目立つようになります。
顔のたるみが気になる方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

20代でもほうれい線が目立つ原因

笑顔の女性の口元
加齢により目立ちやすくなるほうれい線ですが、肌の乾燥や姿勢・表情、過度なダイエットなどにより、20代の若い年代でも目立つことがあります。もちろん、ここで紹介する原因は30代以降の人にも当てはまるので、しっかりと確認しておきましょう。

肌の乾燥

肌の乾燥は、ほうれい線を目立ちやすくする原因の1つです。肌が乾燥すると角質層の表面がはがれて水分が蒸発し、薄く硬い肌になってシワができます。乾燥を放置するとほうれい線などのシワがさらに深くなり、目立ちやすくなります。
さらに乾燥した肌はバリア機能が低下した状態です。そのため、太陽光によるダメージなどの外的刺激を受けやすくなります。

姿勢や表情

姿勢が悪かったり、無表情が続いたりすると、若くてもほうれい線が目立ってしまうので注意が必要です。猫背やストレートネックなどの姿勢は血流を悪化させ、顔に老廃物を蓄積させる恐れがあります。
特にパソコンやスマートフォンの使用時は、長時間同じ姿勢をとりがちです。無表情にもなりやすいため、若くても表情筋が衰えてしまう可能性があるので注意しましょう。

過度なダイエット

過度なダイエットにより脂肪が急激に減少すると、肌のハリや弾力が失われ、ほうれい線が目立ちやすくなったり、たるみにつながったりします。また極端な食事制限をしてタンパク質が不足すると、健やかな肌を保ちにくくなります。
コラーゲンやエラスチンもタンパク質であるため、不足すると肌のハリや弾力が失われ、ほうれい線が目立ちやすくなります。

【スキンケア】目立つほうれい線を予防・改善する3つの対策

スキンケア用品を使う女性
目立つほうれい線は、丁寧な洗顔や保湿などのスキンケアで対策しましょう。また肌にハリを与える化粧品を取り入れるのもおすすめです。

1. クレンジング・洗顔を丁寧に行う

古い角質やメイクが残っていると、肌の保湿力が低下するため、クレンジングと洗顔で清潔な肌を保ちましょう。
<クレンジング>
適量のクレンジング剤を手にとり、指の腹でやさしくクルクルとなでるようになじませます。ゴシゴシこすると肌に負担がかかるため、やさしく行うことが大切です。
<洗顔>
洗顔フォームでキメ細かく弾力のある泡をつくり、肌の上で泡を転がすようにして汚れを落とします。肌を強くこすらず、泡に汚れを吸着させるようにするのがポイントです。
すすぎ残しは肌悩みのもとになります。32〜34度のぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。洗顔後もゴシゴシとタオルでこすらず、顔をやさしく押さえるようにして水分をふき取ります。

2. しっかりと肌を保湿する

先述したように、乾燥はほうれい線を目立たせる原因になるため保湿ケアが重要です。クレンジングや洗顔で汚れを落とした後は、化粧水、乳液、クリームなどを使ってしっかりと保湿しましょう。
化粧水で水分や保湿成分を補給したら、乳液で水分と油分を補い、最後にクリームでうるおいと成分を閉じ込めます。化粧水はコットンを使うと、口まわりなどのくぼんだ部分にも均一にうるおいを与えやすくなります。
スキンケアアイテムは、ヒアルロン酸やセラミドなど、保湿効果の高い成分が含まれたものを選ぶのがおすすめです。

3. シワにアプローチする成分を取り入れる

ほうれい線はシワの一種なので、シワにアプローチする成分が配合されたスキンケアアイテムを取り入れてみましょう。「レチノール」や「ナイアシンアミド」などは、シワ改善の有効成分として知られています。
また、シワや乾燥のない健やかな肌を保つためには、肌のターンオーバーを整えることも重要です。肌のターンオーバーを促す美容液を取り入れてみましょう。特にほうれい線が目立ちやすくなる30代以降は、ほうれい線が深くならないよう日頃からケアをすることが大切です。

【生活習慣】目立つほうれい線を予防・改善する4つの対策

表情筋のトレーニングをする女性
ほうれい線を目立たないようにしたいなら、生活習慣の改善も意識してみましょう。スキンケアとともに取り組みたい、ほうれい線対策になる生活習慣を紹介します。

1. 表情筋のトレーニングをする

口まわりの表情筋をトレーニングで意識的に動かすことにより、ほうれい線などのシワやたるみの予防・改善が期待できます。また顔の血液循環を促し、むくみ改善にもつながります。
<表情筋のトレーニング例>
  • 口角を引き上げる
  • 口を「へ」の字にする
  • 唇を突き出す
  • 舌を出す
  • 頬を吸って凹にする
これらの表情筋のトレーニングを継続して行い、習慣化しましょう。

2. マッサージをする

ほうれい線の予防・改善には、顔のむくみを解消するマッサージもおすすめです。
<ほうれい線対策のマッサージ①>
  1. 両手でこぶしをつくり、指の第二関節を頬骨の下にあてる。
  2. 息を吐きながら頭を下げ、頬骨を押し上げて3秒間キープする。
  3. 1〜2を3回繰り返す。痛気持ち良いと感じるぐらいの力加減で行う。
<ほうれい線対策のマッサージ②>
  1. ほうれい線のスタート地点である小鼻の横に人差し指をあてる。
  2. 指の腹で円を描きながらマッサージする。
  3. これを左右2~3回繰り返す。

3. 太陽光対策を欠かさない

太陽光によるダメージを防ぐため、日やけ止めや日やけ止め下地の塗布を欠かさないようにしましょう。紫外線だけではなく近赤外線も肌に影響を与えるため、両方をカットできる日やけ止めや日やけ止め下地がおすすめです。
天候や季節に関わらず肌は太陽光の影響を受けます。また太陽光は室内にも入り込むため、日差しの強い夏場だけではなく年間を通して太陽光対策を心がけましょう。夏場の外出時には、長袖の服やサングラス、帽子、日傘などを併用するのも効果的です。

4. バランスの良い食事を心がける

肌に良い栄養素を摂取して健やかな肌を維持することは、ほうれい線などのシワやその他の肌悩みの予防・改善につながります。特に、体内でアミノ酸に分解されてコラーゲンのもとを生成するタンパク質、コラーゲンの合成に不可欠なビタミンC、新陳代謝を活性化させるビタミンEを積極的に摂取しましょう。
また、ビタミンA、C、Eは抗酸化作用があり、シワやたるみの原因となる活性酸素の働きを抑える効果も期待できます。
栄養素 多く含まれる食品
タンパク質 まぐろ赤身・鶏ささみ・豆腐・卵 など
ビタミンA レバー・卵黄・ほうれんそう・ニンジン・うなぎ・モロヘイヤ など
ビタミンC パプリカ・ブロッコリー・芽キャベツ・レモン・オレンジ・イチゴ・さつまいも・じゃがいも など
ビタミンE 卵・アーモンド・オリーブオイル・胚芽油・アボカド・大豆・うなぎ・かぼちゃ・全粒穀物 など
※ただし、過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があります。栄養が偏らないよう注意しましょう。
ほうれい線へのアプローチについては、こちらの記事でも解説しています。

まとめ

肌の状態をみてほほ笑む女性
ほうれい線は30代以降から特に目立ちやすくなるといわれています。また20代であっても、乾燥や姿勢などの原因によってほうれい線が目立つことがあるため、気になり始めたら早めにケアしましょう。スキンケアや生活習慣を見直して、ほうれい線が目立たない、ハリや弾力に満ちた肌を手に入れてください。
また夏は紫外線をまともに受けやすくシミ悩みが増える季節。美白ケアでお悩みの方は、大塚製薬の「インナーシグナル」を試してみてはいかがでしょうか。「インナーシグナル」は、独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合のスキンケアシリーズ。「エナジーシグナルAMP*」配合により、肌のエネルギー代謝を促しメラニンの蓄積をおさえて、しみ・そばかすを防ぎます。
また保湿成分配合により水分をたっぷりと抱え込む肌に導き、ハリ不足や乾燥などの肌悩みをケアします。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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