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肌悩み

公開日:2023.11.20 更新日:2024.01.16

顔がたるみやすい人の特徴は? たるみの原因と対策を解説

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顔がたるみやすい人には特徴があり、加齢や生活習慣などが大きく関係しています。顔のたるみは、表皮の奥にある真皮層の衰えによって起こるもの。原因と対策を知って、顔のたるみを予防・改善しましょう。顔がたるみやすい人の特徴やたるみの原因・対策を紹介します。

顔がたるみやすい人の特徴

顔のたるみのイメージ
顔がたるみやすい人には、加齢や生活習慣などに関連するいくつかの特徴があります。以下のような特徴がないかチェックしてみましょう。
<顔がたるみやすい人の特徴>
  • 40歳以上
  • 表情が乏しい(表情筋を動かすことが少ない)
  • 甘いものをよく食べる
  • 喫煙している
  • 飲酒量が多い
  • むくみやすい
  • 無理なダイエットをしている
  • 運動不足
  • 睡眠不足

顔のたるみを引き起こす5つの原因

顔のたるみのイメージ
顔がたるみやすい人は、太陽光や肌の老化、不規則な生活習慣の影響を受けている可能性があります。顔のたるみを引き起こす主な原因をチェックしましょう。

原因①太陽光によるダメージ(光老化)

紫外線と太陽光の肌への影響
太陽光を浴び続けると肌がダメージを受け、シワやたるみ、シミなどを引き起こします。これを光老化と呼びます。特に紫外線の一種である紫外線A波(UVA)は、表皮の下にある真皮まで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊します。それにより肌のハリや弾力が失われるため、シワやたるみの原因に。
また紫外線より波長が長い近赤外線にも注意が必要です。近赤外線は、肌の奥深くにある皮下組織まで届き浸透します。コラーゲンやエラスチンを作っている線維芽細胞にダメージを与え、シワやたるみを引き起こします。

原因②活性酸素による皮膚の老化

紫外線と太陽光の肌への影響
太陽光や喫煙、ストレスなどの影響により活性酸素が発生します。活性酸素が内部に増えると、コラーゲンやエラスチンのはたらきが弱まり、ヒアルロン酸が減少。ヒアルロン酸を生み出す線維芽細胞にも影響を及ぼし、深いシワやたるみの原因になります。
また活性酸素は、肌の老化を招くといわれる「糖化」ともかかわりがあります。活性酸素は、糖質とタンパク質の結合である「糖化」によって作られる老廃物AGEs(エージーイー)の生成を促進します。

原因③表情筋の衰え

表情が乏しくなったり、加齢により表情筋の筋力が低下したりすると肌がたるむ原因に。顔には多くの表情筋があるものの、日常生活で動かすのは30パーセントほどといわれています。そのため、意識して動かさなければ衰えてしまいます。

原因④皮下脂肪の増減

過度なダイエットなどにより脂肪が急激に減少すると、肌の弾力性が失われてたるみやすくなります。また老化で弾力がなくなった肌に皮下脂肪が増えると、その重さを筋肉が支えられなくなり、肌がたるみます。

原因⑤むくみによる老廃物の蓄積

水分の排出がうまく行われず慢性的なむくみになると、肌がたるみやすくなります。これは老廃物が溜まったままの状態で肌が下垂し、皮膚が伸びて定着するからです。
ほうれい線やあごの下のたるみが目立つ、いわゆる「ブルドッグ顔」になりやすいので注意が必要です。

顔がたるみやすい人におすすめの対策

スキンケアする女性
顔がたるみやすい人は、スキンケアや生活習慣を見直してみましょう。できる対策から取り入れてみてください。

十分な保湿を行う

顔のたるみを予防するには、肌をしっかりと保湿することが大切です。うるおいが不足している肌はバリア機能が低下しており、太陽光などの外部刺激のダメージを受けやすい状態です。
洗顔後は、化粧水で角質層までうるおいを与え、乳液で水分と油分をバランス良く補います。最後にクリームでうるおいや成分を閉じ込めましょう。
太陽光はたるみだけではなく、シミやシワなどさまざまな肌悩みの原因になります。そのため、保湿成分はもちろん、美白成分も配合されたアイテムでのケアがおすすめです。
また肌のターンオーバーを整えることは、さまざまな肌悩みの予防につながります。ターンオーバーを促す成分が配合された美容液なども取り入れてみてください。

年間を通して太陽光対策をする

太陽光は1年中降り注いでいるので、たるみはもちろん、シミを予防するためにも年間を通して対策を。窓からも日差しが入りこむため、屋外だけではなく屋内でも対策を欠かさないようにしましょう。
日やけ止めを使用する際は、保湿成分が配合されたものや、紫外線と近赤外線の両方をブロックできるものを選ぶのがおすすめです。
目もとや鼻のまわりなどの細かい部分、年齢が出やすい首や胸元まで塗るのを忘れずに。夏の外出時は、日傘や帽子、長袖の服、UVカットサングラスなどを併用するのも効果的です。

表情筋のトレーニングを行う

表情筋を動かすことにより、シワやたるみの予防と改善が期待できるでしょう。また表情筋のトレーニングは、血液循環の促進にもつながります。
<表情筋のトレーニング例>
  • 口角を引き上げる
  • 歯を見せてにっと笑う
  • 口を「へ」の字にする
  • 唇を突き出す
  • 頬を吸って凹にする
  • 舌を出す

栄養バランスの良い食事をとる

たるみを予防し弾力のある肌をつくるためには、栄養素をバランス良く摂取することが大切です。食事で、肌に良い栄養素であるタンパク質やビタミンC、ビタミンEを意識して摂取しましょう。タンパク質は、体内でアミノ酸に分解されコラーゲンのもとを生成します。ビタミンC・ビタミンEは、活性酸素による酸化を防ぐ抗酸化作用もあります。
<健やかな肌のために積極的にとりたい栄養素>
栄養素 はたらき 多く含まれる食品
タンパク質 細胞の材料となり皮膚の美しさを保つ まぐろ赤身・鶏ささみ・豆腐・卵 など
ビタミンC メラニン分解、コラーゲンの合成に不可欠 パプリカ・ブロッコリー・芽キャベツ・レモン・オレンジ・イチゴ・さつまいも・じゃがいも など
ビタミンE 新陳代謝の活性化、肌のバリア機能の安定 卵・アーモンド・オリーブオイル・胚芽油・アボカド・大豆・うなぎ・かぼちゃ・全粒穀物 など
※ただし、過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があります。栄養が偏らないよう注意が必要です。
その他、糖質の過剰摂取は肌の糖化を招き、老化につながるため、甘いものや炭水化物などを食べ過ぎないよう意識しましょう。

有酸素運動を取り入れる

ダイエットをする場合は、過度な食事制限はせずに、有酸素運動を日課として取り入れるのがおすすめです。有酸素運動とはリズミカルな呼吸を繰り返し、酸素をしっかりと取り込む運動。脂肪や糖質を燃焼し、エネルギーとして利用します。
具体的な有酸素運動としては、ジョギング、ウォーキング、水泳、エアロビクスダンスなどが挙げられます。適度な運動を取り入れることにより、ストレス解消にもなるでしょう。

良質な睡眠をとる

睡眠不足は肌の老化を促す原因であり、たるみにつながります。そのため質の良い睡眠をとることが重要です。スムーズに眠りに入れるようスマホを見るのを控えるなど、睡眠前はリラックスできる環境を整えましょう。

まとめ

頬に手を当てる女性
顔がたるみやすい人の特徴に多く当てはまる場合は、普段のスキンケアや生活習慣の見直しをおすすめします。今回紹介した対策は、たるみはもちろん、シミなどの他の肌悩みの予防・改善にも効果的です。見た目の年齢を上げないためにも、たるみ対策に取り組みましょう。
たるみによって皮膚が引っ張られると、毛穴が目立つ「たるみ毛穴」になることも。気になる人は、以下の記事を参考にしてみてください。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、ぷるんと弾むようなハリとうるおいのある、キメの整った美しい肌を届けるスキンケアシリーズです。独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合によりターンオーバーを促し、メラニンの蓄積をおさえてしみ・そばかすを防ぎます。また水分をたっぷり抱え込む肌に導き、ハリ不足や乾燥も予防します。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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