SEARCH

肌悩み

公開日:2024.06.27

肌のくすみとは? くすみのタイプや改善につながるスキンケア&生活習慣を解説

  • facebook
  • twitter
  • LINE

肌のくすみとは、肌から明るさやツヤなどが失われて暗く見える状態のこと。くすみは原因によってさまざまなタイプがあり、原因・タイプに合わせてスキンケアや生活習慣を見直すことが大切です。肌のくすみタイプと原因、くすみ改善につながるスキンケア・生活習慣を紹介します。

【肌のくすみとは?】肌の状態

くすみが気になる女性
肌のくすみとは、肌から明るさやツヤ、透明感が失われて暗く見える状態のこと。顔全体の他、目の下のクマなど部分的に暗く見えるものもくすみと呼びます。肌がくすんだ状態だと、明るさが消えて顔色が悪く見えるため、疲れた印象を与えてしまいます。

【肌のくすみとは?】タイプと原因

肌悩みを持つ女性
肌のくすみには大きく分けて4つのタイプがあり、それぞれに原因が異なります。自分のくすみがどのタイプかをチェックして、対策に活かしましょう。

角質肥厚・乾燥による「グレーくすみ」

「グレーくすみ」の主な原因は、角質肥厚や乾燥です。
古い角質が蓄積して厚くなる角質肥厚は、ターンオーバーの遅れによって引き起こされます。角質層が厚くなると水分保持力が低下し、肌の透明感が失われてグレーがかったくすみになります。
また、乾燥状態の肌である「ドライスキン」も、「グレーくすみ」につながる要因です。健康的な角質層には16〜20%の水分が含まれていますが、10%を下回ると透過性が下がって白く濁り、肌がくすんだ印象になります。
角質肥厚については、こちらの記事で詳しく解説しています。

紫外線・摩擦による「茶くすみ」

茶色っぽくくすんで見える「茶くすみ」の主な原因は、紫外線や摩擦によるメラニンの蓄積です。メラニンは褐色のため、蓄積すると茶色っぽく見えます。
通常、メラニンはターンオーバーのはたらきによって古い角質とともに排出されます。しかし、紫外線を習慣的に浴び続ける、肌に刺激を与え続けるなどのダメージによってメラニンが過剰に生成されたり、ターンオーバーが遅れてメラニンの排出が滞ったりすると、生成と排出のバランスが崩れてメラニンが蓄積してしまいます。

肌の糖化による「黄ぐすみ」

肌が黄色っぽくくすむ「黄ぐすみ」の主な原因は、糖化です。糖化とは、糖質の過剰摂取によって体内に蓄積した糖が、タンパク質と結合すること。
糖とタンパク質が結びつくと黄褐色の老化物質がつくられ、これにより肌が黄色くくすんでしまいます。肌の糖化は老化現象の1つであり、甘いものを食べすぎると起こりやすいといわれています。
黄ぐすみと糖化の関係については、こちらの記事で解説しています。

血行不良による「青くすみ」

肌の赤みが低下し、青黒くくすむのが「青くすみ」。主な原因は血行不良です。酸素を十分に含む血液は鮮やかな赤色ですが、血行が悪くなると酸素不足になり、血液はやや黒みがかった赤色になります。その結果、青っぽくくすんで見えるのです。
血行不良の主な原因は、栄養不足や睡眠不足、運動不足、ストレスなどさまざまです。

肌のくすみ改善につながるスキンケア

スキンケアをする女性
肌のくすみ改善には、やさしい洗顔や保湿ケア、ターンオーバーの促進、日やけ対策が重要です。日々のスキンケアを見直し、取り入れやすいものから実践しましょう。

やさしい洗顔&保湿ケア

洗顔時は、洗顔料で濃密な泡をつくりやさしく洗い上げましょう。ゴシゴシ洗顔など、肌への摩擦になるような洗い方は、「茶くすみ」の原因になってしまいます。泡で汚れを吸着するようなイメージで、泡を転がすように洗うのがポイントです。
洗顔後は化粧水や乳液などを使って、水分と油分を補給します。うるおいや補給した成分を閉じ込めるクリームの使用も忘れずに。乾燥は「グレーくすみ」につながるため、高保湿成分が配合されたスキンケアアイテムがおすすめです。

肌のターンオーバーを促す美白アイテムの使用

ターンオーバーを促す美白スキンケアアイテムも取り入れてみましょう。
前述の通り、ターンオーバーの遅れによる角質肥厚は、「グレーくすみ」の原因です。また、ターンオーバーが遅れることによりメラニンが蓄積すると、「茶くすみ」にもつながります。ターンオーバーを促す美白成分が配合された美容液などをスキンケアにプラスしてみましょう。

万全の日やけ対策

年間を通して日やけ止めや日やけ止め下地を塗るなど、日やけ対策をするのも、くすみ予防に効果的です。太陽光に含まれる紫外線は、「茶くすみ」などの原因。季節や天気に関係なく、日やけ止めや日やけ止め下地を忘れずに使用しましょう。
屋内にいても太陽光が窓から入り込むため、外出しない日も日やけ対策を行うのがおすすめ。日差しが強い夏の外出時には、日傘や帽子、長袖の服、UVカットサングラスなども併用すると良いでしょう。

肌のくすみ改善につながる生活習慣

ナッツやヨーグルトなどの肌に良い食材
生活習慣の見直しも、くすみ改善に欠かせません。日々の食事や運動、睡眠などを振り返ってみましょう。また、血行を促すマッサージを取り入れてみるのも、くすみに効果的です。

糖分をとりすぎない

「黄ぐすみ」の原因となる肌の糖化を防ぐために、糖分のとり過ぎに注意しましょう。
糖化は急激に血糖値が上がるときに起こりやすい現象です。糖分は適量にし、血糖値が上がりにくいGI値の低い食品を取り入れてみてください。
■低GI食品の例:大豆(ゆで)、海藻、柑橘類、りんご、ヨーグルト、ナッツ類 など
ただし、糖分が極端に不足するとエネルギー不足になるので注意が必要です。

血行促進に効果的な食材をとる

血行を良くする食材を積極的にとることは、主に「青くすみ」に効果的です。特に意識してとりたいのが、ビタミンEと鉄分の2つ。
ビタミンEは紫外線や外的刺激から肌を守り、バリア機能を安定させる他、血行を促進し皮膚の新陳代謝を高め、メラニンの排出を促す効果が期待できます。また鉄分は、赤血球の材料になり、全身に酸素を運ぶ役割を果たします。
栄養素 血行促進に効果的な食材
ビタミンE 卵、アーモンド、アボカド など
鉄分 ほうれん草、豚肉、鶏肉 など

適度な運動と十分な睡眠を心がける

くすみのない健やかな肌を保つためには、適度な運動や十分な睡眠も大切です。
適度な運動は代謝を上げ、血液の循環を良くしてくれます。ストレス解消にも効果的なので、ウォーキングなど軽く汗をかく程度の運動を習慣的に取り入れましょう。
睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になり、肌のターンオーバーが促進されるといわれています。睡眠不足にならないよう、十分な睡眠時間を確保しましょう。

肌の血行・新陳代謝を促進するマッサージを取り入れる

血行や新陳代謝を良くするマッサージを取り入れてみるのもおすすめです。顔にマッサージ用のクリームを塗り、中心から外側に、下から上に向かってマッサージします。
入浴後など、肌がやわらかくなり毛穴が開いているときにマッサージを行うとより効果的です。ただし、肌の調子が悪い日や日やけ後など、肌が敏感になっているときはマッサージを控えましょう。

まとめ

窓の外を眺める女性
肌のくすみにはいくつかのタイプがあり、それぞれ原因が異なります。肌のくすみタイプや原因に合わせた対策で、くすみのない健やかな肌を目指しましょう。
肌を健やかに整えることは、くすみケアにとって重要です。スキンケアアイテムも美白効果に着目したものを取り入れてみましょう。大塚製薬の薬用スキンケアシリーズ「インナーシグナル」は、独自の有効成分「エナジーシグナルAMP*」を配合しているのが特徴。ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。肌のくすみ対策として取り入れてみてはいかがでしょうか。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

関連記事