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肌悩み

公開日:2023.07.31 更新日:2023.08.18

インナードライ肌とは?肌タイプの見分け方や原因、改善方法を紹介

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肌の表面がベタついているのに、カサつきやゴワつきも気になる……という人は、インナードライ肌かもしれません。肌悩みを解決するには、インナードライ肌の特徴を知りケアすることが大切です。インナードライ肌の特徴や見分け方、原因、改善方法を紹介します。

インナードライ肌とは?

健康な肌とインナードライ肌のイメージ
インナードライとは、肌表面は脂っぽくてベタつきがちなのに、角質層の水分量が不足して乾燥している状態(隠れ乾燥)。
健やかな肌の角質層の内部には、水分を貯えるNMF(天然保湿因子)や細胞間脂質などの保湿成分がバランス良く存在しています。そして、その表面を皮脂膜が覆い天然のクリームの役割を果たしています。
しかし角質層の水分量が不足すると、水分が蒸発するのを防ごうとして一時的に皮脂の分泌が過剰になることがあります。すると肌の表面は皮脂が多いのに、内部は乾燥している状態になるのです。

インナードライ肌の見分け方

肌タイプのイメージ
インナードライ肌はベタつきとカサつきがあるため、脂性肌(オイリースキン)や乾燥肌(ドライスキン)との見分けがつきにくいことがあります。インナードライ肌の特徴や脂性肌、乾燥肌との違いをチェックして、自分の肌状態がインナードライかどうか確認してみましょう。

インナードライ肌の特徴

インナードライは、肌の水分と油分のバランスが乱れた状態です。

<インナードライ肌の特徴>

  • 肌のキメが粗く毛穴が目立ちやすい。
  • 脂っぽい部分と乾燥している部分が混合している。
  • 特に目のまわりや口のまわりなどに細かいシワが見られる。
  • ベタベタ・ゴワゴワしている。
  • ニキビや吹き出物ができやすい。
  • カサカサしていて肌荒れが生じやすい。

インナードライ肌と脂性肌の違い

脂性肌は皮脂量が多く水分量も足りている状態です。

<脂性肌の特徴>

  • キメが粗く毛穴が目立ちやすいため、化粧崩れが起きやすい。
  • 顔全体が脂っぽく、ニキビや吹き出物ができやすい。
  • 洗顔しても脂浮きする。
  • 角質が溜まりやすい。
  • テカテカ・ヌルヌルしている。
脂性肌はインナードライ肌と同じような特徴も見られます。しかし、インナードライ肌にはカサカサ・ゴワゴワとした部分があり、この点が主な違いと言えます。

インナードライ肌と乾燥肌の違い

乾燥肌は肌表面の皮脂と内部の水分量の両方が不足している状態です。

<乾燥肌の特徴>

  • キメが細かく毛穴が目立たず、化粧崩れがしにくい。
  • 顔全体が乾燥し、カサカサした感じでツヤがない。
  • 目や口まわりなどに細かいシワが見られる。
  • 肌が荒れやすく、紫外線や乾燥により肌がかゆくなったり、湿疹ができたりする。
  • カサカサ・パサパサしている。
乾燥肌には、インナードライの特徴であるベタつきや脂っぽさが感じられません。

インナードライ肌になる原因

鏡を見て肌の調子をチェックする女性
インナードライ肌になる主な原因として挙げられるのは、乾燥やターンオーバーの乱れなど。それには日常生活の習慣や季節的なものも関係しています。インナードライ肌になる原因を詳しくみていきましょう。

肌に合わないスキンケア

インナードライの肌状態になると皮脂が多くてベタつくため、乳液やクリームの使用を省く人もいるかもしれません。しかし、化粧水のみだと水分が蒸散して肌の乾燥が進んでしまいます。
また肌のベタつきが気になり、洗顔の際にゴシゴシと強くこすったり、洗浄力の強い洗顔料を使用したりすると、必要な皮脂まで落とし乾燥を招いてしまいます。
皮脂は肌のうるおいを保つために必要なもの。必要以上に落とそうとすると、乾燥から肌を守る保護作用により、皮脂が過剰に分泌される可能性があります。

日やけによるダメージ

日やけすると肌はダメージを受け、ターンオーバーが乱れることも。ターンオーバーとは、肌の細胞が生まれ変わる周期のこと。肌のターンオーバーが乱れると、角質層の水分量や皮脂量が減少し乾燥を招いてしまいます。

空調による乾燥

空調の使用による空気の乾燥もインナードライを引き起こす要因。角質層の水分量と湿度との関連性は深く、空気が乾燥していれば角質層の水分量も減少します。
室内の湿度は60~65パーセントが理想です。冷暖房の効いた室内に長くいると肌の水分が奪われ、インナードライ肌につながります。

睡眠不足やストレス

睡眠不足は成長ホルモンの分泌を妨げ、肌のターンオーバーの乱れを招きます。ターンオーバーが乱れると、皮脂膜や角質層による肌のバリア機能が低下。肌の乾燥が進み小ジワや毛穴が目立ち、キメが荒くなります。
また、ストレスや睡眠不足によりホルモンバランスが崩れると、皮脂の過剰分泌を引き起こし、ニキビができやすくなります。

栄養バランスの偏った食事

油の多い食べ物のとりすぎは、皮脂の過剰分泌を招く原因の1つです。また糖分をとりすぎると、糖と体内のタンパク質が結びつき、肌を衰えさせる「AGEs(エージーイー)」という老化物質がつくられます。AGEsは肌のターンオーバーを遅らせるため、肌がうるおいを保つ力が弱まり乾燥しやすくなります。
その他、健やかな肌を保つのに必要な栄養素であるタンパク質が不足すると肌が乾燥し、それを防ごうと皮脂の分泌が促されるため、肌表面がベタついてしまいます。

インナードライ肌の改善方法

スキンケアする女性
インナードライ肌をケアするには、肌にうるおいと油分をバランス良く与え、生活習慣を見直すことが大切です。インナードライ肌のケア方法を紹介します。

うるおいを落とさないようにやさしく洗顔する

必要なうるおいまで落とさないように洗浄力の強い洗顔料は避け、やさしく洗える洗顔料を使用しましょう。濃密な泡をつくり、ころがすように洗うのがポイント。
熱いお湯も過剰に肌内部のうるおいを落としてしまうことがあるので、32~34℃のぬるま湯で洗い流します。ゴシゴシと洗ったり、力を入れてタオルで拭いたりするのは避けましょう。

スキンケアでうるおい成分を補給する

洗顔後は化粧水を塗り、角質層のすみずみまでうるおいを与えます。コットンを使うと肌の細かな凹凸までムラなく均一にうるおいを与えることができます。
化粧水の後は、乳液やクリームを使ってうるおいを閉じ込めることが大切です。乳液は水分と油分をバランス良く含んでおり、硬くなった角質層をやわらかくします。それにより後に使うクリームがなじみやすくなり、うるおい効果が高まります。
ベタつくからと敬遠せず、お手入れの最後にクリームを塗ってうるおいを油分で覆い、水分と油分のバランスを整えましょう。また、訴求成分が多く配合された美容液を取り入れるのもおすすめです。
手早くケアしたい場合は、化粧水・乳液・クリームなどの役割を1つで補えるオールインワンを活用するのも良いでしょう。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、水分をたっぷりと抱え込み、ハリ不足や乾燥、キメの乱れなどの肌トラブルをケアするスキンケア。独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合により、ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ

日やけ対策をする

日やけによるダメージから肌を守るために、日やけ止めの使用は欠かせません。紫外線だけではなく、近赤外線も肌に影響を与えるといわれているため、どちらもカットできる日やけ止めを選ぶと効果的です。
特に日差しが強い夏などは、長袖の服や帽子、サングラス、日傘などを併用して対策を。紫外線や近赤外線は1年中降り注ぎ、室内にいても窓を通して影響を与えるため、季節や屋内屋外を問わず日やけ対策を心がけましょう。

睡眠や食事の習慣を見直す

ターンオーバーを整えるためには、質の良い睡眠をとることも重要。肌の新陳代謝が活発な午後10時から午前2時の間に十分な睡眠をとり、ストレスを溜めないようにしましょう。食事は脂っぽいものや甘いものを控えめにし、栄養バランスのとれた食事を意識してみてください。

まとめ

肌の調子が良くなり嬉しい女性
インナードライは水分と油分のバランスが乱れた肌状態です。そのため乾燥から肌を守り、水分と油分のバランスを整えることを意識しましょう。うるおいを保つスキンケアに加え、生活習慣にも気を配り、ベタつきやカサつきが気にならない健やかな肌を目指してください。
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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