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肌悩み

公開日:2023.09.28

肌に赤みが出る原因とは?赤みを防ぐスキンケアのコツや生活習慣を解説

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肌に赤みが出るのは、肌荒れによる炎症や外部刺激に反応し、血管が拡張していることなどが原因です。肌の赤みはバリア機能が低下しているサイン。美しく健やかな肌を保つには、毎日のスキンケアの見直しや生活習慣を整えることが大切です。肌に赤みが出る原因やスキンケアのコツ、取り入れたい生活習慣を紹介します。

肌の赤みが起こる原因

頬をさわりながら鏡を見る女性
肌の赤みは炎症が起きたり、炎症を取り除くために血管が拡張したりすることで起こります。乾燥やターンオーバーの乱れなどがその原因として挙げられるため、日頃のお手入れが重要です。まずは肌の赤みが起こる原因を紹介します。

原因① 肌の乾燥

肌の乾燥により角質層の水分量が減少すると、肌のバリア機能が低下して外的刺激を受けやすい状態になります。外的刺激に敏感になると、肌荒れや炎症反応が起きやすい肌状態になり、顔の赤みにつながります。さらに異物や雑菌が侵入すると、肌は異常を知らせるためにかゆみを引き起こします。進行することで、赤みや皮膚炎などにつながるため注意が必要です。
気温や湿度が低下する時期は特に肌が乾燥しやすく、また日々のスキンケア時の保湿不足や加齢によっても乾燥が進みます。

原因② ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは、肌の生まれ変わりの周期のことを言います。ターンオーバーの乱れは肌の乾燥や肌荒れなどを引き起こすため、赤みにつながることも。
角質層では、肌がつくり出す保湿成分や細胞間脂質などがバランス良く存在することで、うるおいを保っています。しかしターンオーバーが乱れると、角質層の水分量や皮脂量が減少して保水力が弱まり、肌のバリア機能の低下につながります。

原因③ ニキビ

ニキビの症状が進行し、炎症を起こして赤く腫れ上がったり、ニキビ跡が色素沈着したりすることも肌の赤みの原因です。炎症が起こる原因は、毛穴内でのアクネ菌の繁殖。
皮脂分泌が過剰になると、毛穴のまわりの角質層が厚くなります。それにより毛穴がふさがり、皮脂を栄養源とするアクネ菌が毛穴の中で繁殖してしまいます。

原因④ 太陽光

太陽光を浴びた肌は乾燥しやすい状態です。表皮は急性の症状として炎症(サンバーン)を生じさせるため、赤みが出ます。サンバーンを引き起こすのは、太陽光に含まれるUVB(B波紫外線)。大量に浴びることで、免疫力の低下や皮膚がんを招く恐れもあります。

敏感肌の人に肌の赤みが出やすい理由

悩む女性
敏感肌とは、一時的に刺激を感じやすい状態になっている肌のこと。皮脂膜と角質層によるバリア機能が低下している状態です。健康な肌であれば問題のない物質が、バリア機能が低下した肌では刺激となり、赤みやかゆみなどが起こりやすくなります。
先述したように、バリア機能を低下させる原因の1つはターンオーバーの乱れです。ターンオーバーが乱れると、肌の水分を保持する細胞間脂質の量が減少してしまいます。
また気温や湿度など環境の変化により肌が乾燥し、外部刺激に過敏に反応して肌荒れやかゆみ、発疹、痛みなどの症状が現れます。このように乾燥によって敏感になりやすい肌のことを、「乾燥性敏感肌」ということがあります。

肌の赤みを防ぐスキンケアのコツ

机の上に並べられたスキンケアアイテム
肌の赤みを防ぐためには、毎日のスキンケアが重要です。やさしく汚れを落とした上で、十分な保湿を心がけましょう。また自分の肌に合ったスキンケアアイテムを選ぶことも大切。赤みを防ぐスキンケアのコツを紹介します。

バリア機能を高めるお手入れを意識する

十分な保湿を意識したスキンケアでバリア機能を高め、肌の赤みを防ぎましょう。化粧水や乳液、クリームなどで肌に水分と油分をバランス良く補うことが大切です。また細胞間脂質の主成分であるセラミド配合のアイテムを取り入れることで、バリア機能をサポートできます。
洗顔の際は、しっとりとした洗い上がりで、肌にやさしいクレンジング剤や洗顔料を使用するのがおすすめです。洗浄力の強いクレンジング剤や洗顔料は、肌に必要な皮脂まで落とし、バリア機能をさらに低下させてしまう場合があります。
クレンジングや洗顔は肌に刺激を与えないよう、丁寧に行うことが大切。クレンジング剤はこすらず、洗顔料は良く泡立てて洗うのがコツです。

肌のターンオーバーを整える

肌の赤みや炎症につながる肌荒れを防ぐには、ターンオーバーを整えることも重要です。ターンオーバーを整えるため、バリア機能を高めるお手入れと同様に、まずは肌の乾燥を防いでうるおいを保ちましょう。
化粧水で水分や保湿成分を補うだけではなく、乳液で肌をやわらかく整えたり、クリームで肌表面にフタをしたりするなど、油分も補給して乾燥を防ぎます。またターンオーバーを促す成分が配合されたスキンケアアイテムを取り入れるのもおすすめです。

肌に合ったスキンケアアイテムを使用する

刺激が少なく、保湿成分や水分などの配合バランスが自分の肌質に合ったスキンケアアイテムを使用することも大切です。敏感肌用のスキンケアなど低刺激性のものは、原料の不純物が取り除かれた純度の高いアイテムであることがほとんどです。
しかし低刺激性のアイテムであっても、肌質に合わないものの使用や適切ではない使用方法により、肌悩みを引き起こす可能性があるため注意しましょう。あらかじめパッチテストなどを行ってから使用するのがおすすめです。

毎日のお手入れを丁寧に行う

毎日のスキンケアで肌表面の汗や皮脂、メイク、付着したほこりや細菌などを取り除き、清潔な状態に保つことで赤みや肌荒れを防げます。汚れをしっかりと落とし、うるおいを与えて保護するサイクルを毎日繰り返すことで、健やかな肌を維持できるでしょう。
さらに日々のお手入れを丁寧に行うことで、ニキビやバリア機能の低下、肌荒れなども抑えられ、結果的に赤みの予防につながります。

肌の赤みを防ぐ生活習慣

マグロを中心としたバランス良い食事
肌の赤みを防ぐには、スキンケアに加えて日頃の生活習慣を整えることも大切。毎日降り注いでいる太陽光の対策や睡眠・食事などにも気を付けると良いでしょう。

太陽光対策をする

太陽光対策は1年を通して行うことが大切です。太陽光は天気や季節にかかわらず降り注いでおり、窓などから屋内にも入り込みます。日やけ止めはすみずみまで伸ばし、首や胸元、耳にも忘れずに塗布しましょう。肌が乾燥していると日やけ止めがムラになりやすいため、日やけ止めを塗る前にあらかじめ保湿しておきます。
また太陽光を浴びた後は肌が乾燥しやすくなるので、保湿成分が配合された日やけ止めを選ぶのもおすすめです。太陽光が強い季節は、日傘や帽子、長袖の服、UVカットのサングラスなども併せて取り入れて対策しましょう。

十分な睡眠をとる

十分な睡眠をとることは、肌のバリア機能を高めたりターンオーバーを整えたりすることにつながります。
睡眠中は昼間に受けた肌細胞のダメージの修復が行われます。この修復機能は十分な睡眠によって正常に働くため、スムーズな寝つきや深い睡眠をとるための行動を心がけましょう。寝る前はスマートフォンやPCの使用を控える、早めに照明を落とすなどを意識するのがおすすめです。

バランスの良い食事を心がける

バランスの良い食事はターンオーバーを整え、肌荒れ予防につながります。ビタミン、ミネラルの不足はニキビや肌荒れの原因になるため要注意。ニキビ予防には、油っぽい食事や甘いものを控え、食物繊維をたっぷりととりましょう。
<健やかな肌のためにとりたい栄養素・食材>
栄養素 主な食材
ビタミンA レバー、鰻、にんじん、ほうれん草
ビタミンB2 納豆、卵、レバー、鰻
ビタミンC レモン、ピーマン、ブロッコリー、いちご
ミネラル(セレン) マグロ、イワシ、たらこ、ねぎ
食物繊維 玄米、モロヘイヤ、ごぼう、わかめ

まとめ

うるおいに満ちた女性の肌
肌に赤みが出ているときは、乾燥やバリア機能の低下によって刺激に敏感になっていたり、炎症が起こっていたりする可能性があります。赤み予防として、日頃から丁寧なスキンケアや健康的な生活習慣を意識しましょう。今回紹介したスキンケアのコツや生活習慣を取り入れながら、悩みの少ない健やかな肌を目指してください。
大塚製薬の「インナーシグナル」は、独自の有効成分「エナジーシグナルAMP*」を配合したスキンケアシリーズ。新しい細胞を生む母細胞のエネルギー代謝を高め、ターンオーバーを促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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