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スキンケア

公開日:2024.08.23

健やかな肌をつくるコラーゲンの効果とは? コラーゲンを保つ対策も紹介

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コラーゲンは体内に存在する線維状のタンパク質で、肌においてはハリや弾力をもたらしてくれます。しかし、コラーゲンは加齢や太陽光のダメージによって変性・減少していくため、健やかな肌を守るには対策が必要です。コラーゲンの種類や肌に与える効果、健やかに保つ対策を紹介します。

コラーゲンとは

頬を指さす女性
美肌に関連する成分としてよく耳にするコラーゲン。体内に存在する他、化粧品やサプリメントにコラーゲンが配合されていることもあります。まずは、体内のコラーゲンの特徴と主な種類を紹介します。

コラーゲンはからだを構成するタンパク質

コラーゲンは、ヒトを含む生物の皮膚、血管、腱、骨、歯などの組織に存在している線維状のタンパク質です。ヒトにおいては、体内のタンパク質の約30パーセントを占めています。

コラーゲンの主な種類

コラーゲンは構造の違いによって複数の型に分けられており、発見された順にⅠ型・Ⅱ型…と分類されています。ここでは、主な5つの型を紹介します。
働き
Ⅰ型 体内に最も多く存在するコラーゲン。皮膚や骨にも存在し、弾力を持たせる働きがある。
Ⅱ型 関節・軟骨の主成分。眼の硝子体にも存在している。
Ⅲ型 皮膚や血管壁などに存在する。肌のダメージを回復したり、血管の弾性を向上したりといった働きがある。
Ⅳ型 皮膚の基底膜などに存在し、真皮と表皮をつなぎとめる役割を担う。
Ⅴ型 主に血管、筋肉、胎盤に含まれる。Ⅰ型やⅢ型が含まれている組織に少量存在する。

コラーゲンが肌に与える効果

頬に手を当てる女性
肌に存在するコラーゲンと、化粧品やサプリメントに配合されているコラーゲンでは、得られる効果が異なります。それぞれの効果を押さえておきましょう。

肌に存在するコラーゲンの効果

肌の三層構造の図
肌に存在するコラーゲンは、真皮の主要な構成成分です。エラスチンとともに表皮を支え、肌のハリや弾力を保つ効果があります。しかし、コラーゲンやエラスチンが変性・減少すると、真皮が衰えてハリや弾力が失われてしまいます。

化粧品に配合されているコラーゲンの効果

化粧品に配合されるコラーゲンの多くは、加水分解コラーゲンや水溶性コラーゲンなどです。これらが肌に浸透する範囲は、表皮の角質層まで。角質層の水分保持による保湿効果が目的のため、真皮にまでは届きません。その他、感触改良を目的としてコラーゲンが配合されている場合もあります。

サプリメントやドリンクに配合されているコラーゲンの効果

サプリメントやドリンクに使用されているものの多くは、コラーゲンペプチド(低分子コラーゲン)です。コラーゲンペプチドのなかには、一定期間の摂取により角質層の水分量の増加傾向や皮膚弾力性の増加が見られたものもあります。
ただし、過剰摂取は肌の状態を悪化させたり、肌悩みにつながったりと、からだへの負担になることがあります。コラーゲンの摂取に特化したサプリメントやドリンクを取り入れる際は、必ず用法容量を守りましょう。
「セラミド」も肌に存在するうるおい成分です。こちらの記事で紹介しています。

肌のコラーゲンが減少・変性する原因

太陽光を浴びる女性
肌に存在するコラーゲンは、太陽光のダメージや加齢などによって減少・変性します。コラーゲンの減少・変性により肌のハリや弾力が失われると、たるみやシワにつながるので、原因をしっかりと押さえておきましょう。

太陽光のダメージ

太陽光に含まれるUVA(A波紫外線)は、真皮まで届きコラーゲンやエラスチンを破壊します。また太陽光の影響を受けると、肌内部で活性酸素が増加し、コラーゲンやエラスチンの働きが弱まります。
さらに、真皮層のさらに奥の皮下組織にまで届くとされる近赤外線も、コラーゲンにダメージを与えるとされているので、注意が必要です。

加齢

加齢はコラーゲン変性の原因です。加齢により肌が老化するとコラーゲンの網目構造がまばらになり、線維の1本1本が細くなります。線維同士の絡み合いもほとんどなくなり、肌のハリ・弾力が失われます。また、加齢も活性酸素が増える原因の1つです。

糖化

コラーゲンやエラスチンは、糖化の影響を受けやすい成分です。糖化とは、食事などで摂取した糖質がタンパク質と結合すること。糖化によりコラーゲンやエラスチンの柔軟性が失われ、硬化します。これにより、肌のハリや弾力の低下が進みます。
糖化については、こちらの記事で解説しています。

肌のコラーゲンを健やかに保つ対策

日やけ止めを手に取る女性
コラーゲンの変性・減少によるシワ・たるみといった肌の老化を止めることはできませんが、対策次第で遅らせることは可能です。肌のコラーゲンを健やかに保つ対策を紹介します。

太陽光対策をする

太陽光対策は、肌のコラーゲン減少を抑えることにつながります。太陽光は季節・天候・屋内外を問わず降り注いでいるので、 毎日欠かさず日やけ止めや日やけ止め下地を塗りましょう。日やけ止めや日やけ止め下地は、紫外線だけではなく近赤外線も対策できるものがおすすめです。太陽光が強くなる夏の外出時には、帽子やUVカットサングラス、日傘などを併用するとより安心です。

糖化を防ぐ

コラーゲンやエラスチンの硬化を招く糖化を防ぐために、糖質の過剰摂取を避けましょう。特に、甘いものの摂取を控えるよう意識することが大切です。
また血糖値が急激に上昇する際にも、糖化が起こりやすいといわれています。そのため、糖を穏やかに取り込む低GI食品で、血糖値の上昇を抑えるのも効果的です。
【低GI食品の例】
大豆(ゆで)・海藻・柑橘類・りんご・ヨーグルト・ナッツ類 など

スキンケアを見直す

スキンケアは肌を健やかに保つための基本であり、加齢による肌の老化を遅らせるための対策になります。
化粧水と乳液で水分・油分をバランス良く補い、クリームでうるおいと美容成分を閉じ込めて、しっかりと保湿しましょう。加水分解コラーゲンや水溶性コラーゲンが配合されたスキンケア化粧品を保湿目的で使用するのもおすすめです。
肌のターンオーバーを整えるスキンケアも、肌の老化対策になります。ターンオーバーとは、肌の奥にある母細胞から生まれた新しい細胞が肌表面へと押し上げられ、垢となってはがれ落ちるまでの周期のこと。ターンオーバーを促す成分が配合された美容液などをスキンケアに取り入れてみましょう。
その他、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠といった生活習慣も、ターンオーバーの促進につながります。
ターンオーバーを促進するポイントについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

コラーゲンを含む食品や合成に必要な栄養素をとる

コラーゲンを多く含む食品を摂取しても、そのままコラーゲンとして吸収されるわけではありません。しかし、一部がコラーゲンペプチド(低分子コラーゲン)となって体内で利用されるという見解もあります。
コラーゲンの合成促進にはビタミンCや鉄が使われるため、これらも同時にとることが大切です。
栄養素 多く含まれる食品
コラーゲン 豚肉・うなぎ・フカヒレ・手羽先 など
ビタミンC コラーゲンの合成:パプリカ・ブロッコリー・レモン・オレンジ など
ほうれん草・レバー・海藻・豆 など
※ただし、過剰摂取は副作用を引き起こす可能性があります。栄養が偏らないよう注意しましょう。

まとめ

笑顔の女性達
コラーゲンは、皮膚にハリや弾力を与える美肌に欠かせない成分です。しかし、加齢や太陽光のダメージにより変性・減少し、シワやたるみといった肌悩みを引き起こすため、日々対策に取り組みましょう。肌のコラーゲンを健やかに保ち、ハリと弾力に満ちた肌を守りましょう。
太陽光の乾燥ダメージから肌を守るためには、潤いバリアを高めることも大切。 乱れがちな角層に美容成分をたっぷり与えることで肌を健やかに保つことができます。美肌へと導くスキンケアに取り組むなら、大塚製薬の「インナーシグナル」を試してみてはいかがでしょうか。「インナーシグナル」は、水分をたっぷりと抱え込みながら、弾むようなハリとうるおいのある美しい肌を届けるスキンケアシリーズです。独自成分「エナジーシグナルAMP*」配合により肌のエネルギー代謝を促すことでメラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぎます。
*アデノシン一リン酸二ナトリウム OT/メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ
【監修】原野 史樹

【監修】原野 史樹

大塚製薬株式会社
大津スキンケア研究所 所長
1992年大塚製薬入社
健粧品の基礎試験、有効性評価を担当し、2011年から大津スキンケア研究所所長。

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